イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

国際線787から国内線767へタイプチェンジという激レア体験をしたANA中部=成田搭乗記。

まさかの機材変更

2019年7月、朝7時40分発の成田行きNH492便に乗ったときのお話。この便は基本的に国際線仕様の787を使用するということで、とてもテンションの上がる便です。もちろん僕はスタッガードのビジネスクラスを指定し、成田までの短い短い15分くらいの水平飛行時間をフルフラットで楽しむ予定でした。


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しかし、プレミアムチェックインカウンターにやってくると何やらお姉さんが怪訝な顔をしていまして…。「あの、本日、使用機材が変更になりまして…」

なんですと???(心の声)

「国際線使用の787を予定していたのですが国内線仕様の767になりまして…。」

なんですと???(心の声)

「えー!そうなんですか~!」(ホントの声)

と僕は思わず嘆きの絶叫をしてしまいました。

いや、何かの間違いだ。間違いに違いない。787がいるはずだ。と保安検査場をくぐり抜け、11番ゲートまで行ってみると、


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やっぱりB6でした(笑)。

超しょーっく!

ちなみにJA607A。バリバリの国内線機材です。でも国内線機材ってのが解せなくないですか?

国際線機材のB6なら成田行きとしてのタイプチェンジとしてあり得るパターンなのに…。僕は前日の成田発中部行きがB6で飛んできたのでこんなことになったんだとばかり思っていました。


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貨物地区を望遠レンズで見てみると、、、787がいるではありませんか…。

あれ?787いるじゃん!

僕はますます頭が混乱しました。

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久々の国内線仕様B6

混乱したところで乗らないことには成田には行けないので、黙って乗ることにしましょう。


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僕はGroup2の搭乗組。Group1では5名程度が乗っていきました。そんなにダイヤモンド会員っているんですかね?


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国内線仕様のB6を前から!圧巻のエコノミークラスです。


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僕は最初10列目を勝手にアサインされていたんですが、隣のいないところがいいとダダをこねて33列目に変えてもらいました。「皆さん前方をご希望されますので、変更前の座席近い10列目をお取りしました!」なんてチェックインの時に自信満々に言われたんですが、僕は前方であることよりも隣がいないことの方が重要なのです。

みんな前方席を好むというステレオタイプはホントやめて欲しいです。なんで皆さんそんなに前がいいんですか?


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久々に2-3-2のB6に乗りましたが、やはりセミワイドボディっていいですよね。787のエコノミークラス3-3-3よりも圧倒的に広く感じます。


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どうだ!と言わんばかりのB6-300。でもおれは787のスタッガードに乗りたかったんだぞ!

と未練タラタラの僕なのでした。

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このB6はどこから来たのか

さて、ここで問題ですが、この国内線用のB6をどうやって手配したんでしょうか?朝イチの成田行きNH492便は、前日夜に成田からNH495便として中部にやってくる機体なんですが、787が遠くに停まっていた事実からしても、前日に成田から飛んできたものではない確率が高いです。

というわけで、困ったときのフライトレーダー。すぐに調べてみました。


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まずは前夜の成田=中部のNH495便がB6だったのか調べてみましたが、前夜のNH495便はやはりち787で飛んできていました。遠くに見えた787は前夜に成田から飛んできた787ということが確定しました。きっと何かの不具合が見つかり、そのまま整備に入ってしまったのでしょう。

じゃあ僕が乗っている国内線機材のB6は何者なのか?


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調べてみるとこちらは朝イチで中部へ運んできたものでした。もちろん羽田からです。夜に何かあったため、急きょピンチヒッターとして羽田からフェリーしてきたんですね。朝の7時前にセントレアに到着しています。

なるほど、そういうオペレーションだったのか!と合点が行ったところで離陸。


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RWY36から伊勢湾を回って上昇します。


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雲の上は常に青空。でも何だか気分は晴れない!

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WiFi使えるはずが

中部=成田のような国際線機材が割り当てられるパターンの路線でのデメリットは機内WiFiサービスが使えないこと。それが国内線機材になったんだからWiFiが使えるだろうと思いきや、


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一応WiFiサービスとしては使えるんですけど。


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インターネットに接続しようとするとぐるぐるぐるぐる。


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何度やってもエラーになっちゃいました。なんか調子悪いみたいです。


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ちゃっかりアナウンス中の中断だけは入るのでイラっとしちゃいました(笑)。

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近すぎた成田

WiFiと格闘していたらはや成田。スタッガードで寝るはずだったのにという恨み節は置いておいて…。


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RWY34Rへのファイナルアプローチ。梅雨時期のフライトとあって成田は大雨でした。


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787を空撮。


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滑走路もずいぶん濡れているようで、着陸すると水しぶきを巻き上げながらの迫力満点のスラストリバーサでした。


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唯一救いだったのはちゃんとボーディングブリッジ付きのゲートに到着したこと。成田行きの国際線は沖止めが多いですからね。バスだと濡れるしターミナルまで時間が掛かってしまいます。


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こう見るとB6ってむちゃくちゃ古い顔してますね。30年前のテレビ画像とかを見ると、髪形やファッションが古く見えますが、飛行機の顔も全く同じ。B6と787やA350の顔を比べるとホント古く感じます。

レアな経験として

本当は787のスタッガードに乗りたかったのに、まさかの国内線仕様のB6でテンション激下がりの中部=成田だったわけですが、セントレアからだとむしろなかなか乗れない国内線仕様B6ですので、元々B6は好きだし、レアなオペレーションに出会えてよかったと思いましょう。

それにしてもフライトレーダーって何でもわかりますね。これが30年前なら何で国内線仕様のB6が成田行きになるんだ?と僕は頭を抱えたまま成田に着いて、ずっと悩み続けてANAの予約線センターに電話してしまうかも知れません。

ちなみにこの国内線機材のB6、この後、この日の成田=那覇線として飛んでいました。成田=那覇はどうやら国内線仕様のB6を使用しているみたいです。そんなことがわかっちゃうのもフライトレーダのお陰。いやはや便利な時代になったもんです。

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