長き運航停止を経て
737MAX(ナナサンナナマックス)、悪名高きベストセラー航空機の最新型ですね。2018年10月に起きたインドネシアのLCCライオンエアの墜落事故、そして2019年3月のエチオピア航空の墜落事故を経て、世界的に運航停止となりました。米国でその運航停止命令が解除されたのが2020年11月。さすがBoeingのお膝元である米国は早かったですね。一方、米国と対立する中国では、運航再開されたのが2023年1 月でした。
ソフトウェアの改修を行い安全になった737MAXは、今、何事もなかったかのように世界中の空を飛んでいます。今日はそんな737MAXの区別の仕方と初めての737MAX搭乗記をお送りしましょう。
MAXの区別の仕方
こちらの写真を見て、おおMAXだ!と思うのはちょっと気が早いですね。ユナイテッド航空の737MAXと思いきや-800でした。ウィングレットを見て、上下に分かれているからと言って必ずしもMAXではないんですよね。すごくMAXっぽいですが、-800などのNext Generation(NG)でもウィングレットが上下に分かれているヤツがあるんですよ。
日本のエアラインの-800では上下に分かれているウィングレットを付けている機体はいませんが、アメリカに行くとかなりの数の737NGが上下に分かれているウィングレットを付けています。こうなるとMAXかどうかが非常に判定しづらいです。
こちらアラスカ航空の737、、、、、、-800(NG)ですね。
はい、こちらがユナイテッドの737MAXです。どう違うかって?
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MAXとNGの見分け方
では見分け方です。一番簡単に見分け方はエンジンです。NGのエンジンは見慣れた普通の737のエンジンです。
しかし、MAXのエンジンは787みたいな後ろがギザギザになったエンジンです。ギザギザならMAXとすぐに判定できますね。(ギザギザには消音効果があると言われています。)
また、ウィングレットをよく見てみると違いがあります。
NGのウィングレットは先が妙に尖っているんですよね。そして下側の後付け感が強いです。
一方でMAXのウィングレットは先が尖っていなくて、後付け感はあるものの、元々そのように設計している感があります。
僕が737を見てどちらか判定する際にはエンジンとウィングレットで判定します。どちらも翼に取り付く重要な装備ですのでとにかく翼に注目する。そうすると一瞬で見分けられるはずですよ。
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ちょっとだけ搭乗記でも
自身、初めての737MAX。せっかく乗ったので搭乗記を書いておきます。この時、むちゃくちゃ疲れていて途中からMAXであることを忘れていたので、とてもやる気のない搭乗記になってしまっています。(MAXであることなど忘れるくらい普通の737なんですよね。)乗ったのはユナイテッドの737MAX。前から見るとMAXかどうかは分かりません。乗客もどれだけの人がMAXだと気付いているんでしょうね?
でも機内に入ると入口のUNITEDのロゴが何だか新しい機体であることを主張していました。
スカイインテリアと呼ばれる綺麗なシーリングと言うかライティング。
座席もピカピカなんですよ。米国国内線だとボロい機体に出会うこともありますが、新しいとちょっとだけテンションが上がります。
シートポケットの安全のしおりには確か737MAXと書いてあった気がします。あまり注意深く見ておらず、写真も撮っていなかったので証拠がありませんが、多分書いてあります。つまり乗客はMAXであることを知ることができます。
こちらUnitedのHPのMAXの詳細ページです。
こちらのページにはパイロットの訓練の様子や、MCASソフトウェアの改修でどう安全になったかがYoutubeで視聴することができます。また、MAXに乗りたくない場合はキャンセルできるとか、MAXにまつわるいくつかの質問が掲載されています。なかなかの安全アピールですね。
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機内装備はやはり最新
見た目も新しい737MAXですが、機内装備の細かい部分も最新でした。なんとワイヤレスイヤホンが使えるのです。Bluetoothで接続する方式です。僕も試してみたんですが、僕のイヤホンは全く認識されませんでした。何ででしょうか???中国製だからですかね?
有線イヤホンだと手を動かしたときに引っかかったり、隣の人が出る際に邪魔になったりと何かと不便じゃないですか。だからBluetoothは画期的。ワイヤレス出ないかなーと思っていたところでした。でも繋がらなかったのはかなり残念でした。
飛行地図もむちゃくちゃ鮮明。ただ、これは新しい機体ならどの機体皆同じで、MAXだからというわけではありません。
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何とも言えない退屈感
アメリカ国内線と言えどもこの路線(どこかは内緒)は所要時間4時間の路線です。非常に時間が長く感じます。ただただ退屈です。しかし出るのはドリンクとプレッツェルだけ。
4時間もあると何となく夜っぽくなったり。
昼っぽくなったり。ライティングを変更することによって、少しだけこれまでの737じゃない最新の737を体験できたりもしましたが、やっぱり退屈でした。
737MAXの感想
最後に、MAXに乗った感想なんですが、MAXだと言われないとMAXだなんてわからないというのが正直なところでして、事故った飛行機だから怖いとか、MCAS(補償システム)が作動したのがわかるとか、そんな感覚は全くありませんでした。本当に「普通の」新しい飛行機だというのが乗って一番感じたことでした。何と言うか特にすごいことはないです。はい。
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