ピーチの座席指定事情
前回は7年ぶりのピーチ搭乗記をお送りしましたが、7年経つと予約のシステムとか座席指定のオプションとか全てが変わっているので、初めてだと思って乗るべきだと思いました。座席指定は個人的に非常に大事だと思っていますので、最近のピーチの座席指定事情はどうなっているのか、今回は最も「モメる」座席指定に関する話題をお送りしたいと思います。
1,200円で非常口席をゲット
まずは航空券を買うところから。LCCの料金体系って難しいですよね。そして何をするにも料金が必要です。座席指定、荷物を預ける、機内食を食べるなどなど、やることなすこと全てにチャージされます。だからと言って「僕は何も払いたくありません!」じゃ快適に過ごせないんですよ。運賃が安い分、1,000円、2,000円を追加するくらいの覚悟は必要です。
快適に過ごすための第一関門は座席指定。今回僕は1,200円の追加料金で非常口席を指定しました。
この1,200円はLCCを快適に楽しむために必要な経費だと思います。エアアジアジャパンやジェットスタージャパンのでは非常口席を指定するのに2,000円程度掛かりますのでピーチの1,200円は格安だと思います。(国際線の場合。国内線とは料金が異なる。)
スポンサードリンク
座席の再指定には再度料金
引き続き乗る前の話ですが、搭乗の数日前に座席を再度チェックしてみたところ、1つ前の非常口席(12列目)は1列丸ごと空いているのに、僕の列(13列目)では通路側を指定している人がいました。というわけで、「一つ前の列なら丸ごと自分のものにできるかも知れない」と思い座席を変更しようと思いました。
そして前の席に移動しようとしたら驚くべきことが!!!
なんと再び1,200円を取られるんです。
ピーチでは、
一旦座席を指定したらもう動けない
ということなんですよね。座席移動には再度料金が必要というわけです。同じ非常口の範囲なら動けると思っていた僕にとってはかなりのショックでした。
スポンサードリンク
1列丸ごと確保する正規の方法
1つ前の非常口席に移りたかったのは、もしかしたら1列丸ごと確保できるかも知れないという下心があったからです。結果的には、1つ前の非常口席にも2人組が乗ってきたので、1列丸ごとなんてそもそも無理だったんですけれども…。そんな「あわよくば」を狙う人には、確率論に頼らずに1列丸ごと確保できるオプションが用意されています。
それがスペースシートオプション。ANAのA380で言うところのカウチですね!A380のカウチができる前からピーチはこのサービスをやっていました。日本のカウチの先駆け的存在です。
この方法、簡単に言えば、まっとうにお金を払って隣席ブロックをする方法です。確保できるのは1人でプラス2席まで、つまり1列丸ごと1人で確保できます。国際線ではプラス6,000円で隣席2席をブロックできちゃいます。6,000円なら何だかよい気もしますよね。
関西=仁川くらいの短い路線だとメリットは落ちますが、香港くらいの長い路線になるとメリットも大きいんじゃないでしょうか?今度ピーチに乗る機会があったら是非ともトライしてみたいと思っています。
スポンサードリンク
まとめ
今回はピーチの座席指定の方法について、特記すべき事項をまとめてみました。まず国際線の非常口席指定料金は1,200円と比較的安いことです。前にも書きましたが、日系LCCのジェットスタージャパンやエアアジアジャパンでは2,000円程度しますので、ピーチの安さは際立ちます。そして驚くべきことは、ピーチでは座席指定した後に再度座席を指定し直すと同額の座席指定料金が掛かることです。これは注意すべきです。フルサービスキャリアの感覚で「とりあえず窓側を指定しておこう。後から変えよう。」という安易な気持ちでは座席指定をしてはいけないのです。座席指定する際には相当の気合を入れて、「ここだ!」とキメて下さいね。
最後にピーチではカウチのような使い方ができる、つまり、一席丸ごと確保して快適に過ごせることです。一列丸ごと確保できたらシートピッチの狭さも何のそのですね。空いている深夜便では寝ながら過ごせるかも知れません。もしかしたらフルサービスキャリアのリクライニングしないビジネスクラスよりも快適かも知れません。
大きな特徴はそれくらい。フルサービスキャリアのサービスは没個性で似通っている印象ですが、LCCでは個性が光りますね。ピーチはピーチなりの良さ、また厳しさがあります。何を重視してどこのLCCを選ぶか、そんな目利き力が試されている気さえしてきます。
まさにこれがLCCの面白さなんですよね。
スポンサードリンク