先日からの議論のまとめ
先日から「夏休みは旅行に行ってもいいのか」とか「旅行需要は戻るのか」とか「何が旅行の阻害要因になっているか」という議論を続けているわけですが、いけてるこうくう家では、「夏休みに旅行に行くのはちょっと」という意見が主流となっており、僕の「旅行に行きたい」という声はただただ虚しく響く状態が続いております。夏休みの旅行の是非について、というか「夏休みに旅行に行くことにためらいを覚える」という方は、交通機関や旅先での新型コロナ感染自体が怖いという以外にも以下のような阻害要因があると考えています。
- 自分の中での認知的不協和 (例:GW中「コロナ中は旅行に行かない」と宣言したのに「今は行く」という心理的矛盾など)
- 感染しなくても他人からの視線 (例:「こんな時に旅行に行くなんて」という陰口不安など)
- 感染した場合に自分に降りかかる不都合 (例:隔離、出社禁止など)
- 感染した場合の他人からの非難 (例:旅行に行ったから感染したという陰口不安など)
- 感染した場合に他人に掛ける迷惑 (例:立ち寄り先の封鎖、消毒、学校休校など)
(自分は感染していない前提です。)
などです。感染した場合の3つの阻害要因は旅行に行かなくても発生しうるものですが、旅行に行った場合(旅行先で感染せずとも)は特に大きく影響を与えると想像されるため、阻害要因として挙げています。
これらはこちらの記事にて詳しく思いのたけを綴っていますのでご覧下さい。
乗る予定の便が欠航に
そんな議論をしていた最中、虚しくも僕が夏休みの旅行で乗ろうと思っていた便が欠航になりました。6月18日、ANA、JALともに7月の運航便を確定させたことによるものです。こちら、ANAの予約画面です。実は北海道旅行を計画していまして、女満別、いわゆる道東に行こうと思っていたんです。
新千歳=女満別、女満別=中部が欠航となり、札幌までは行けるけど帰ってこられないという状態になってしまいました。「やはり女満別は欠航したか」という印象です。元々細い地方路線ですから「需要がなければ無理には飛ばないよな」と薄々感じてはいましたが、予想通りとなってしまいました。
大手2社の7月の減便状況については以下をご覧下さい。
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7/1以降のキャンセルは通常対応
僕の場合のようにフライトが欠航になったときは当然、キャンセルの手数料なしで払い戻しが可能なんですが、欠航にならなかった便をキャンセルするとどうなるかというと既に方針が決まっています。以下、ANAのHPからの抜粋です。
緊急事態宣言が解除されたことに伴い、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による航空券の特別対応は6月30日の搭乗分をもって終了いたします。7月1日(水)以降ご搭乗分の航空券は通常通りの対応となりますこと、ご了承ください。
上記の通り、緊急事態宣言中のGWのように全ての便が無料でキャンセルできるというわけではありません。無料キャンセルが可能なのは欠航になった場合のみです。
JALも同様の対応です。
早く買った人は行くしかない
今は緊急事態宣言も出ていませんし、夏休みは航空会社にとって稼ぎ時であるため、こうなることは当然だと思います。ただ、「夏休みの旅行はちょっと」と思っているにも関わらず、コロナ前の今年1月の早期購入割引を買ってしまった人、つまりANAのSUPER VALUEやJALの先得割引などの早期購入運賃を買ってしまった人は、「旅行に行きたくない」場合でも実質行くしかないと言うことなんですよね。
ある意味残酷です。
既に夏休み開始まで1ヶ月ほどとなっているため、取消手数料は運賃額の30%~40%になっており、家族分全員の取消手数料を払うとなると大損する、というご家庭も多いのではないでしょうか?
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理想の旅だっただけに悔しい
今回起きた夏休み旅行の便の欠航、「せっかく行きたかったのに~!」という非常に悔しい思いをしています。旅行先は田舎だし、部屋に温泉が付いているところだから安心、という言い方で行く予定でした。僕はそんな旅行ならばむしろいいと思っているんですよ。
北海道の大自然の中、ほとんど人に会うことのない宿でゆっくり過ごす。
これって、コロナ後の旅行の理想的な姿じゃないですか。だからそんな理想の旅行をブログで発信できると思いすごく楽しみにしていました。コロナ前に予約したのに「結果的にすごくいい旅行になった」というラッキー感もかなりありました。
しかし現実は予想以上に厳しく、いや予想通りに厳しく、やむなく旅行はキャンセルに。何度も言いますがすごく悔しいです。いい旅行記が書けると思っていただけに本当に残念です。
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実は安堵の気持ちも大きい
と思っている反面、意見の相違があったため「これで良かったのかも」という安堵の気持ちもあります。これ以上議論する必要もなく平穏に夏休みを過ごせるという思いもあります。無理矢理旅行に行って、後から「すごく不安な旅行だった」と言われるのも悲しいですし、終始後ろめたい気持ちで旅行するのもつまらないですし、万が一どこか(旅行先でなくても)で感染をして、冒頭に書いたような非難や不都合が発生しても困りますしね。
そして無料でキャンセルできることも非常に有難いです。仮にフライトが欠航にならなかったら、旅行日が近づくにつれて上がって行く取消手数料を横目に見ながら、どこかで諦めてキャンセルの手続きを取らなければならないんですから。
キャンセルすればそれなりのお金が無駄になるため、僕はとてもヤキモキしていたことでしょう。そのヤキモキが一切なくなり、キッパリ諦めがついたことはむしろ心を穏やかにさせてくれました。株やFXなどの投資で言えば損失が膨らんでいく一方なのに損切りができないような状態はホント苦しいですから。
以下の記事にも書きましたが「旅行解禁ムードかつ航空会社が無料キャンセルに応じない」というパターンになった場合が一番困るんですよ。
それが回避されたことに対してはとても良かったと思っています。
もう一人旅に出るしかない
悔しいながらも無料キャンセルってのはいいんですが、じゃあどうするかって、もう一人でどこかに行くしかないでしょうね。ただ、何となく後ろめたい…。不可抗力とは言え、家族旅行をやめて自分だけ旅行に行くとなると「はあ?」って空気があるわけです。もちろんコロナ前だって「はあ?」だったんですが、コロナ後はもっと「はぁ?」なわけですよ。このニュアンス伝わりますか?
でもやっぱりどっか行きたいので、これから計画しなければ行けませんね。
露天風呂付きの温泉旅行とか1人で行くと割高ですし、今から飛行機を予約し直すのも意外と高いですし、ホントどうしようって感じです。
おれはコロナに負けない
って言いたいところですが、なんかもう気持ち的に負けてます。ANAの予約画面とか開くんですけど、数分で「どこ行こ?」で止まってしまいます。
コロナ禍の中では何事もすんなり行きませんねぇ。
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