withコロナの旅行を模索
7月下旬、福岡は久留米にある「ふかほり邸」という温泉宿に行ってきました。withコロナでの旅行をテーマに行き先を考えまして、空港からレンタカーを使っていくような露天風呂付きの宿を探していました。人との接触を極力避けながら、これまで通り豪華な旅ができるというのが新しい時代の旅のスタイルだからです。まず航空運賃が比較的安く、しかも土地勘があってなんとなく安心ということで福岡を選択。そして一休.comで部屋に露天風呂がある温泉を探したら「ふかほり邸」という超豪華な温泉宿がヒットしたというわけです。
まずはその一休.comのトップページから。
ランクは「最高」、星は「4.73」を獲得するまさに最上級レベルの温泉宿です。
ちなみに先にお値段を言っておきます。
僕は1泊2日夕朝食付きプランで4万2千円で泊まっています。その値段に見合うかはご覧いただければわかるかと思います。
ふかほり邸入口。温かみのある雰囲気の緑豊かな温泉宿です。
ふかほり邸の場所案内
まずは場所とか行き方から解説します。場所は、福岡は福岡でも久留米なのでだいぶ南の方です。でも高速を使えば福岡空港から1時間弱で着いちゃいます。
周辺はこんな田園地帯。「こんなところに温泉があるのか?」という感じでした。温泉と言ったら山奥みたいなイメージですからね。
「目的地周辺です」というところの交差点「十連寺」なんですが、ここまで来て「どこ?」って感じなんですよ。実は写真の右側の茶色い壁とうっそうと茂る木々があるところが「ふかほり邸」なんです。
車は北から入ってきて十連寺の交差点を右折します。交差点を右折するとすぐに入口がありますので間髪入れず右折します。
重厚でレトロモダンな母屋
「いい家は入口から玄関までが遠い」というのが常識です。ここも同じで駐車場から母屋まで結構距離があるんです。その母屋はこちら。最初ビビっちゃって、「ホントここに入っていいんだよね?」と一瞬怯んでしまう僕なのでした。
と言うのもこの家、深堀邸という人のお家だったみたいなんですよ。そこを買い取って旅館にしたそうです。それにしても全てが「離れ」と言うのは邸宅を超えたすごい家だったんだろうと想像します。
と、ドアを開けると、これまたレトロな中にもモダンを取り入れたお洒落な空間が迎えてくれました(夜に撮影)。チェックインをするのは奥のソファーがあるエリアです。
チェックインする場所から入口を望みます。しかしまぁ、元々の造りを大切にしつつも、少し手を加えて現代風に見せる技が光りますね。
チェックインの前にお饅頭が出てきます。ウェルカムおやつが出てくるのは最上級旅館の証拠です。
母屋の中にはテーブルとピアノが置かれとても優雅な雰囲気。
古いグランドピアノと壁に掛かる現代風な絵画の対比。そして湿度で結露してしまった窓から不気味にも見える光が差し込み、今いる空間と時代を惑わせてしまうような不思議な感覚を演出しています。大雨だったのがむしろ幸いして、うっそうと茂る木々の緑色がより深さを増していました。
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全て離れ、露天風呂付きの客室
それではお部屋にご案内に致します。ふかほり邸は全5室で全て離れになっています。「夏休みの最中によく予約が取れたな」という感じでした。実はGoToトラベルキャンペーン開始発表の翌日に予約をしました。以下が敷地内の地図です。
左上から、「かりん」、「ゆずりは」、「ゆすらうめ」、「ひめしゃら」、「なぎ」という名前が付けられています。「かりん」、「ゆずりは」は長屋の隣同士ですが、その他は全て完全なる個邸です。
僕の部屋はここ。
入口はこんな風になっており、昔ながらの造りを残しています。
「ゆずりは」という名前のお部屋。
玄関を開けると昔ながらにもモダンな雰囲気。
しかしふり返ると、江戸時代を感じさせる土間です。このギャップに一瞬戸惑いました。
お部屋は当然ベッドルームとリビングルームが分かれています。この「ゆずりは」のお部屋は琉球畳にテーブルに座椅子というシンプルな造り。そして奥(玄関を入ってすぐのところ)にはソファーとマッサージチェアがあります。
奥にベッドルームがあります。扉は閉まります。
何となくソファーがある位置が遠くて、ここからテレビを見るのはちょっとしんどかったです。そしてマッサージはこういう温泉宿の定番ですよね。(実はあんまりいいマッサージチェアではありませんでした。)
低めのベッドが日本風です。この「ゆずりは」は4人まで宿泊可能なのですが、押入れを空けるとエキストラ布団が2つ、イタリアのマニフレックスの敷布団が入っていました。
反対側にはテーブルがあり、イスもあります。
ベッドルームには簡単な洗面もありますので何かと便利。
なんだかよくわからないオブジェも飾られてお洒落な雰囲気です。
もちろん、部屋ごとに造りは全く違い。それぞれに趣の異なる部屋になっています。
詳しくはふかほり邸HPをご覧下さい。
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全室に露天風呂付きの贅沢
部屋の紹介が終わったところで、お風呂を見てみましょうか?もちろん各部屋に内湯と露天風呂があるという豪華な造りです。ちょっと覗いてみましょう。
