イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

2023年夏のグアムはまだまだ観光客が少なくて超穴場の海外旅行先だった。

はじめに

2023年8月、お盆明けの週にグアムに行ってきましたのでご報告致します。初めて家族で海外旅行をしてきまして、それはそれは楽しかったです。僕自身も「かつてこんなに楽しい旅行があったか?」という感じで、とてもいい思い出ができました。もちろん子供たちは海やプールではしゃぎまくり。計画時点から色々あった旅行でしたが、子供たちが喜んでくれたのが僕としても大きな喜びです。

それで、飛行機はユナイテッド航空の737-800、宿泊はハイアットリージェンシーグアムでした。わずか4泊5日のグアム滞在でしたが、感じたことを全て書きたいと思います。コロナ前とは随分と世界が変わってしまったので、何か役に立てるのではないか?という思いで書きます。どうかご参考まで。

日本からの便はまだ少ない

まずグアムの2023年8月の混雑具合がどうだったというと、「結構空いていた」というのが僕の印象です。その根本的な理由が日本からの直行便数。


当初、ダブルデイリー(1日2便)化を謳って高らかに宣伝していたユナイテッド航空の中部発グアム行きの便が、需要が見込めないからなのか、機材や乗務員の不足なのか知りませんが、突如大幅な減便を受けて往復ともに便がなくなってしまったのです。ダブルデイリーどころか週2~3便の運航になってしまい、一時は旅行自体が危ぶまれるほどなってしまいました。

他の地方空港発も同様で、関西、福岡路線も大幅減便を受けて酷い状況になっていました。それでも何とか見つけたのが、往路が福岡経由、復路が成田経由の旅程でした。特に特典航空券で取った予約だったため、「便はあるけど特典枠がない」という事態も災いして、旅程を組み直すのがなかなか大変でした。

という愚痴は置いておいて、つまり何が言いたいかというと、グアムにはまだ日本からそんなにたくさん便が飛んでいないということなんですよね。旅客数はコロナ前には到底届かないレベルで、感覚的にはコロナ前の2~3割くらいに感じました。グアムは、最近復活し始めた韓国、台湾、香港等の海外旅行先に比べて、まだまだ取り残されている印象です。

ということでグアムのタモンビーチは8月と思えないガラガラ具合。


実はグアムは人生2回目なのですが、「グアムの海ってこんなに綺麗だったっけ?」というくらい綺麗でした。遠浅のビーチでホワイトサンド、そして波は穏やかで水は透き通りまくりです。こんないい条件の海が他にあるでしょうか?

今なら経由便もアリ

ここでフライトスケジュールに関する話ですが、グアムに行くには成田を除くどの空港発(中部、関空、福岡)も、日本午前11時台発/グアム夕方16時台着という便と、夜20時台発/深夜1時台着という2種類の便があり、隔日(週数便)でどちらかの便が就航しています。

また復路は、グアム朝7時台発/日本朝10時台着という便と、夕方16時~17時台発/夜19時~20時台着という便があり、これも隔日でどちらかの便が運航しています。

断然、往路は11時台発/16時台着、復路は夕方16時~17時台発/夜19時~20時台着という便を選ぶべきなのですが、隔日運航となるとこの組み合わせが難しいのです。出発したい日や帰りたい日に利便性の高い便が運航していないという事態が起こり得るのです。

ということで、最寄りの空港からの直行便が上手く行かない場合は、ちょっと時間が掛かってしまうかも知れませんが、他の空港を経由することを考えると上手く行くことがあります。例えば中部・東日本の人であれば福岡や関空を経由してみるとか、西日本の人なら中部や成田を経由してみるとか。

僕の場合は往路を福岡経由にすることで11時台発/16時台着の便に乗ることができましたし(中部発福岡行きは8時発ですがグアムに1時半に着く便で行くよりはマシ)、成田行きだけは便数が豊富なので、復路便は12時半発という便を選び、帰りの便の超早起きを回避できました。便数が少ない今は、直行便に無理にこだわらずに経由便を探ってみるのも良いかも知れません。

深夜グアム着、早朝グアム発というしんどいフライトスケジュールでは、往復の移動で疲れ切ってしまい、せっかくのバカンスが台無しになってしまいますよね。

グアムは今や韓国リゾート

ここで一つ、グアムのインバウンド事情を話しておきます。実は日本と比べてうんと多いのが韓国からの便。2010年代後半からグアムは韓国人のリゾートと化したようで、ホテルや観光地、レストランでは韓国人がたくさんいます。日本人1人に対して韓国人3~4人くらいで、どこに行っても韓国人に出会いました。もちろん欧米系の人も少数ながらいますけど、圧倒的に韓国人が多いですね。

ちなみに、僕が泊っていたハイアットリージェンシーには、何故かフランス語を話す男性陣がたくさんいました。彼らが何故グアムにいるのか、しかも何故男性ばかりなのか全く分かりませんでした。また、フィリピン系も少ないですがいました。マニラから直行便が飛んでいますので。

