イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

子連れで飛行機に乗るのが劇的に楽になる方法【僕が実践しているイケてる家族旅行ハウツー】

子連れ飛行機がちょっと心配

さあ今年も夏休みに入りました。「毎日お昼ご飯を作るのが面倒くさい!」と憂鬱なお母さんの叫び声が聞こえてきそうです。そんな毎日の面倒から一時的に開放されるのが旅行。炊事洗濯を全くやらなくてもいいって幸せですよねー。

いけてるこうくう家も早速家族旅行に行ってきまた。いけてるこうくう家は車での旅行が大の苦手。車の運転に疲れてしまうのが嫌なんですよ。なので黙って乗っていれば到着する飛行機旅行が好きです。

と言うのはやっぱ半分ウソかも知れません(笑)。密かに「車の方が楽かも」と思っています。車の中なら、大声を出したり、暴れたりしてもいいですもんね。疲れたらパーキングエリアで休憩したって構いません。とにかく自分達だけの空間が持てるのが車のいい所です。

飛行機に乗ってしまったら国内線でも他人様と一緒の狭い空間に1~2時間は詰め込まれます。その間に子供が暴れたり、騒いだりするのが心配ですよね。他人様(ひとさま)にどうしたら迷惑をかけずに乗れるかと、僕はいつも考えています。

というわけで今回は、家族旅行、特に小さい子供(小学生低学年以下)を連れた家族で航空旅行をする際のハウツーをお教えしたいと思います。

機内WiFi対応の機種を選ぶ

それでは1つ目のコツ。根本的なところから入ります。最近ではフルサービスキャリアのほとんどの機体にWiFiサービスが付いています。このWiFiサービスとは、機内でインターネットができるサービスと、機内エンターテイメントプログラムが手元のスマホやタブレットで視聴できるサービスの両方を指します。特に子供連れの親御さんには、インターネットができることよりも、機内で子供向けのビデオプログラムが配信されていることが重要になってきます。

何せ事前にコンテンツをスマホやタブレットに入れて行かなくてもいいという点、つまり事前準備を一切しなくてもよい点が非常にありがたいです。機内で動画を見るためにはYoutubeの動画をいちいちmpegや何かにコンバートしなければならず、忙しい毎日の中で旅行前にそれをやるのがとても面倒なのです。(ただし、後述しますがAmazonプライムに入れば、かなりのアニメ動画をダウンロードできるので非常に便利です。)

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それでも旅行の直前にゴタゴタと動画をダウンロードするのも面倒ですので、手持ちのスマホで済ませられたら結構楽ですよね。機内WiFiサービスにはドラえもんを始めアンパンマン、ちびまる子ちゃん、クレヨンしんちゃん、トムとジェリーなど年齢に合わせたコンテンツがありますので、とりあえず何も準備しなくても、各年齢、子供の好みに合ったものを見ることができます。

と言うわけでまずはWiFiサービス付きの機材を選ぶのがコツです。

外観でWiFi付きかを判断する方法

WiFiサービスが使える/使えないは時刻表で確認すればよいのですが、当日に機材変更なんてこともあり得ますので、機体の外観で判断する方法をお伝えしましょう。当日にわかったところでどうしようもありませんが、「よしあるぞ」とか「えっないの?」とかそういう心構えはできますよね。


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こちらが737-700で、WiFiサービスが使えない機材。


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こちらが737-800で、WiFiサービスが使える機材。

違いは何かと言うと機体の天井後ろの方にお皿をひっくり返したような構造物(アンテナ)が付いているかどうかです。737に限らず、基本的にこのアンテナが付いている機材ではWiFiサービスが使える、付いていない機材ではWiFiサービスが使えない、ということになります。

時間や料金の都合でWiFiサービス付きの便なんて選べないという方もいらっしゃるかも知れませんが、まぁご参考までに覚えておくとよいかと思います。

なお以下にWiFi付きのANA機材についての解説記事は次回書きたいと思いますのでお待ち下さい。

ノートPCで機内エンタメを見るのは無理

引き続きWiFiサービスの話題です。機内エンタメを大画面で見ようとノートPCを持ち込むのは全く意味がありません。僕はブログをいつでも書けるようにどこに行くにもノートPCを携帯しています。GWに行った旅行では、機内にノートPCを持ち込んで子供たちに大画面でドラえもんでも見せてあげようと思ったんですが、大失敗しました。


