イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

成田からシアトルに飛ぶならデルタ航空A350が最強!プレエコを超えたプレミアムセレクト搭乗記。

路線開設ラッシュのシアトル線

今回は成田発シアトル行きのDL166便の搭乗記をお送りします。

今一番熱い路線はどこか。そりゃぁやっぱり、

日本=シアトル線

でしょう。

デルタ航空が2019年3月2日に成田=シアトル線の機材を767からA350に変更しました。それだけでもニュースになると言うのに、3月31日にJALが成田=シアトル線を開設、そして4月2日にはデルタ航空が関空=シアトル線を開設しました。まさに路線開設ラッシュといった感じです。(機材変更もキャパの増加と言うことで路線開設に似ています。)

シアトルにはボーイングの本拠地(本社はシカゴ)があることをはじめ、アマゾン、マイクロソフトなどのIT企業、そしてスターバックスやコストコのような小売業の本社があります。2019年春のシアトル線の路線開設ラッシュは、それらの企業の成長により、日本=シアトル間の需要が急激に高まっていることの証と言えるでしょう。

そんなシアトルへ飛ぶにはどのエアラインを選ぶべきか。

結論から言ってしまいますが、今回はシアトルへはデルタ航空が一番と言うことを僕が身をもって証明したいと思います。

それではお楽しみ下さい。

空港到着から10分で出国

成田空港14時50分過ぎ。


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成田空港第1ターミナル。デルタ航空のスカイプライオリティチェックインカウンターにやってきました。こんな経験初めてだったんですが、カウンターから人が出てきて「こちらへどうぞ」とお出迎えをしてくれました。デルタ航空は地上でも結構冷たいイメージだったんですが、接客のクオリティがすごく上がっていることに驚きました。

今回はビジネスクラスではなくプレミアムエコノミーでの旅行。にも関わらず優先チェックインができるのは素晴らしいですね。しかもこれまでにない丁寧な対応。昔から僕はデルタ航空がアメリカの航空会社の中で一番好きだったんですが、ますますデルタが好きになってしまいました。


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デルタはシアトルの他に、デトロイト、ポートランド、アトランタ線があります。そして、今では随分と減ってしまいましたが、東南アジアにもまだ以遠権フライトとしてデルタの路線が残っています。マニラ、シンガポールがそれに当たります。


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スカイプライオリティ専用保安検査場で、ラクラク出国です。しかも成田には顔認証ゲートが設置されていますので、なんと空港到着から出国まで10分しか掛かりませんでした。恐らく過去最高記録です。あの成田で、空港到着から出国まで10分ですよ!

デルタ航空A350と初対面

フライトレーダーで自分の乗る機体の到着をモニター。ちょうど僕の乗るA350が到着したところでした。


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来た来た!デルタのA350!

デルタのA350は自身初の対面となります。いいですねぇ、サンゴーマル!


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コックピットの黒の縁取りも、最初は違和感がありましたけど、慣れるととてもカワイイです。

ラウンジには行くものか

機体の到着を見送った後は、ラウンジへと思ったんですが、ここでラウンジに行ったら負けだと思いませんか?


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だってこれから乗るのはシアトル行きなんですよ。シアトルと言えばスタバですよ。


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というわけで、既に気分はシアトル。スタバでコーヒーフラペチーノ・グランデ・ショット追加を頂きました。

これ、僕の春夏の定番です。搭乗前にスタバなんて最高じゃないですか。ラウンジで無料のマズいコーヒーなんか飲んでる場合じゃありません。

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プレエコを超えたプレミアムセレクト

僕の乗るA350にはプレエコが設定されています。これまでデルタ航空のプレエコと言えば、シートの横幅はエコノミークラスと同じで、シートピッチだけ若干広い「エコノミ-コンフォート」という「なんちゃってプレエコ」が主流でしたが、A350の導入により機内コンフィギュレーションの刷新が行われました。


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こちらが「プレミアムセレクト(Premium Select)」という名の新プレエコです。デルタ航空のA350ではビジネスクラスでも完全個室となるビジネスクラス(デルタワン)をいち早く導入し話題になりましたが、プレエコも超快適なシートが装備されています。


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エコノミークラスの3-3-3配置に対して、プレミアムセレクトは2-4-2の配置でゆったりとしています。


