ソラシドエアのルーツとは
今回お送りするのはソラシドエアで中部から那覇へ飛んだときの記録。ソラシドエアとはどんなエアラインなのかを徹底解説したいと思います。(2020年1月、コロナ禍前に乗ったときの様子です。)ソラシドエアは今となってはこんな黄緑色の塗装になっていますが昔は全然違いました。
そもそもソラシドエアってどこから来たんでしょうか?なんとなく九州・沖縄方面へ飛ばしているエアラインってことは皆さん知っていると思うんですが、その歴史を知っている人は意外と少ないと思っています。
LCCですか?
という質問は若干的外れでして、
違います。
とハッキリ答えます。ソラシドエアはれっきとしたフルサービスキャリアです。
実は前身はスカイネットアジア航空と言います。なんかカラフルなヤシの木みたいな塗装のヤツです。そうそう、昔も羽田でよく見ましたよね。それで略称がSNAってなっているんです(Sky Net Asiaの略/3レターはSNJ)。
昔はこんな航空会社だったんですよ。
(Wikipediaより)
いわゆるスカイマークやエアドゥなどと同じ新興勢で、宮崎を本拠地とするエアラインです。それでヤシの木やカラフルな感じで南国ムードを醸し出しているわけです。
いつしか、他の新興勢と同じように経営が行き詰まり、スカイネットアジア航空はANAに出資を募りコードシェアを開始しました。簡単に言えばそんな歴史です。
新しい名前の由来
その後社名を、ソラシドエアに変更しました。このソラシドエアという名前、ネーミングセンスが抜群
なんです。
ソラシドエアという名前は、ドレミファ「ソラシド」の上昇して行く感じと、Sola(空)とSeed(種)を掛け、空に種を蒔いて成長しくようなイメージを作り上げています。
どうです?むちゃくちゃセンス良くないですか?僕は初めて名前の由来を聞いたとき、「マジすごい!」と感動しました。
というわけで、現在のソラシドエアというエアラインが存在しています。
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黄緑をベースとしたカラー
僕の本拠地中部への就航は結構最近でして、そのためとは言いませんが実はこれまで一度も乗ったことがありませんでした。そして今回やっと乗ることができたわけです。シートはグレーがベースで緑色のヘッドカバーが付いています。
よく見るとカバーにはSolaSeadAirのロゴが描かれていますね。
ウィングレットにはソラシドエアのトレードマークである人と人が向かい合っているような姿のロゴが描かれています。「ひととひとが向かい合うとき、笑顔が生れる」というコンセプトになっているそうです。色は正式には黄緑色ではなく「ピスタチオグリーン」だとか。
キャビン全景。
コーポレートカラーのピスタチオグリーンとは裏腹にCAさんの制服はグレーがベース。首元のスカーフだけが緑ですね。主張しない感じが素敵です。
ソラシドエアはANAじゃない
ソラシドエアはANAとコードシェアをしているため、「どうせANAと同じだろう」と高を括っていたんですが、乗ってみたらそんなイメージはあっさりと崩れ落ちました。驚いたのがその独自色
こちらのサービスインフォメーションを1ぺージ1ページ見ていくとわかります。
何となくANAとよく似ているんですが、
よく見て行くと非常に地元色が強いんです。左のハンドクリームは鹿児島のシラス(火山灰土)を使用したものなんですよね。
そして下に載っているスープは機内でもサービスされる「アゴユズスープ」。長崎のアゴ(トビウオ)と大分産のゆずを使用したとても美味しいスープです。
こちらがアゴユズスープです。ANAのコンソメスープよりも美味しいですよ。
そしてお茶もフレーバーティが用意されています。ほうじ茶にみかんのフレーバーをプラスした桜島小ミカンほうじ茶です。
こちらがそれ。なかなか爽やかな味わいでした。
機内サービスの様子です。
続いて。
ソラシドエアでは座席にモニターがない代わりに、機内Wi-FiでIFE(インフライトエンターテインメント)を提供しています。
こちらがプログラム。ビデオは8種類、雑誌は2種類、音楽は2種類が用意されています。そんなに大したプログラム数ではないですが、自分の端末で楽しめるのがいいです。シートモニタは外からの反射が気になったり、操作感が悪かったりしますので、何となく時代遅れな感じがしてしまいます。
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スマホ立てが気に入った
独自色が強いものとして、これはイチオシアイテムとして強調しておこうと思います。快適系のアイテムを紹介したページです。
これ、スマホ立て紙です。かなり使えると思います。
折り紙みたいに組み立てるとこんな風になりまして、
スマホが置けるんですよ!
