今がチャンスなのか?
新型コロナウィルスの感染拡大が止まりません。中国から日本への便は8割程度が欠航、そして日本は中国に次ぐ感染国ということで、複数国が日本への渡航を自粛するように呼び掛けています。航空需要、旅行需要は中国を中心にアジア地域でかなり落ち込んでおり、いつ潰れる航空会社、旅行関係会社が出てもおかしくない状態です。
今回の新型コロナウィルスは症状の割にパニック感が強いと個人的には思っているため、実は今が旅行の行き時、旅行の予約時なんじゃないかと思っています。ということで、航空券料金比較サイトの王道であるスカイスキャナー(SkyScanner)で航空券の値段を見てみました。何となく分かったことをレポートします。
直近の旅行は安いのか
まずは直近の日程から見てみましょう。例えば来週の土日(2/29、3/1)とかで、どれくらい近場海外の航空券が安いのか…。ソウルは激安
最も気軽に行ける海外がソウル。直近のソウルってどれくらい安くなっているんでしょうか?SkyScannerで名古屋(中部)=ソウル(仁川)の往復運賃を調べてみました。
2/29(土)発、3/1(日)着が諸税込みで12,000円以下ですよ。むちゃくちゃ安いです。まぁ時間がそんなに良くないので安いのは理解できますが、1万円前半でソウル往復とはかなり強気です。
名古屋以外でも成田だって安いです。
こちらは1万円を切ってますね。ティーウェイ(t'way)航空が安いんでしょうか?
そのティーウェイ航空ですが、予約サイトで上の成田=ソウルを見てみると驚きの価格が!!!
毎日1,000円(片道)くらいの運賃を提供しています。週末は5,000円くらいの運賃の日がありますが平日はほとんど1,000円(片道)。これに空港使用料、諸税が付きますので実質5,000円(片道)くらいになります。SkyScannerでは1万円くらいになっていることと合致しますね。
今がソウルへの行き時です。
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台北は意外と高い印象
ソウルに次いで人気の台北も見てみたんですが、名古屋(中部)発台北行きのエアアジアジャパンはそんなに安くないです。1万円台半ば(片道)が主流。往復すると3万円。ソウルの3ばいです。他の空港発も調べてみましたがそんなに安くないです。こんなご時世ですが意外と堅調な需要があるんですね。
震源の中国は事情ありか
じゃあ新型コロナの震源である中国はどうかと言うと、さすがに安いです。名古屋(中部)=上海(浦東)は3月28日(冬スケ中)まで欠航しているみたいで、その後(夏スケから)の運賃はかなり安いです。ほとんどが3,000円。中国人も日本に来たくないでしょうし、日本人も中国に行きたくはないですので当然と言えば当然かも知れません。
しかし欠航していない成田となるとそんなに安くはなく、直近の直近の2月下旬、3月上旬の方が高いです。
LCCはキャンセル不可だからか?
ソウル、台北、上海と、特にLCCの航空券価格について見てきたわけですが、これらを総合すると以下のように考えられます。ソウルは日韓関係問題で元々需要が落ちていたところに、コロナウィルス騒動がやってきたので、ダブルパンチで安いんじゃないかと。
台北は元々高需要だったから高い。何故かって基本的にLCCはキャンセルができないからです。キャンセルをしたところで運賃部分は1円も戻ってこないので航空券を買った人は絶対に乗るんですよ。コロナ騒動前から旅行計画を立てていた人はとにかく乗る。だからコロナが来たところで関係ない。ってことなんじゃないかと思います。(フルサービスキャリアでも安い運賃はキャンセルしてもほとんど返金されません。)
上海は一旦欠航している名古屋(中部)は、単に4月以降の新規予約が入らないから安い。でも成田の直近が高いのは台北と同じ理屈で、コロナウィルス騒動前から予約していた人がいるため、新規予約は入らないが残席数が少ないので高いということではないかと思います。コロナウィルス騒動前に航空券を買ってしまった中国人が続々とやってきているというわけです。
誰に聞いたわけでもなく、あくまで勝手な想像ですけれども…。
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GWは狙い目なのか
じゃあちょっと先の旅行はどうかと言うことです。今から考える旅行だと、ゴールデンウイーク(GW)の旅行が狙い目かな?なんて思います。集団パニック状態の今だからこそ、旅行に対する手控えムードが広がっている今だからこそ、GWの旅行が安くなっているんじゃないかと期待が持てますよね。では、とりあえず直近で激安のソウルから。
名古屋(中部)=ソウル(仁川)、5/2発、5/5着というバリバリGW中の運賃は6万円くらいになっていますね。LCCのチェジュエアで6万円ですよ!