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真横からシートを見て見ると明らかにエコノミークラスのシートとは違いますよね。一昔前のビジネスクラス並です。


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シートモニターも大きいです。


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こちらは飛行中の写真。エコノミークラスのゴタゴタ感はありますけれども、座ってみるとかなり余裕があります。


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シートの脇には小さなポケットがあるのでスマホや本が入ります。エコノミークラスの場合、シートポケットしかありませんので、小物類を全部入れるのは無理がありますよね。だからこういう別のポケットがあると本当に助かります。


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そしてデルタ航空のプレミアムセレクトでは、アメニティキットが付いています。これは非常に嬉しいですね。TUMIのポーチに入っているのもいいです。


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簡易版とは思えない充実度。入っていたものは、耳栓、アイマスク、靴下、歯磨き。あと何でしょう?ビタミンのタブレット?液体?スイマセン、中身を見ずに捨ててしまいました。

ちなみにエコノミークラスの搭乗記は以下をご覧下さい。

flyfromrjgg.hatenablog.com

下がるひじ掛けが最強に快適

これから紹介するのはデルタ航空プレミアムセレクトが最強に快適だと思う仕掛けです。


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座席にはひじ掛けがあるじゃないですか。通路側の座席に限りこのひじ掛けが動くんですよ。


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こんな風にひじ掛けが下に降りるんです。何が快適かというと、

  • 胡坐(あぐら)をかくことができる
  • 隣の人が通路に出るときに足を横に回すだけ

という2点です。胡坐は非常に重要で、腰痛持ちの僕はずっと同じ姿勢でいるのが非常に苦しいんです。横になれなくてもよいので、せめて胡坐がかければだいぶ楽なんですよ。胡坐をかくと座席から足が少しはみ出てしまいますが、それはご愛敬。エコノミークラスでも姿勢を自由に変えられる幸せを噛みしめました。

また、真ん中席の人が通路に出るときに、非常に楽です。いちいち立つ必要がありません。足をスッと横に向けるだけでOK。これは本当に感動しました。

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機内食はまるでビジネスクラス

夕方発の便のため、離陸してすぐ機内食の時間となります。


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プレミアムセレクトでもビジネスクラスと同じように機内食の内容が書かれたブックレットが配られます。洋食は「鶏胸肉の香草パン粉焼き」と「リガトーニパスタのアルフレッドソース和え」からのチョイスです。


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和食は「サワラの西京味噌漬け」です。

なんと機内食は3種類からのチョイスが可能なんですよ。メインディッシュを選ぶ時点から既にビジネスクラス並です。

僕、最近あまり日本食に惹かれない人なんですが、デルタ航空は圧倒的に和食が美味しいんです。もちろん日本発に限られますが、昔よくデルタに乗っていた頃に学んだ教訓を思い出しました。


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ちなみに到着前のメニューは「ホウレンソウのフリッタータ」と「豚肉のしゃぶしゃぶ、胡麻マスタードソース添え」からのチョイスです。


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飲み物も豊富です。後から気付きましたが、クランベリージュースとかいいですよね。あとブラッディ―メリーミックスって何でしょう?次にオーダーしてみます。もちろんスタバのコーヒーもあります。シアトル線でスタバのコーヒーなんて超イケてます。


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アルコールは苦手なのでよくわかりませんが豊富です。


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また、出発から到着までどんな順でサービスが行われていくのかが書かれていて非常にわかり易いです。約3年ぶりくらいに乗るデルタ航空でしたが、またまた格段に良くなっていることに気付きました。色んな人に「アメリカ行くならデルタですよ!」とデルタを推している僕としては「ほらっ!デルタいいでしょ」って感じで鼻高々です。


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さぁ食事のスタートかと思いきや、飲み物とナッツが配られました。

そして一人一人チョイスを聞きながら食事を運んで行きます。僕の座席は25Gとプレミアムセレクトでも一番後ろの席だったのでやや時間が掛りました。何せ一人一人ギャレイに戻りながら食事を運ぶんですから。


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出てきました。和食!

えっ!ビジネスクラスですかここ?