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ホテルの稼働率は半分以下

僕の泊ったハイアットリージェンシーの稼働率は50%以下だったと思われます。夜、電気が点いている部屋を観察してみたのですが、各フロア1室飛ばしで部屋をアサインしているように見えました(縦の列で見ると電気が消えている列と電気が点いている列が交互にある)。それでも電気が点いていない部屋があるため、客室稼働率は50%以下と推測できました。


そのためか、毎朝のプールのパラソル競争はなく、プールもイモ洗い状態にならずとても快適に遊べました。ビーチもガラ空きでした。隣のディシュタニはもう少しビーチに人がいたので、ハイアットリージェンシーよりは混んでいるのかも知れませんが、それでもタモンビーチ全体としてゴミゴミした感じは一切なく、本当に快適にリゾートライフを楽しむことができたと思います。

ホテルの朝食もピーク時にはほぼ満席になっていたものの、一度も待たされず入れました。(ピークの8時~9時に食べに行ってます)

という感じで、ピークシーズンと言われる8月でもまだまだグアムは空いているというのが2023年の状態です。ただ、これから便が増えると日本人客も増えて混雑してくるでしょうね。

ESTAは不要だけど機内で面倒

グアムへの入国時にはESTAは不要です。あの面倒なWebページに入力する必要はありません。ニセESTAページで法外な請求を受けることもありません。その代わり機内でESTAとほぼ同じ面倒な紙を書かされます


ESTAの21ドルが不要な代わりにこの紙を書くというわけです。まぁ機内では基本的にヒマですのでそれくらいの面倒な作業があった方がいいかも知れませんが…。

もちろんESTAがあればスムーズに入国できますので、ESTAがある場合は積極的に活用しましょう。家族でESTAを持っているのは僕だけでしたが、I have ESTAと言うだけで一瞬で終了。あとは子供の分を出すだけなのですが、それも大したことありませんでした。

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レンタカーは借りるべし

グアムではレンタカーを借りると断然便利だと思います。行けるレストランや行けるスーパーマーケットの選択肢が圧倒的に広がるからです。また、グアムでは日本の免許証が通用するので、国際免許を持って行く必要がありません。左ハンドル右側通行という「鏡の世界」さえクリアすればかなり快適に過ごせます。

ただ、アメリカ本土でそれなりに「鏡の世界」を経験している僕でも、ローカルなグアムの道はかなりの緊張感を持って運転しています。駐車場など車線のないところでうっかり左側を走ってしまったり、テンパってウィンカーの代わりにワイパーを出してしまったりすることが数回ありました。体に染みついているクセをそう簡単には直せないということですね。

それでも安全に帰って来られますので安心して下さい。僕が初めて左ハンドル右側通行を体験したのは実は約20年前、23~24歳の頃のグアムでした。初めてでも何とかなりましたので、やっぱり何とかなります。

ただ、今回むちゃくちゃ焦ったのは「交通量の超多い交差点で信号なしの左折」という状況(日本で言う右折)。これはかなりドキドキしました。右も左も車が途切れない上に前からも直進車が来てパニックに。でも優しい車がいて、途切れたところで止まってくれたので何とか左折できました。

そんな(日本ではまずない)危険な交差点がグアムには普通にあるので注意が必要です。よく考えれば左折してUターンすれば良かったですね…。

そしてレンタカーの受領と返却はとても適当。Alamoレンタカーで借りたのですが、受付を済ませてサインした後、駐車場の地図を渡されて「ブルーのシャツの人に声を掛けて」と言われ、ブルーのシャツのオジサンに車の傷のあるところの紙を渡されて乗車。そしてすぐにバイバイ。

返すときも適当にAlamoと書いてあるスペースに停めて困っていたら、いきなり人が現れ、「ヘイ、リターンかい?」と声を掛けられキーを渡して終了、という感じでした。

借りる直前に「スマホのカメラで車体を一周撮影してアップせよ」という案内が来ましたが、到着時ポケットWi-Fiが上手く繋がらずやらずじまいだったものの、傷チェック等なく、普通に返して終わりでした。


ちなみにこんな車を借りました。後ろの車体上部が少し凹んでました。ま、海外のレンタカーなんてそんなもんです。

レンタカーがなくても主要地を回るトローリーバスがあるじゃないか、という意見もありますが、たまたま見掛けたトローリーが立ち乗り客多数で、乗りたいとは思いませんでした。また、時間に縛られますし、行けるところが限られますし、突然スコールが降ってきてバス停でずぶ濡れになったりしますので、やはりレンタカーを借りる方がよいかと思います。

タクシーも良いですけど、これも呼ぶ手間や待ち時間が発生するので避けた方がよいと思います。どの国もコロナが終わってタクシー不足でしょうしね。

お天気はどうなのか?

