イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

僕はスカイマークがLCCではないことを証明しようと思う。

チェックインはLCC寄りだが

今回の記事では、タイトル通り「スカイマークがLCCではないこと」を証明しようと思います。

ちなみに過去記事でもスカイマークがLCCでやないことを書いていますが、今回は実際に乗って証明したもので、アプローチの方法が異なりますので、両方読んで頂けると理解がより深まるかと思います。

flyfromrjgg.hatenablog.com

世の中、スカイマークはLCCだと思っている人が多いと思うんですが、違います。スカイマークはLCCではありません。ANAやJALと同じフルサービスキャリアの部類です。


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セントレアのスカイマークのカウンター。一番端にあるのがちょっと可哀想ですが、日本の中の勢力を考えれば仕方がないところかと思います。後述もしますが、第1ターミナル使用の時点で既にLCCではありません。


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チェックインは基本的に機械で行います。


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方法はたくさんありますが、スマホに送られてくる2次元バーコードが最も簡単なやり方でしょう。


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チェックインはものの10秒くらいで終了。最後に紙のチケットが下に出てきす。

ここまではLCCみたいですね。でも違うんです!

そもそもLCCとは何か

ここでLCC(Low Cost Carrier)とは何かということについて述べておきましょう。LCCかどうかはその会社が「ウチはLCCだ」と自己申告するかどうかです。ただ、自己申告とは言え、LCCの特徴というものがありますのでそれを述べておきます。

  • 運賃が安い
  • 運賃の払い戻しが不可
  • シートピッチが狭い(国内線は29インチが主流)
  • 手荷物を預けるのが有料
  • 座席指定が有料
  • 機内食、ドリンクが有料

大体、こんなところでしょうか?最も特徴的なのがシートピッチが狭いことと、手荷物や座席指定が有料なこと。これら2つに当てはまればまず間違いなくLCCです。スカイマークはこれに当てはまるんでしょうか?

手荷物は20kgまで無料

LCCとの違いを感じられるのは荷物を預けるとき。


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手荷物は20kgまで無料で預かってもらえます。基本的にLCCでは預ける手荷物は有料ですので、この時点で、スカイマークはLCCとは一線を画しています。

この辺り、勘違いしている人が多いためか、機内でも機内持ち込み手荷物を減らす目的で、「受託手荷物は無料です」という旨の放送が入っていました。

手荷物を預けた後は保安検査場へ。


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保安検査場を通る際には、ANAやJALのようにレシートが出てくるような端末がないため、こんな風に搭乗券にスタンプを押してもらえます。

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セントレアは第1ターミナルから出発

これから那覇に向うわけなんですが、、、


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そもそもセントレアでJAL、ANAやその他のエアラインとともに第1ターミナルを使っている時点でLCCではないことの証明なんですよ。国内LCCであるエアアジアジャパンとジェットスターはLCCターミナルである第2ターミナルを使用していますからね。

ここ、非常に大きなポイントです。


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スカイマークの機材は737-800のみ。設立当初は767を使用していましたが、いつしか737にシフト。そこがLCCと勘違いされる所以なのですが、737オンリーでもフルサービスキャリアはたくさんありますので、737のみを運航しているからといってLCCであるということにはなりません。

過去にはミニスカで話題になったA330も持っており、全シートがJALのクラスJ級のシートでしたし、ANAの3機のA380はスカイマーク破綻時にANAが引き受けたものです。そんな過去の様々な事実を重ね合わせると、スカイマークがLCCであるということは完全に否定されるんです。

プラス1,000円でプレミアム体験

そんなわけでSKY551便那覇行きに乗り込み、スカイマークがLCCではない証明をしてこようと思います。


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ちなみにスカイマークでは優先搭乗があり、プラス1,000円で最前列の座席(フォワードシート)を指定することでその権利が得られます。


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こちらが最前列のフォワードシート。この座席はどの運賃でもプラス1,000円で指定することができ、優先搭乗、100円の飲み物の無料提供、手荷物の優先返却などのサービスが得られます。ただ、事前指定はできないようで、空港のカウンターで申し込む必要があります。この辺り、ちょっとLCCっぽいですけどね…。

以下、フォワードシートのご案内です。

www.skymark.co.jp

座席指定料金は存在しない

スカイマークは最前列を除き、座席指定料金はゼロです。自由に指定ができます。


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非常口だって指定できます。


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こちらは普通の席。シートピッチはANAやJALの国内線と同じ31インチ、LCCの29インチとは広さが違います。この時点でLCCであることはさらに否定されます。

新シートと旧シート

それでは座席を紹介しましょう。


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キャッチフレーズはYOURWING。全面革張りという所がちょっとだけLCCっぽいですが、騙されてはいけません。フルサービスキャリアのスターフライヤーだって革張りです。


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シートは新しい薄型のもの。


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上に機内誌などを入れるポケットがあり、下にスマホやタブレットを入れる網があります。