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ノートPCの画面ですが、一部のコンテンツは出るんですがが、肝心のアニメを見ようとするとこんな画面になるんです。これには参りました。ただ、インターネットに繋ぐことができますのでYoutubeは見られると思います。(Youtubeは無限に見られるのでウチで避けています。)


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しかも音楽を聴こうとしてもこうなるので、子供たちにスマホを取られてしまったら、僕は機内エンタメの音楽を楽しむことができず、デフォルトで付いている、ひじ掛けに差すヤツで聞くしかないのでした。(ひじ掛けの音楽はWiFiサービスとは別プログラム)

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離陸後すぐに機内エンタメに繋がない

WiFiサービスで機内エンタメプログラムを見せるときにはタイミングが非常に重要です。サービスが始まった直後から見せると、ストレスが溜まって子供が怒り出すので注意が必要です。離陸後ベルトサインが消えるタイミングで、すごく長い放送が入るからです。

しかも最近は日本語と英語で同じことを言いますので時間は2倍。大人でも映画を観ている間に放送が入るとちょっとイラっとしますよね。当然のことながら子供にとっても中断時間はストレスになるようですので、ベルト着用サインが消えた後、放送が落ち着いてから見せるのがよいと思います。

Amazonプライムに入るべし

上記でWiFiサービスについてあれこれ書きましたが、実は今年7月の旅行で見事にWiFiサービスのない機材に当たりました。


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夏休みに737-700を観光客の多い札幌線に入れるなよって思いましたが、これに当たってしまったのだから仕方ありません。

というわけで焦ってAmazonプライムの動画をダウンロードして臨みました。そしたらこれがまた便利でして…。何せ機内放送で中断しないという点が一番のメリットでした。

なので、上の議論を全てひっくり返すようで申し訳ないですが、機内WiFiに頼りたくない方はAmazonプライムのTV番組をダウンロードしていくと良いと思います。

LCCなど元々WiFiサービスのない航空会社でも同じことが言えますね。

事前改札/優先搭乗で乗ってはいけない

さて次の話題に移りますが、飛行機の搭乗順として、事前改札と呼ばれるものがあります。多頻度顧客向けの優先搭乗よりも早い、小さな子連れ客(2歳以下)だけの大特典です。大人だけなら先に搭乗するのは大歓迎なのですが、子供連れなのに一番最初に乗り込んでしまうのはどうかと思います。全員が乗り込むのに機内で15分は待たないといけないからです。

事前改札は、搭乗に時間の掛かる「小さな小さな子供」連れがいたとしてもちゃんと定時に出発させるために予め時間に余裕を持たせて搭乗してもらう制度のため、退屈するという概念を覚えたお子さんにはむしろ使うべきではないでしょう。

もちろんダイヤモンド、プラチナ、SFCなどのステータスがあるからと言って優先搭乗で乗り込んでもいけません。子供がいる場合、ステータスは何の役にも立ちません。


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逆に一番最後に乗ることをお勧めします。自分が乗り込むとすぐにドアが閉められ、「えっもう出発?」みたいにスムーズに出発することができます。とにかく機内での滞在時間を短くすることが子供を退屈をさせないためのコツですので、とにかくゲート周りに人がいなくなってから搭乗しましょう。それでもボーディングブリッジや機内で詰まりますので、ファイナルコールが掛かってからでも十分です。

「一番最後に乗ると荷物を入れる棚が一杯で…。」そんな心配があると思いますが、子供たちは座席に座っても足が付きませんので、大きな荷物でも意外と足元に置けたりします。僕は大きなリュックサックを持っていたのですが、自分の足元には荷物を入れず、子供の座席の下に入れました。

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大きなスーツケースで行く

上記の続きとなりますが、「お土産袋がたくさんあって…」という方は申し訳ないですが要領が悪いです。お土産が増えることは初めから100%わかっていることなので、これでもかというくらいの大きなスーツケースを持って行き、スーツケースの中に詰めて預けてから飛行機に搭乗して下さい。行きは半分くらい空いているスーツケースが理想です。お土産を全部詰めると帰りにはパンパンになりますのでそれでちょうどよくなります。

