まずはシアトル全体の説明
今回はボーイング最大の工場、エバレット工場を紹介します。その前に地図でおさらいしておきましょう。まず、シアトルの位置から。シアトルが米西海岸のどのあたりに位置するかですが、地球儀や大きな地図で見るとシアトルは西海岸の太平洋に面した都市に見えます。しかし、拡大してみると西海岸から入江のように入ったところにあることがわかります。
そしてシアトルの南南東にはあの有名なマウントレーニアがあります。
マウントレーニアとは、いつも飲んでるこれです。
と言うのは冗談として…。
シアトルは太平洋が一望できるような場所ではなく、実は瀬戸内海のようなところに位置しているんですよ。そのため海も見えますが、一面大海原の「おれのう~みよ~♪」的な場所ではなく、周りには山が想像以上に多く、水と緑に囲まれた風光明媚な都市と言えるでしょう。
こちらがエバレット工場周辺からみた海と山ですが、行ってみたら意外や意外。丘のようなところに建っていて海に向かって坂が続いているようなところなんです。
先日から登場している地図ですが、こちらがシアトルの全体図。シータックと呼ばれるシアトル・タコマ空港はシアトルダウンタウンの南に位置し、これから紹介するボーイング最大のエバレット工場はシアトルダウンタウンを挟んで北側にあります。
レントン工場というのが737を生産している工場です。その近くにさらにボーイングフィールド(キング郡国際空港)という空港があり、そこにMuseum of Flightと呼ばれる博物館があります。
既に紹介しているこちらの通りです。
エバレット工場(ペインフィールド)全景
ではエバレット工場の全景をご覧下さい(衛星写真)。こちらエバレット工場のあるペインフィールドと呼ばれる空港です。先回記事で紹介したFuture of Flightはこの滑走路の北端西にあります。(Gift Storeとピンが打ってあるところです。)
ペインフィールドの北側を拡大したものです。世界最大容積の建物と呼ばれるボーイングの最終組み立て工場はペインフィールドの北側にあり、滑走路の東側にエプロンがあります。
地図に色々と書き込みましたので早速解説を進めたいと思います。
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Future of Flightから眺める
Future of Flightの駐車場に丘があり、そこからペインフィールドを一望できます。というわけで、エバレット工場を見たかったらまずはFuture of Flightに行くのがベストかと思います。
Future of Flightの駐車場から見たエバレット工場がこんな感じ。一つ前の地図でいう赤い矢印の方向を見た光景ですが、ちょっと遠くて何があるか見えませんよね。
これで見えますか?787がたくさん駐機しています。
エジプト航空の787が手前、奥にはエバー航空の787がいますね。
これはエチオピアの777ですね。手前はアエロフロートの777です。
日曜日は基本的にフライトがないようなんですが、平日だとフライトがあります。アメリカンの787が飛行試験から帰ってきたところです。背後にはなんとマウントレーニアが!ここは本当に素晴らしいところです。こんなに大きく見えるとは。
そしてこれ、結構いいときに来ましたよ。こちらは777Xの初号機!これが見られたのは幸運でしたね。
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壁画を見て見ましょう
エバレット工場の見どころ(外観)と言えばハンガーの扉に描かれた壁画です。Future of Flightの駐車場から撮ったものですが、壁画は6枚あり2枚ずつ3機種が描かれています。
壁画を走ってみました。左から787。
真ん中が747-8。
そして一番左が777です。
ちなみに正面から走ると747-8の描かれた扉が見えるんです。これは結構感動もんですよ。上の地図にもある「エアポートロード」と呼ばれる道路を走るとこれが見られます。
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ペインフィールド空港開港
このエバレット工場というかペインフィールド空港、元々はボーイングの専用空港だったんですが、2019年3月に民間の空港としても利用できるようになりました。こんな風にペインフィールド空港の立て看板があります。
ピカピカのターミナル!
ここペインフィールド(PAE)からは2019年7月現在、アラスカ航空が、ポートランド(PDX)、サンフランシスコ(SFO)、サンノゼ(SJC)、ロサンゼルス(LAX)、オレンジカントリー(サンタアナ)(SNA)、サンディエゴ(SAN)、ラスベガス(LAS)、フェニックス(PHX)へ。そしてユナイテッド航空がサンフランシスコ(SFO)とデンバー(DEN)へ路線を張っています。
外にはなんとFEDEXの727がいました。ここへ来て727に出会えるとは!すごく嬉しかったです。
あと、ここはペインフィールドに面しているということで、駐機中のKC-46タンカーも見ることができました。
これは米軍向けのタンカーでしていわゆる767です。ズラリと並んだタンカーたちは、機内に残ったFOD(異物)が問題となって米軍が受取拒否していたものです。それでこんなにズラリと並んでいたんです。
見どころ満載
エバレット工場とその周辺を少し見てみたわけですけれども、さすがボーイング最大の工場とあって非常に見どころ満載。Future of Flightからペインフィールドを眺めるだけでも楽しいですし、ペインフィールドに行ってKC-46やなかなか日本では見られない機体を見るのも楽しいですねいやーエバレットは想像以上にいいところでした。ボーイングのお膝元の街がこんなにも良いところだとは思いませんでした。
エバレット工場はMuseum of FlightやFuture of Flightと並んで、旅客機マニアなら一生に一度は訪れたい聖地だと思いました。
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