かなり高いです!
名古屋(中部)=台北、5/2発、5/5着も結構しますね。LCCのタイガーエア台湾で5万5千円くらい。エアアジアジャパンも同じくらいです。需要は堅調ですね。
名古屋(中部)=上海(浦東)、5/2発、5/5着は3万6千円くらい。フルサービスキャリアの中国東方航空ですので、GWにしては安い方かな?と思います。さすがに中国旅行の需要は小さいみたいです。
他の地域も見るべきですが、とりあえず近場の海外人気地を見てみました。この傾向からするに、
GWは意外と堅調 (中国行き除く)
でしょう。(例年よりは旅客数は落ちると思いますが)
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死への恐怖より世間体や隔離の恐怖
ただ、直近のソウルが安いからと言って、4月の上海が安いからと言って、今、予約をするのは勇気が要ると感じませんか?それは新型肺炎が怖いからと言うわけではなく、世間体が気になるからということじゃないでしょうか?
世間体とは、もし旅行に行って新型肺炎に罹り、他人に移してしまったら社会的な責任を問われるということです。「オマエのせいで移った」と言われるは辛いですよね。仮に何もなかったとしても「あいつには近寄りたくない」と思われるのは必至。それはそれで辛いです。
世間体が気にならない人でも、ダイヤモンドプリンセス号の隔離のニュースを連日見ていると、「肺炎になったら14日間も隔離される」と思ってしまうからではないでしょうか?
つまりほとんどの人々は肺炎で死ぬことよりも、新型肺炎に罹ってしまった後に自分の身に降りかかる不都合に恐怖を抱いているのではないかと思うんです。
もちろん一定数の死者が出ていますので、特に高齢者や持病を持っている方は死への恐怖もあるんでしょうけど、9割以上が軽症または症状なしという状態ではあまり死への恐怖は持ちません。
個人的にはインフルエンザになって1~2日、40度近い高熱でうなされる方が怖いです。健康な大人であれば新型コロナウィルスは風邪程度の症状で済む人が多い印象ですから。
企業や自治体も感染拡大をさせたら責任を取らないといけないために続々とイベントの中止や延期を決定しています。今の状況は感染者出して責められたくないように映ります。
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直前まで待つのが得策か
直近の航空運賃を見ていると色々な事情がありそうですが、GWに限って言うと人々は意外と賢い印象を受けます。もしかしたらコロナウィルス騒動前から予約をしているため価格が高騰しているだけかも知れませんし、航空会社側も需要を見込んで(まだ先の日程ですし)、高い価格を提供しているだけかも知れませんので何とも言えませんけど。GWなどの高需要期に旅行を考えている人は今買わずに直前に買うことでしょうか?航空会社はGWなどの長期連休は需要を見込んで初めから高い価格を提供してくるため、直前になって予想よりも需要が低いと見ると安い運賃を提供し始めます。
GWまでに新型コロナウィルス騒動が終息してしまったら高いままですが、GWくらいまでは何となく引きずる感じがしますので、少し様子見をした方がよいのではないでしょうか?
また、GWは国内旅行をするより、海外旅行をした方が感染の確率が低いはず。何故なら日本は中国に次いで感染者が多い国なのですから。感染症対策も生ぬるいですし。
ただ、相手国に対して少し悪い気もします。日本が中国人の入国を拒否するのと同じで、相手国からしたら中国人の次に危ない日本人を受け入れたいかという問題はあります。日本への旅行を自粛するように勧告を出している国は特にです。
そんな理由で海外旅行よりも国内旅行を志向するならば中国人がたくさん訪れていた旅行先が狙い目でしょう。先日京都に行った知人が「すごく空いていて良かった」と言っているのを聞いて、なるほど!と思いました。
賢い旅行者になりたい
いずれにせよ、現状のパニック状態から一歩引いた目で見て、世間体を気にしつつも常に情勢を見ながら賢い旅行をしたいものだと思います。新型コロナウィルスは症状の割に恐怖感が強過ぎます。そうそう死なない病気の割に報道され過ぎてますし、隔離とかの対策がまた恐怖感をあおるんですよね。再度言いますが、死への恐怖よりも肺炎に罹ってしまった際の不都合が怖いんです。
インフルエンザ流行期のような「手洗いうがいを励行し、必要に応じてマスクをしましょう」くらいの感じでちょうどいいんじゃないかと個人的には思っています。
旅行需要が冷え込めば経済も打撃を受けますし、航空ファンとしてはどこのエアラインであれ路線撤退や倒産という事態は避けたいですもんね。
こんな時だからこそ、
過度に恐れず賢い旅行を。
僕はそう思います。
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