って感じのご飯ですよね。エコノミークラスとは違うご飯が出てくるとは聞いていましたが、まさかここまでだとは思わずビックリしちゃいました。


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こちらメインディッシュのサワラです。盛り付けも綺麗です。


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上には小鉢が4つ並んでいます。こちらはコールドミールですが、どれも上品なお味でした。


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デザートは春らしい桜餅。僕、桜餅が大好きなんですよ。これだけでも和食をオーダーした甲斐があるってもんです。


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和食ですので、食後はコーヒーではなく、緑茶を頂きました。(なんでやねん。)

すごくないすか?

プレミアムセレクトのサービスはビジネスクラスとほぼ変わりません。シートがいいだけではなく、食事までがビジネスクラス並なんです。

シアトルまでは8時間

シアトルはアメリカ西海岸の都市、かつアメリカ本土でも最も北にある都市と言うことで、バンクーバーとともに北米でも所要時間の短い都市です。時差も東海岸に比べて短く、疲れが少なくて助かります。


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シアトルまであと半分くらいになった地点。特に往路は追い風のため早いです。出発前の放送では飛行時間は8時間1分。出発時の機長からの放送では「8時間を切るかも」なんて言っていました。8時間程度というのは日本からジャカルタとかバリとかそれくらいのところに匹敵しますので、シアトルがアメリカ本土の中でもいかに近いかがわかりますよね。


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映画が豊富なのがデルタのいいところ。日本語対応の映画が結構たくさんあるんですよ。


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「カメラを止めるな」を見ました。映っているのはクライマックスの過激なシーンですが、すごい面白かったです、これ。最初、「これ何?」って感じの恐怖シーンが30分間、延々と続くんですよ。その後がまた面白くて、僕はとても気に入りました。


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ちなみにこちらはエコノミークラス。エコノミークラスでもモニター大きくていいです。やはり最新機材はいいですね。

デザートに2回目の食事も充実

飛行時間が8時間でありながら、途中デザートと2回目のちゃんとした食事が出るんです。


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ミッドフライトではハーゲンダッツが出てきました。スゴクカタイアイスってやつです。


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到着前には朝食として、再びビジネスクラス並のご飯が出ました。豚肉のしゃぶしゃぶです。

どこがしゃぶしゃぶかというと、ゴマだれが固められて、豚肉に絡んでいるんですよね。確かに味はごましゃぶ。見た目はあまりよくないんですが結構美味しかったです。

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この食事が大体到着の1時間半前くらいに出ます。そして現地時刻朝9時半ちょうどにシータックことシアトル・タコマ空港に着陸します。サマータイムですから日本とシアトルの時差は8時間、日本時間の深夜1時半に着陸したことになります。機内では当然眠れませんでしたので、到着後は深夜なのにまた朝が始まるというロングデーになります。

日系よりもデルタな理由

今のデルタは世界最強なんじゃないでしょうか?今回、プレミアムセレクトという上級プレエコに乗って、強くそう思いました。もちろん、デルタワン(ビジネスクラス)も、ドア付き個室のクオリティは世界最上級クラスだと言えますしね。

(2019/8/31より、機材がA350からA330-900neoに変更になりますが、ビジネスクラス、プレエコともにA350と同等の座席が装備される予定)

他社を見てみると、エコノミークラスでは、JALの成田=シアトル線はプレエコなしの787ですし、ANAの成田=シアトル線にはプレエコが付いていますが、若干古めの座席かつ機内食はエコノミークラスと同じです。通路側のひじ掛けも下がりません。

ビジネスクラスで言えば、JALはかなり個室風の座席ですが個室ではありませんし、通路側の座席は通路にベタッと面していてちょっと落ち付きません。ANAのビジネスクラスは普通のスタッガードですので、今や非常に標準的となったコンフィギュレーションです。

と考えると、成田=シアトル線はどう考えてもデルタに軍配が上がります。デルタ航空以上のハード&ソフトを提供してくれるプレエコが他にあるでしょうか?(デルタ航空の関西=シアトル線は767ですのであえて語らないことにしましょう。)

北米行くなら絶対にデルタ

ここまで書いてきた搭乗記を読んでもらえれば、確実にそう思ってもらえるかと思います。ねぇ、そう思いませんか?僕は声を大にして「絶対にデルタ!」と言いたいです。

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