イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

やっぱりQ400は景色が楽しい。冬の北海道絶景ルートを飛ぶ新千歳ー函館線搭乗記。

予定外の函館へ飛んだ

今回は先日、新千歳から函館へ飛んだ時の搭乗記です。


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北海道内のANA路線はDHC-8-Q400(ダッシュエイト)が担っています。74人乗りのターボプロップ(プロペラ)機。いつも低空を飛ぶので景色が見えて嬉しくなる、そんな機材ですね。

Q400に乗ると、どうしてもピュアな搭乗記を書きたくなるんですよね。何故なら上に書いた通り、低空からの景色が美しいからです。特にテーマなし純粋な搭乗記です。


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実はこの便に乗るはずではなかったんですが、新千歳からの中部への飛行機が需要減で欠航になり、時間的に合うこの便で函館に飛び、函館から中部に飛ぶことになりました。そんな経由の旅程は大歓迎ですよね。世の中乗り継ぎを嫌う人の方が多いですが、僕は真逆のスタンス。何度も離着陸できた方が楽しいじゃないですか。他の空港も見られますしね。


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ボーディングブリッジに雪の結晶が付いていて、思わず撮ってしまいました。この日の朝の最低気温はマイナス22度。僕が北海道で経験したことのある一番低い気温でした。


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普通、プロペラ機はエプロンを歩いて搭乗というパターンが多いんですが、ボーディングブリッジを付けてくれると凍てつくような寒さの中を歩かなくて良いのがいいです。でもこのボーディングブリッジ、かなり凝った造りで着けるのが大変そうだなぁと思ってしまいました。

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意外と広い機内が好き

搭乗機のダッシュエイト、いわゆる典型的なプロペラ機で、見た目はとても小さいんですが、


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座席はかなり広めなんですよね。シートピッチが広いです。


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しかもこの便はガラガラ。いつになく広いと感じてしまいました。


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函館への航路上、右側が陸側となるので右側を指定しました。ところが!最強寒波のせいで窓がカチコチです。こんなんじゃ何も見えないじゃないですか!


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しかーし、タキシングを開始して太陽が当たるようになると、窓の曇りが晴れ、離陸前にはJALの777にご対面できました。太陽エネルギーは偉大です。


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そして新千歳空港RWY19Rを離陸。少し針路を西寄りに変え、海岸線沿いを南下していきます。

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絶景の函館行き右側

夏の北海道もさることながら冬の北海道の景色は本当に美しいです。


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新千歳空港にほど近い支笏湖を右手に見ながら南西へ。まさに絶景と呼べる景色でした。


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それにしても雪が少ないですね。この日は北陸をはじめとする日本海側に大雪が降った日だったんですが、新千歳空港周辺は全く関係のなかったようです。「北海道=雪」というのはイメージだけ。雪のない1月の北海道も全然あり得るわけです。


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こちらは登別にほど近い具多楽湖。その向こうの洞爺湖までは雲に隠れて見えませんでした。


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禿げ山に海という景色も何とも言えず美しいです。


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そして亀田半島上空に差し掛かるのでした。

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悪天候の函館アプローチ

札幌は晴れていたのに、函館は雪。函館は日本海に近いためでしょう。


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雲の隙間から時折、町が見えるんですが、雲の隙間から差し込む光がスポットライトのようになってとても美しいんです。


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少し物寂しい雰囲気があって、静寂で、だけどそこだけとても明るい。暗と明の対比に目を見張ってしまう景色でした。


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この辺りから函館空港へのファイナルアプローチ。随分高度も下がってきて、山に当たってしまいそうな危うさすら感じます。


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雲の隙間から見える海岸線の町。

この辺りから劇的に飛行機が揺れて、少し前に座っているカップルの楽しそうな悲鳴が聞こえてきます。飛行機が安全と分かっているからこその楽しそうな悲鳴。それと、若いっていいですね。飛行機が揺れても笑える世代です。僕も一人「うわ~揺れろ揺れろ~」とニヤニヤしてましたが…。


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凍っている川も見えました。


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ダッシュエイトの影が見えた!と思ったら、


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どんどん大きくなってこちらに迫ってくる、なんだかワクワクする着陸でした。ただ、着陸間際になると、後ろに座っているオジサンが突然歌を歌い出してうるさくてたまりませんでした。まぁその気持ちも分からんでもないです。景色は綺麗だし、揺れまくって楽しいし。きっと上機嫌だったのでしょう。


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そして名古屋に住んでいるとなかかか経験できない雪上タキシー。「地上旋回するときにスリップしないかな?」とか「ブレーキかけたら滑らないかな?」とか色々不安にもなります。だって飛行機のタイヤにスタッドレスタイヤはないんですから。飛行機はオールシーズン、ノーマルタイヤです。


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停止位置は雪が解けていました。便が出発するごとに吹きかけられる防除氷液の影響と思われます。


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函館空港到着。総じて素晴らしいフライトでした。短時間でこれだけ美しい景色が見られて、スリリングな着陸に、雪上タキシーと、なかなか普段のフライトでは経験できない盛りだくさんの内容でしたね。Q400で飛ぶ道内のローカル線の魅力を感じた約40分の空の旅でした。

やっぱQ400楽しいな。

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