イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

日本で最も富士山に近づける便。それはボンバルディアQ400で飛ぶ成田=名古屋NH491便だ!

ホノルル線接続で1日3便に

成田=中部線はかつて1日に2便の路線でした。成田発17時台と18時台の2便です。これに16時発の1便(NH491便)が加わり、午後の早い時間に成田に到着する便との接続が良くなりました。

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この便の裏返しとして、中部からは夕方発となるNH496便が加わりました。実はこれ、ANAのA380で運航するホノルル線への接続便なのです。中部からホノルル線へ乗り継ぐにはこれまで16時前に成田に着く便に乗るしかなく、成田空港で4~5時間は待たないといけませんでした。しかし夕方便の登場により成田での待ち時間が2時間弱に短縮されました。


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新設されたNH491便は15:55発(搭乗した時期は上記時刻表より5分早発)。のところが16時15分発となり20分も遅れることに。ラウンジ内の出発案内をよく見てから出るべきでした。


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本ブログでは何度も何度も言っていますが、バスの場合の優先搭乗はバスへの優先搭乗ですからね。先にバスに乗ってしまうと飛行機には優先的には乗れませんのでご注意下さい。

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機材はボンQ

肝心の機材ですが、3便体制になった成田=中部線でも急に客数が増えるわけではありませんので、ANA最小の機材が割り当てられています。


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そう、ボンバルディアDHC-8-Q400です。


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反対側には787-10が!こんなに近くに見たのは初めて、-10って本当に長いですよね。24㎜の広角側でもギリギリでした。


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これがAOAセンサ―と呼ばれる迎角を測る装置。737MAXで話題となったアレです。AOA(Angle of Attack)は飛行制御に使用しているわけで、壊れると大変になるわけです。

しかも両側に2つ付いているのに1つしか制御に使用していなかったというのが737MAXの事故の背景でして、何とも設計の貧弱さが露呈してしまいました。普通は左右の比較をして異常があれば警告を出すくらいの設計がなされているものですけどねぇ。(MAXでは速度不一致、高度不一致の警報が出た。そこからAOA異常を推測せよと言うことか?)

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富士山はどちらに見えるか

成田空港は混雑。しているかと思いきや、意外とこのNH491便はスムーズに出発しました。16時半頃の成田は空いているのかも知れません。


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たまに手前の雨滴にピントが合うことがあって、ちょっとした幻想的な写真になりますよね。この失敗、意外と好きです。


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雨の成田を離陸。ぶぶぶーっと言いながら軽々と上がっていきます。


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進行方向右前方、富士山が見えました。さて、この富士山はこの後どちらに見えるのか、僕はそれを知らず、右側に来たらいいなぁとただただ願うばかりでした。

flyfromrjgg.hatenablog.com

基本的に路線ごとの航路は決まっていて、途中に大きな天候上の問題がなければ毎便同じ航路を飛びます。あくまでも「基本的に」ですので、保証はできませんが、大体同じと思って良いと思います。

それは後ほど。

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迫力の富士山火口

富士山がどちらに見えるか、僕はずっと窓に張り付いていました。しかし一向に見えません。「きっと真正面にあるに違いない。だから見えないんだ。」と思っていたところに放送が入りました。「この後、皆様の右側に、富士山の火口がご覧頂けます」と。そして次に粋な放送が入りました。「この飛行機はプロペラ機と言うことで、通常のジェット機の高度よりも低い高度を飛行します。富士山上空を通過する便としてはANAの便の中で最も低い高度を飛ぶ便でございます。」と。

いつも放送をうるさいと感じてしまう僕ですが、この放送にはちょっとした感動を覚えてしまいました。「富士山上空を通過する便としては」という条件付きですが、「ANAの便の中で最も低い高度を飛ぶ便」として宣伝してしまうんですから。

もしかしたら間違っているかも知れませんが、世の中の人達はプロペラ機が嫌いです。大体、バスの中の乗客の反応を見ているとわかります。Q400を見ると「え、これなの?こんな小さいヤツ?」と言う反応が必ずどこかから聞こえてきます。それを逆手に取った宣伝文句、「乗って良かった」と思える機転の利いた放送でした。


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見えてきました。夏の富士山ですので雪はかぶっていませんが、美しい成層火山の山頂です。


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夕方ですので少し山頂を過ぎ去った方が順光で綺麗に撮れます。


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そして火口をズームアップ。ぽっかり穴が開いているのがよく見えます。地上から見るとどっしりと静かにたたずむように見える富士山ですが、この火口を見るといつ噴火してもおかしくないような気がしてきますね。富士山は活火山なのですから。

それで。必ず富士山が右側に来るかと言うことですが、


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こちらが僕の乗った便の航路。富士山のほぼ真上を飛んでいますが右側であることは確かです。


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こちらが別の日の航路。やはり右側です。僕の乗った便よりも少し南側を通過しています。他の日も見て見ましたが、もう少し富士山に近い便もあればこれくらい離れた便もありました。

稀に左側を飛ぶ便がありましたが、恐らく天候理由等でその便のみ普段と航路を変えているものと思われますので、基本右側と思って頂いてよいかと思います。

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あとは普通の成田=名古屋

感動の富士山上空通過からは通常の成田=名古屋線です。でもやはり高度が低いため山が近いです。


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日本アルプスの緑の山々を右手に名古屋を目指します。


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RWYは36。知多半島を南から回り込んでセントレアに進入します。到着コースに関してジェット機の航路と何ら変わりありません。もっと小回りで降りてくれると早く到着できてこちらとしては助かるんですが、他の飛行機もいますので管制の秩序を乱しちゃいけないということなのでしょう。


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セントレアに到着。

世紀の大発見な出来事だった

この成田=名古屋という路線というのは本来、NH495便に入る国際線仕様の787や767を楽しむための路線だと思っていたんですが、新しく増えたQ400の便が意外にも楽しめると言うことを発見してしまいました。

放送でも言われた通り、こんなに富士山に近いところを飛ぶ便は他にないですよ。富士山に最も近づける便がこの便なわけです。

名古屋を拠点にする方にしか参考にならないかも知れませんが、いつもと違う便に乗るとこんな発見もあるんですね。是非とも富士山上空を低空で通過してみて下さい。いつもの富士山とは違う感動がありますから!

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