こちらが内風呂です。外には露天風呂が見えてますでしょ。
洗い場も普通に付いています。ボディソープ、シャンプー、コンディショナーが揃っています。
まずは内風呂に浸かってみましょう。
いやー、最高に幸せ。
目の前に見える緑が濃くて素晴らしいでしょ。
で、何がすごいかって、この温泉はすごくヌルッとするんですよ。すごくクセになる「ヌルッ」です。公式HPでは「とろとろ」と表現していますが、ちょっと言い過ぎな気もします。
さあ、露天風呂に出ましょうか。
こちらが露天風呂。これが一部屋に1つ付いています。緑に包まれた露天風呂。しかも広いんです。家族4人で入っても全然OKです。
ちなみに僕の泊まる「ゆずりは」と「かりん」は長屋の隣同士ですが、お風呂は端と端にあるので、声が聞こえたりすることはありません。特に夏は虫の声がうるさいのでなおさらでしょう。(冬は知りませんが)
お湯は竹から流れてきます。この優雅な雰囲気、興奮しちゃって落ち着いて入っていられませんでした(笑)。
ちなみにこんな開放的なお風呂だったら、蚊や虫が入って来るんじゃないか?って心配される人もいると思いますが、ちゃんと蚊取り線香が置いてありますので、内風呂に蚊が入ってくることはありません。それより蚊取り線香の匂いがまた良くて、すごく癒されるんですよね。
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部屋の全てを見せます
ここからは細かい部分に目を向けて行きましょう。部屋にはベランダというかウッドデッキがあります。今回の旅行では雨だったため出ませんでしたが、ここで緑を眺めるもよし、小鳥のさえずりを聞くもよし、タバコを吸うのもよしです。蚊取り線香も用意されていますので蚊に刺される心配もありません。
玄関を上がったところに湯沸かしポットやコーヒーが置いてあります。すぐに水を入れることができて便利です。
冷蔵庫中にはブドウが冷やしてありました。(あんまり美味しくなかったけど)
リビングのテーブルにはおやつとして黒棒と飴が置いてありました。黒棒は有名店のものとあって美味しかったです。飴は抹茶と生姜。生姜はかなり強めでした。
脱衣所には洗面があります。ダブルなのでカップルでも喧嘩せず使えます。
アメニティは歯ブラシ、フェイスケアローション、綿棒、コップです。そして巾着。
巾着の中には体を洗うタオル、くし、T字カミソリが入っていました。
続いて寝室の扉の中。浴衣と足袋が入っています。
もう1つ着るものとして作務衣がありまして、この作務衣を着てご飯に行けるので非常に便利。浴衣とは別になっているのが嬉しいですね。「部屋着はいるかな?」、「部屋で何を着て過ごそう?」という悩みがないのがいいです。
金庫もあります。部屋は「離れ」ですから、実は泥棒が入ってきてもおかしくないんですよね。ここに普通に泊まれる人達はお金持ってそうですし。(僕はGoToキャンペーンの割引がないと行けません。)
コンセントに差して使う虫よけもありますので夜も安心。この滞在中、一度も蚊を見ませんでした。もちろん外にはいますが、部屋の中はお風呂も含め虫という虫は見ませんでした。虫嫌いの僕としても合格点です。
テレビとは別にBOSEのスピーカーがありまして映画など見るときには非常にいい音で見られます。DVDプレイヤーがあるので部屋でのんびりしたい人は持って行くと良いでしょう。また小さな図書館がありますのでそこでDVDを借りることもできます。
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僕はHDMIケーブルを持って行ってYoutubeで音楽を聴いていましたが、やはりテレビのスピーカーで聞くのとは違います。
延長コードや電気スタンドも用意されています。
なんか箱があるけど、何が入っているんだろうと思ったら硯でした。
つまり写経しろと言うことです。心を沈めお経でも写せと。う~ん、BOSE&DVDとの文化レベルの違いは何なんでしょう?もしかして坊主繋がりでしょうか?
あと1つ言っておくと、ふと夜に怖くなります。ここは「離れ」であることに気付いてはいけません。僕、部屋が2個以上あるスイートルームが怖いと感じるんです。誰もいないはずの隣の部屋に誰かがいる気がして…。
コロナ禍の理想的な宿
泊まる前からそういう宿を探していたので、結論がこうなることは間違いなかったんですが、ホント、withコロナにぴったりの宿ですね。チェックイン時以外人に会いませんし、次回以降に紹介しますが、ご飯も部屋ごと(部屋食ではない)ですし、敷地内で他のゲストには会いません。5邸しかないので当たり前ですが、本当に人に会わずに過ごせます。これで感染したら僕は宝くじに当たる以上の確率だと思います。
露天風呂はいわゆる共用の大浴場の露天風呂と遜色ない造りですし、大自然の中という感じですし、部屋は広いですし、文句のつけようがありません。
もちろんどこにでもあるような宿ではありませんが、温泉地には少なくとも1軒、2軒はあるはずです。そんなところを見つけて即GoToトラベル。この夏ならまだ間に合うかも知れません。(東京の人ゴメンナサイ)
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