他のエアラインで機内エンタメを見るときって、スマホが立たないので一工夫が必要なんですが、ソラシドエアではこれさえあればスマホが立つという優れものなんです。これは子供に機内エンタメを見せるときに使えるので常にカバンに入れておこうと思いました。
やすらぎ系の無料アイテム
続いて行きましょう。こちらはやすらぎ系アイテムの紹介。
もちろんブランケット(毛布)とクッションは言えばもらえます。ただ若干汚れた感がありました。鮮やかな緑なので汚れが目立つんですよ。「これ、前、誰が使ったんだろう?」というのを如実に感じてしまう見た目の毛布でした。
ギブアウェイももらえます。マグネットシートと折り紙をもらいました。
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6種類のアメが超魅力的
これ、子供たちは非常に喜ぶと思います。もちろん大人もすごく嬉しいです。アメが6種類ありまして、どれもご当地ものの味ですごい珍しいものがあるんです。さすが宮崎出身のスカイネットアジア航空。九州・沖縄の味を集めましたね。
黒糖:沖縄
緑茶:熊本
びわ:長崎
マンゴー:宮崎
ライチ:宮崎
みかん:九州の複数県
県と照合させると、大体こんなところでしょうかね?
その他:ドリンクメニュー
ソラシドオリジナルのアゴユズスープとミカンほうじ茶は上で紹介した通りですがその他のドリンクメニューを紹介します。カートに貼られたドリンクメニューを見ると、おーいお茶、UCCコーヒー、アップルジュースがあります。
ちなみにサービスイノベーションの背表紙がドリンクメニューになっていまして、沖縄のオリオンビール、スパークリングのジンが500円で買えます。
子供の飲み物はちゃんとカップにフタとストローを付けてくれますので安心ですね。
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やはり九州のエアライン
シートポケットの中にはサービスインフォメーションの他にも機内誌が入っています。ソラタネという名前。Solaseedってことです。
路線図のページを見て驚きました。驚くべきことに西日本方面にしか就航していないんですね。さすが宮崎ベースのエアライン、ポリシーを曲げません。
ちなみに安全のしおりと、
ゲロ袋。このゲロ袋はテンションが上がります。気持ちよく吐けそう。
これは女子トイレなのか?
最後に一つ驚いたのがトイレ。ソラ女子ルームって書いてありますが、これって女子トイレなんでしょうか?こんなマークが貼ってあるので、男性は使いづらいです。なので反対側のトイレに入りました。
妻に頼んで入ってもらったらこんなボックスがあったみたいです。女子用グッズがはいっていますね。
ソラシドエアよいです!
というわけで、今回初めてソラシドエアに乗ったので、かなり詳細にソラシドエアのサービスについて紹介したわけですが、前にも言った通り独自色があって非常によいです。いつもANAに乗っている身としては非常に新鮮に映ります。ご当地ものの多さ、アゴユズスープは美味しかったですし、飴なんかは最高ですよね。びわ味の飴とか見たことないですし、種類が6種類もあるのが素晴らしいです。そしてスマホ立ても便利です。
たまにはこういうご当地エアラインに乗らないといけないと感じた那覇行きでした。(宮崎が本拠地ですが沖縄のイメージが強い。)
ドレミファソラシド♪
って感じでどんどん上昇して行って欲しいと思います。コロナに負けるな!!!
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