イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

1ヶ月でピーチに5回搭乗して考えたLCCでも全然オッケーな理由。

完全にイメージが変わった

12月末から1月末までピーチのセントレア就航ラッシュがありまして、1ヶ月間の間に5回ピーチに乗る機会がありました。基本的にANAに乗っている僕が、短期間でLCCばかりに乗るのは初めてです。

ぶっちゃけて言うと、初便に乗る場合とブログネタを探す場合以外、フルサービスキャリアが飛んでいる路線でLCCに乗るというのは最後の選択肢なんですよね。まぁなるべくLCCは避けたいと思ってます。いや、思ってました。既に過去形。


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ところが、乗ってみるとそれほどでもないんですよ。むしろ積極的に乗りたいと思っています。今さらながら、「やはり安いのが魅力だなぁ」と。

1,000円とか2,000円のセール運賃は、懐が痛むことなく旅行に行けちゃうので本当に助かります。セールで買っても、諸々取られるので実質3,000~4,000円は掛かってしまいますが、それでも激安です。

また、ピーチは僕の中で勝手にイメージが良くて、他社よりも断然乗る気が湧いてきます。ピーチでは色んなトラブルに遭っているんですが、その全てにおいて対応がいいんですよね。あと制服が可愛い。イメージには大事な要素です。

さて、今回は、断然ピーチ派になってしまった僕が、これまでLCCに対してどんな不満があったのか、そしてどんな風に考えればLCCに乗りたくなるのかを書いてみたいと思います。

よくあるLCCへの不満

では、早速、LCCへの不満をリストアップしてみたいと思います。

  • 座席(足元)が狭い
  • 上級会員になれない
  • マイルが貯まらない
  • 飲み物が出ない
  • 座席や手荷物にお金がいる
  • Wi-Fiがない

こんなところでしょうかね?

「じゃあ不満しかないのか」というとそんなこともなくて、これらの不満を我慢してでも乗るメリットというのがあったわけですよ。

それはなんと言っても、

運賃が安いこと

です。

ならば、安い以外でどうしたらLCCに乗りたくなるか。それは上に書いた不満をいかに軽くして、乗ってもいいと思える理由を作るかですよね。

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非常口席ならFSC以上

LCCは座席(足元)が狭いという方、これが一番不満として大きいと思います。そんな方は是非、非常口席を試してみて下さい。フルサービスキャリア(FSC)の普通席よりもよっぽど広くて快適です。ピーチの場合は790円で指定できます(国内線に限る)。ピーチの場合は通路側の座席指定料が490円なので、非常口と言っても300円高いだけです。


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こちらピーチの非常口席。


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足元はこんなにも広いです。


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別の新シートの非常口席。


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比べて見るとよくわかりますね。ただ、狭いと言っても最近のシートは足元が広い作りになっているので、普通の席でも十分に広く感じます。


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なお、非常口席は手荷物をオーバヘッドビン(頭上の荷物入れ)に収納しないといけない場合があるんですが、ピーチでは隣の席に座席ベルトで固定してもいいんですよ(ダメなエアラインもありますがピーチはOKです)。

なので隣が空席の場合は是非とも活用して下さい。非常口席は座席指定料が高めに設定されているので、LCCでは最後まで空席のままなこともあるんです。だからなおさら快適になります。

一度、非常口席の快適さを知ってしまうと、「もうLCCでいいや」って思うようになりますよ。

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上級会員は本当に必要か

続いて、LCCではマイレージプログラムがなく、たくさん乗っても上級会員になれないという不満があるかと思いますが、特にコロナが始まってから、上級会員の恩恵が小さくなったと思わざるを得ないんですよね。さらにセントレアベースだとなおさらです。本当に上級会員の資格は必要なのかと思い始めています。