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テーブルを倒すとポケットは丸見えで。


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ただし、新シートではない機材(旧シート)もありますのでご注意下さい。


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そして特筆すべきは電源があること。ここはLCCとは違う所です。

旧シートの電源は自分のシートの下にありますので、見つけにくいです。気付かずに終わってしまいそうです。


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新シートの電源は前のシートの下にありますので、見逃すことはありません。


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ちなみに29列目、30列目のオーバーヘッドストウエッジは非常食糧入れとなっており、荷物を入れることができません。


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この737は旧型シートですが、スカイインテリアと呼ばれる737NGの最新キャビンになっていまして、広々とした空間が特徴的です。こちらはフルサービス、LCCで変わりのないところ。

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機内誌の作りでLCC度がわかる

ここで機内誌を見てみましょう。


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ポケットに入っているのは、機内誌、安全のしおり、ゲロ袋です。

機内誌にはそのエアラインの特徴が詰まっていますからね。LCCにも機内誌がありますが、基本的に就航地の案内やサービスの詳細、有料販売の品物が書いてあるのがLCCの機内誌というもの。

一方、フルサービスキャリアの機内誌は一見無駄なページが多いです。これどんな風にこのエアラインに関係あるの?と思わせるようなページです。


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機内誌を開いてみると、福岡のお話が、、、。まぁ就航地の一つである福岡の紹介なんですが、単なる観光案内を超えたスタイリッシュさがありますよね。


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こちらも長崎の紹介なんですが、今度はイラストが多くて可愛らしいです。LCC度は低いです。


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僕が好きなのが航路図。こちらもイラストが多くて柔らかいイメージです。LCCだとこの辺りが「単なる地図に線だけ」みたいな作りになっています。


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定時性の向上への取り組みが紹介されていました。自社取材なので大きなコストは掛かりませんが、記事としては面白いです。

スカイマークの機内誌は意外にもしっかりとした作りで僕のイメージと違っていました。もっと簡素だと思っていました。LCC度はかなり低いと思います。

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スカイマークの機内サービス事情

ただし、機内サービスとなると若干LCC感が現れます。


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無料サービスと書かれた部分にコーヒーとキットカットが載っています。つまりコーヒーとキットカット以外は有料ということ。


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実はスカイマーク、ANAやJALでは無料で出るドリンクが有料なんです。でも値段はかなり安く設定されており各100円。100円なら買ってもいいですよね。コップじゃなくてペットボトルなら好きな時に飲めますし便利です。その他、じゃがりこが100円だったり、アルコール類は300円と比較的良心的な値段です。LCCよりも安値で売っているところに好感度アップ。


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737のモデルをはじめとするグッズは結構いい値がしますね。あまり売れないと思いますが、この辺りはLCCの匂いがします。


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ちなみにミルクココアと3種類のコーヒーが100円です。無料コーヒーは粉のコーヒーだと思われますが、こちらはティーバックのコーヒーみたいです。100円なら飲んでみたいですね。


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配られたキットカット。JALやANAではお菓子は出ませんので、この辺りは「スカイマークやるな!」と思わされるところで、LCCではあり得ないサービスです。


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こちら無料のコーヒー。カップにクイズが書いてあって面白いです。味は普通のネスレの粉コーヒー。でも出るだけありがたいと思いましょう。


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そして飴がもらえるんです。パッケージは簡素ですがこれで十分ですね。

というわけで、機内サービスには一部有料のものもありますが、そこはANAやJALだって同じ。むしろキットカットが出る分、勝っていると言えるかも知れません。

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ウィングレットが超可愛い

スカイマークの737の特徴はウィングレットに描かれた可愛いマーク。


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赤のハート、可愛いです。


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桜もお洒落。

これ以外、スペード、クローバー、ダイヤのトランプマーク、チェリーやヒマワリ、音符なんてのもあるみたいです。

コストを押さえながらも細かいところに凝っているのがスカイマークの特徴です。これもLCCにはない特徴ですかね?難しいところです。

スカイマークまとめ

ここまでスカイマークのチェックインから機内サービスまで全てをお送りしてきましたが、スカイマークがLCCではないことは100%証明されたと思います。


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ではもう一度まとめてみましょう。スカイマークがLCCではない証拠を羅列してみます。

  • LCCターミナルから出発しない
  • 手荷物受託料金が無料
  • 座席指定料金が無料
  • シートピッチがANA、JALと同じ
  • 機内誌の作りが凝っている
  • コーヒーが無料(一部有料ドリンクあり)
  • 茶菓(キットカット)が出る
  • 飴がもらえる

ここまで、LCCにない特徴があれば、もう誰にもスカイマークがLCCだなんて言わせませんよ!


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というわけで、スカイマークは運賃こそANAやJALより安いものの、サービス内容からすれば完全なるフルサービスキャリアです。

以上、証明終わり。

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