8年ぶりの県営名古屋空港発
今回はまだまだコロナ全盛期だった7月の福岡旅行の搭乗記をお送りします。久々の純粋な搭乗記かも知れません。元々僕はこういう搭乗記を書くのが好きでブログを始めたんでした。そうそう、そうでした。福岡への航路は久しぶりに県営名古屋空港(小牧空港)を選びました。何故なら中部発だと往復ともスターフライヤーになってしまうからです。往復で異なるエアラインを選ぶのはサービスの違いを知るためです。しかしここへ来るのも8年ぶり。随分とご無沙汰していました。
カウンターはこれだけ。名古屋空港は今、こんな風にFDAのチェックインカウンターがあるだけになっています。昔の大きな名古屋空港を知っている者としては、何度訪れてもあの頃のことを思い出して、今のターミナルビルの規模に驚いてしまいます。
こちらは自動チェックイン機コーナー。
真ん中に階段があって、右がJAS、左がANA、奥がJALだったのを覚えてますか?
送迎デッキも完備
名古屋空港は送迎デッキも完備しています。出発前に少し寄って行きましょうか。こんな風にウッドデッキになっており、昔ながらのNAGOYAは健在。
一応セキュリティのためのワイヤーはありますが、セントレアと同じくレンズが入る設計は嬉しいですね。
この時間いたのは紫、バイオレット、オレンジでした。
紫とバイオレットは2機いれば区別できますが1機だけの場合はどうやって区別するんでしょうか?紫は結構濃いので紫だとわかると思うんですが、バイオレットだけだと判定に困るような気がします。なぬっ?ウィングレットの開き方が違うですって!
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ローカル空港の方が混んでる?
それでは保安検査場を通って待合室に入りましょう。こちら入口です。保安検査のレーンは1つしかありませんので列ができます。
まさか名古屋空港の方が混んでる?
ここで気付きました。FDAの便はJALのタッチ&ゴー(バーコードをかざして乗る方法)が使えないんでした…。戻ってカウンターでチェックインしてもらいます。(JALのコードシェア便としてFDAを乗っています。)
出発便はこれだけ。行先もローカルです。セントレアとは規模が違います。
が、待合室は狭いですので、ピークの時間には混雑しそうです。保安検査場でも感じましたが、ローカル空港から出発する方が人との距離が圧倒的に近いです。コロナ禍ではローカル空港が有利かと思いきや、大空港の方が人口密度が低くて感染リスクはむしろ低いのかも知れません。(7月はまだ航空需要がかなり低かったですから)
窓越しに黄緑の機体が見えます。
ゲートも一つ。ここから乗り込みます。
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地上からのビューが大きな魅力
県営名古屋空港はボーディングブリッジではなくフィンガーコンコースからの乗降となるため、グランドレベル(地上)から飛行機を眺められる点が魅力です。地上からバイオレット、オレンジが並んでいるところを撮影。
反対側には黄緑がいます。
このコンコースをてくてく歩いて行きます。
ゲートCが福岡行き。
ここが改札。
僕の乗るのはバイオレット!JA16FDで最新の機体です。
反対側のオレンジもラクラク撮影できます。
ローカル空港だから離陸が早い
県営名古屋空港の魅力は地上から乗り込めることだけではありません。出発のスムーズさに関しても優れているんですよ。タラップ上がって搭乗します。この辺りは面倒な人には面倒なんですが、出発のスムーズさにはあまり関係ありません。
座席は一番後ろから2番目。2-2配置って好きです。
このとき、少しだけ太陽がさしていい感じの光に。
反対側の窓越しにウィングレットを撮ってみました。搭乗率が悪い今だからこそできる構図です。
滑走路端で一時待機。白が着陸してきました。
RW34に入ります。
そして離陸。滑走路端で1機着陸待ちをしましたが、それ以外は非常にスムーズ。県営名古屋空港では出発時、自走で出発するためプッシュバックはありません。空港が混雑していないのでタキシング開始を待つこともありません。そして離陸の順番待ちもほとんどありません。出発がスムーズというのはそういう意味です。
重心に関するお知らせの意味
少し落ち着いたところで、シートポケットを見てみましょう。ポケットには「DREAM3776」という名の機内誌、お願い事項のリーフ、安全のしおり、ゲロ袋が入っています。
お願い事項のリーフレットは「重心に関するもの」でした。
ゾーンの分け方がA、B、Cとあることが描かれており、離陸時には座席の移動を控えるようにと書いてあります。乗客が少ないときはバランスが非常にシビアになるんですよ。ゾーンAの人がゾーンCに移動したら、それだけでも重心が大きく変わります。しかもエンブラエル170シリーズは小さな飛行機ですので、その観点からでも乗客一人による重心への感度が違います。
離陸時席を変わらないで下さいというお願いは、水平安定板(いわゆる水平尾翼)を重心位置に合わせて角度調節しているためです。乗客がドカっと移動してしまい、計算よりも前方重心になると引き起こしが難しくなりますし、逆に予定よりも後方重心になると軽い力で機種が上がってしまいますので、それを防ぐためです。
上空では自動で水平安定板が動いて釣り合いを取ってくれるんですがが、離陸の時だけは手動で釣り合いを取りますので、決まった座席に座ることが必要となります。(離陸時はまだ飛んでいないので自動で釣り合いが取れない。)
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機内で過ごす時間は格別
エンブラエル170シリーズは小型の割に広く感じて好きです。2-2配置の中ではピカイチの居住性を持っています。しかも隣はいませんし、機内は空いていますのでとても快適です。機内後方から見るといかに乗客が少ないかがわかりますよね。
外はまだ梅雨空。モノトーンの空が続きました。
太陽の周りに虹ができていました。最近買ったSONYのα7IIIはミラーレス一眼のため、太陽を直接覗いても全然平気なのが嬉しくて、何だか無駄に覗いちゃいますね。
機内サービスの飲み物はまだ紙パックでした。おこちゃま感抜群です!あと、FDAのいいところはおやつが出ること。今回のおやつはシャトレーゼのチョコクランチでした。FDAのことをLCCだと思っている人もいますが、FDAはれっきとしたフルサービスキャリアです。
いやはや、小さい飛行機でも、外が曇っていても、機内で過ごす時間は格別です。
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雨の福岡にアプローチ
2020年の7月は本当に雨が多くて、特に九州は土砂災害が例年になく酷かった年でした。使用滑走路はRYW16。北からの進入になります。こんな雲高が低い日にRWY34ビジュアルとか結構興奮すると思うんですが、南風の強いこの時期はあまり期待できません。
眼下は九州大学跡地が見えました。
間もなく着陸というところで、ジェットスターがプッシュバックしているのが見えました。
スポイラを立てて減速。
到着したら大雨。隣にはピーチがいました。窓に水滴が付いていると、どうしてもガラスにピントが合ってしまって毎回こうなりますね。
中部=福岡線よりもスムーズなフライトだったと思います。たまには県営名古屋空港(小牧)発もいいですね。
こんな時にもちゃんと定時運航、そして路線や便数を維持してくれる飛行機は公共性の強い乗り物なんだなと思わされます。コロナだからと言って飛行機を敬遠していたら何だか申し訳ないです。
消毒液が置いてあるとか、マスク着用で乗らないといけないとか、ジュースが紙パックになっているとか、その辺も慣れましたので、あまり昔と変わらず乗れたと思います。
おしまい。
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