お土産を空港で買うのはやめて街中で買うなどの工夫も必要です。子供を連れて、込み合うお土産屋さんをウロウロするのは疲れるだけなのでやめた方がいいと思います。

空港に到着したらスーツケースにはお土産が全て入っており預けるだけの状態、それが理想です。旅行に行く前に誰向けのお土産をどこで何個買うかくらいのリサーチはしておいて下さい。くれぐれもX線を通った後にドッサリ買い込み、しかも最後に乗り込んで、「乗せる荷物棚がな~い!」というダサい乗り方はやめて下さいね。

ちなみにいけてるこうくう家の7月の札幌旅行では往路に妻だけ新千歳空港に残し、そして子供たちを連れてレンタカーを借りに行き、その間、妻にお土産を買い込んでもらい段ボールで家に発送。最後に妻を空港に迎えに行くという方法を採りました。(スーツケースのサイズがイマイチわからないので宅配がよいと判断。)

そして帰路では妻だけ空港で降ろして買い残したお土産を見ていてもらい、子供たちとレンタカーを返してから空港に行き、スーツケースの余ったスペースにお土産を入れて即スーツケースを預けました。(帰りのお土産は生鮮物少量と判断し、大きめのスーツケースで臨んだ。)

親一人でこれは無理ですが、親二人の場合はお土産部隊と子供のお世話部隊を分けるのが時間を効率的に使い、そして疲れないためのコツかと思います。

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旅行のときに大型の荷物を嫌う人がいますが、僕はその理由がわかりません。スーツケースは大きくても小さくてもどうせゴロゴロと転がすので、大きさや重さは手さげ鞄ほど気にならないはずです。むしろ大きなスーツケース1個に荷物をまとめるのが荷物を増やさないコツでしょう。2泊3日の旅行でも大きなスーツケースで行きましょう。決して手さげ鞄を3つも4つも持って行かないようにして下さい。大は小を兼ねますので帰りに荷物が増えることを考えると、大きすぎるくらいがちょうどいいのです。

さらに大きなスーツケースは横にすると子供サイズのイスにもなりますので、電車で座れなかった場合にスーツケースを横にして椅子にするという技も使えます。リモワのサルサだと割れちゃいそうでちょっと不安ですけれども…。(一度この技を使いましたが、サルサは子供2人の荷重にも耐えてくれました。)

荷物を預けたらゆっくり降機する

機内に留まる時間をなるべく短くするのがコツだと前に書きましたが例外があります。それは飛行機を降りるときです。子供がモタモタして、通路をふさいでしまわないようになるべくゆっくりと降りましょう。ドアが開いたら多少騒いでもよい時間ですので、少しホッとできますよね。

このゆっくり降りるというのは、手荷物を預けた時に非常に有効でもあります。どうせ早く降りても預けた手荷物がベルトに出てこないからです。国際線の場合は入国の列に並ばないといけないので、手荷物が出て来なくても早く降りる必要がありますが、国内線の場合は最後に降りてもまだ待たないといけないくらいですので、安心してゆっくり降りましょう。(日本入国の時は自動化ゲートの導入で並ぶことはなくなったので、帰国時にはゆっくりで全然大丈夫です。)

また沖止めとなり、バスでターミナルビルまで送ってもらう場合も最後に降りるメリットがあります。満席の737-800やA320の場合(160人程度)だとバスは3台になります。1台目、2台目はパンパンに詰め込まれますが、3台目のバスとなると余裕ができます。GWに成田に入った際、僕が乗った3番目のバスは、座るところが余るくらいのガラガラ具合でした。


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空港内を走るバスにはゆっくり座って、空港にいる飛行機を見ながらのんびりターミナルまで走っていくのが子供にとってもよいかと思います。そしてバスの場合はボーディングブリッジで降りるよりも時間が掛りますので、ターンテーブルに到着したらすぐに荷物が出てきます。むしろ遅いくらいかも知れません。「まだ?まだ?」と言われずにスムーズに手荷物をピックアップできますよね。

おしまい

以上、子供を連れて飛行機に乗る際のハウツーを書いてみました。皆さんの飛行機での家族旅行がより楽しく、そして楽になるといいなーと思います。

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