最近、ANAでは優先搭乗を廃止しており、後方窓側が最も優先される方式に変わっています。これはまさに昔からピーチが採っていた方法に他なりません。

そしてラウンジを使う頻度も実はそんなに多くはありません。朝などの時間がない時はそのまま搭乗口に行きますし、タイトな乗り継ぎも多いので、ラウンジに寄らないことも多いのです。さらに僕は基本的に荷物を預けないので、手荷物の優先引き渡しもほぼ無用になっています。

と考えて行くと、近ごろは上級会員のメリットをほとんど生かせていないんですよね。

とは言うものの、搭乗までに時間があるときはやはりラウンジは最大のメリット。特に電源が確保でき、デスクがあってチェアに座って、コーヒーを飲みながらPCができることは上級会員ならでは特典だと思います。

しかし、それすら実は考え方次第で解消できてしまうんですよ。


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ほら、ここがあるじゃないですか!こちら、セントレアのクレジットカードのカードラウンジです。


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PCの作業をする方はこちら。


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ふんぞり返って寛ぎたい方はこちらです。

ただ難点は保安検査場の外にある点。保安検査通過に時間が掛かると、直前までラウンジで寛ぐことができなくなってしまいます。その点さえクリアできれば利用価値は大ですし、実際、僕もピーチに乗る前、このラウンジを使いました。

「いや、どうしても保安検査場の中がいい!」という方、特にPC作業をしたいという方は、ラウンジ以外にこんな場所もありますので、まだまだ諦めるのは早いです。


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最近こんなOAスペースが増えていますので、飲み物代だけ自分で出せばラウンジと同じようにPC作業をすることができます(千歳空港にて)。実際、ゲート前で過ごす方が搭乗口の様子がよくわかるのでギリギリまで作業ができるんじゃないかと思っています。

さすがにそんなスペース、地方空港にはないでしょう、とお思いの方。


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ピーチは飛んでいませんが、函館空港にも搭乗待合室内にこんなスペースがありました。

ということで、ラウンジがなくても何とかなるというのが最近思っていることです。もちろんあれば越したことはありませんけどね。

上級会員の資格は魅力的ですが、実は宝の持ち腐れになっている場合も多いのではないでしょうか。ならばいっそのことなくても構わないとも思えてくるのです。

マイルがない分安い

上級会員になるほど乗らないまでも「マイルが貯まらないから」というのがLCCを敬遠する理由になっている人がいるかも知れません。

「おれはマイルを貯めてタダで旅行に行きたいんだ」ってことだと思うんですが、よくよく考えてみると、タダで旅行に行くためにどれだけお金を使っているのかわかりません。フルサービスキャリアに10回乗って1回タダになるのと、LCCに11回乗るのとで、どちらが安いかって、恐らくLCCに11回乗る方でしょう。ならばマイルは不要じゃないですかね?

とは言うものの、ピーチではANAのマイルは貯まりませんが、ANAのマイルを使うことはできます。1マイル=0.9円で使えるので、マイルが貯まらないけど使えるという半分ホントで半分ウソのような話です。詳しくは以下の記事をお読みください。

flyfromrjgg.hatenablog.com

LCCの場合、安いのが一番。マイルでタダで旅行に行くよりもトータルでは安上がりであることは確実でしょう。

国内線で飲み物は不要

特に国内線で、「(無料の)飲み物が出ないから」というのは、マイルと同じくLCCを選ばない理由として挙げる人は少ないと思います(国際線ではあり得ます)。新幹線では飲み物は出ないので、もしその理由でLCCを選ばないなら若干不思議です。新幹線に乗る前には、ちゃんとコンビニかKIOSKで飲み物を買ってますよね?

ということで、無料の飲み物の提供有無は、特に所要時間1~2時間の国内線ではLCCの選定理由にはならないと思います。

どうしても機内で何か飲みたい人は、新幹線と同じく乗る前に飲み物を買っておけばよいでしょう。160円くらいの負担は運賃が安いことを考えれば微々たるものかなぁと。


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ANAでもらったペットボトルの水をそのままLCCに持ち込んでもいいです(笑)。

確かにこれは飛行時間が短い国内線に限った話かも知れませんが、別に飲み物が出なくても全然OKですよね?

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トータルでどちらが安いか

LCC(ピーチ)では座席指定をすると500円程度、手荷物を預けると1個当たり1,800円を取られます。それだけでLCCのお得感がかなり薄れてしまいますよね。

ただ、よく考えて欲しいのは「座席や手荷物を含めたトータルの運賃としてどちらが安いか」ということです。さらに購入時にも決済手数料としていくらか取られてしまうので、表示価格よりも2,000~3,000円も高くなったなんていうことはLCCでは当たり前のことです。

なので、LCCの予約をする際、

表示価格はダマシ

だと思って下さい。

頭の中で2,000~3,000円アップの値段をイメージすると気持ちが楽になると思います。6,000円の表示価格なら8,000円か9,000円。それでもANAより安いじゃないですか。

ちなみにほぼどこのエアラインも機内持ち込み手荷物は7kgまでですので、LCCで旅行する際には、機内持ち込みできる荷物ならした方が良いでしょう。なお、7kgは一度関空(国際線)で計られたことがありましたが、国内線では計られたことはありません。

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Wi-Fiは進化中

これ、結構重要なんですよ。今時、機内からネットに繋げるか繋げないかは、エアラインの選定でも非常に重要ファクターですよね。僕の経験上、ANAは機内のネットは非常に繋がりにくくWi-Fi接続を諦めるフライトも多いので、皮肉ですがANAとピーチでは実効上大差はないと思っています。


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ただ、JALはWi-Fiの品質がかなり良いので、JALと比べてしまうと、LCCは見劣りしてしまいます。

確かにインターネットはできないピーチですが、実は機内Wi-Fiは導入が始まっています


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こちら座席ポケットに入っていた案内(1月22日)。この便ではまだ使用できないと言われていましたが、このサービスが始まれば外部と通信はできないものの、フライトマップは使用可能です。これはデカいですよね。

LCCに乗ると「今どこを飛んでいるのかわからない」というのがストレスだったんですよ。少なくともそんなストレスからは解放されます。

また、上の案内では動画コンテンツもあります。ただ、動画コンテンツ等については、あればありがたいですが、仮になかったとしてもコンテンツは自分の端末に入れて持ち込めますので致命傷にはなりません。

LCCとは言え、随分とサービスが進化してきているピーチですので、「外部Wi-Fiがないから選べない」とは言い切れない時代になってきたと言えます。

ホンマ言わせてもらうと

と言うことで、LCCに対する不満は、ちょっとだけ考え方を変えるだけで、ほとんどが解消することがわかりました。もちろん1~2時間の国内線に限った話ですが、何だかもうANAに乗る理由がなくなってきたような気さえしていて怖いです。

まとめると、

  • 座席(足元)が狭い→非常口席がおススメ
  • 上級会員になれない→会員資格は本当に必要か?
  • マイルが貯まらない→安い分マイルは要らない
  • 飲み物が出ない→乗る前に買え
  • 座席や手荷物にもお金がいる→表示運賃はダマシ
  • Wi-Fiがない→機内Wi-Fiなら使える

という感じです。

それでもANAのSFC(スーパーフライヤーズ)である以上、僕はANAにも乗り続けるんでしょうけど、これからは今まで何となくANAを選んでいた自分が、「この時間ならばピーチがあるからピーチで行こう」とLCCを選ぶようになると思います。

まだセントレアにエアアジアジャパン(倒産)がいた頃はLCCに対する関心はあまりなかった僕ですが、ピーチが就航して頻繁に乗るようになったら、全然考え方が変わるんだなぁと思わされました。

「ほんまおおきに」じゃないですけど、

「ほんまピーチでえぇやん」

って思ってます。間違いなくLCCの時代がやってきますよ。

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