グアムに行く前、天気予報を見ると毎日曇り時々雨の予報。天気悪いのかな?とビビりながら行きましたが、行ってみたら毎日スコールは降るけど基本的に晴れの天気でした。帰国の前日に午後の数時間だけ酷い雨が降り続けましたが、滞在中のほとんどの期間が晴れでした。

あの曇り時々雨の予報は単にスコール予報だったのかと理解できました。スコールは毎日ありました。でも基本的にはすぐに上がる典型的なスコールだったので特に何の影響もなく過ごせました。

ということで、天気予報はあまり当てにせずに行きましょう。天気は運です。ただ、7月~9月は台風シーズンですので、運悪くグアム付近で熱帯低気圧が発達してしまうと、滞在中ずっと曇りか雨か暴風かとなってしまうかも知れませんが、そうでなければ基本的に晴れだと思います。

今年(2023年)も5月末に襲来した台風2号でグアムは大変な被害に遭ったと聞きました。グアムはよく夏は雨が多いので冬がベストシーズンだと言われています。確かにその通りなのかも知れませんが、夏でも毎日スコールが降る程度の日が大半だと思いますので、あまり臆することなく行けばよいのではないかと思います。何度も言いますが、天気は完全に運です。

軽いスコールなら、皆さん、そのままプールで遊んでますし、雨が降ったならどこかモールへショッピングに出かければよいだけですし。まぁでも、やはり滞在中ずっと雨で青空が見られなかったなんてのは避けたいですよね。ですけどそれは運です(三度目)。天気だけはどうしようもないので、とりあえず立てた予定のまま行くしかありません。

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物価高はかなりマイルド

結論から言うと、物価はアメリカにしては安いと思います。本土とは格差がある感じです。アメリカと言えば物価が日本の3~5倍で生活苦に陥るほどですが、グアムはまだまだ安いです。


スーパーマーケットやモールは特に安いです。K-martでは、ペットボトルのお水1本(500ml)のバラ売り最安値が79セントでした。マカダミアナッツのチョコも個装の10袋入りパックが12ドルで買えました。

ただしレストランはそれなりに高いです。


ステーキはカジュアルなステーキハウスで30ドル~50ドル台(1ドル=150円で4,500~9,500円)です。4人で軽く2万円は超えます。しかし飲み物はソフトドリンクが3ドル程度ですので、そこまでの狂乱物価ではないと言えるでしょう。でもやはりちゃんとしたご飯を食べようとすると、家族4人の1日の食費として3~4万は覚悟しておいた方が良い気がします。

ホテルの宿泊料金は比較的安価だと思います。ハイアット1泊の料金は379ドル(44平米の標準的なツイン/4人朝食付き)でしたので、死ぬほど高いわけではありません。

レンタカーは異常に安かったです。例のカローラを4泊5日丸々借りて26,000円程度でした(追加の免責保険なし)。日本で借りるとコンパクトサイズ(ヴィッツ等)2泊3日で同じくらい取られるので、そう考えると安いと感じました。

全体として日本と同等程度のものもあれば、少し高いものもあるという印象ですね。ただアメリカ本土の狂乱物価と比べると、グアムはかなりマイルドな感じがしました。

日本語は通じるのか?

よくグアムは日本語が通じやすいと言われていますが、日本語を話せる人がいたとしても簡単な挨拶程度です。そこまで込み入った話はできませんし、英語しか話せない人がほとんどです。なので、レストランで注文できるくらいの英語力は持っていた方がよいでしょう?

レストランが基本的に会話の場面になるかと思いますが、おススメメニューや売り切れメニューの説明、選択可能なサイドメニューのルール説明、ステーキの焼き加減、ベイクドポテトに何を乗せるか等、それなりに会話をする場面はあります。全部日本語で通そうというのは恐らく不可能かと思います。


ただ、日本語メニューがあるレストランも多いですので、英語メニューが難しい人はネットで調べて日本語メニューがあるレストランを選ぶと安心ですね。(写真はLong Horn Steak House)

ちなみに、グアム空港のUAラウンジにいたおばちゃんは日本語が超堪能でした。ウチの子に対して「食べて、食べて、たくさん取ってきて、お父さんがちゃんとお金払ってるから」と冗談を言えるほど。もしかしたら日系の人だったかも知れませんが…。

たまにそういう日本語に堪能な人がいますが運次第なのでそれなりの英語力は必要かと思います。

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レストランのお水はタダ

海外のレストランに行くと困るのがお水事情。日本みたいに無料のお水が出てくるところもあればそうではないところもあります。海外には水道水が飲めない国の方が多いので、タダで水が出てくるシチュエーションの方がレアかも知れませんが、グアムではタダで水が出てきます。

レストランでドリンクを頼むと高いし、子供達にジュースばかり飲ませたくないし、ミネラルウォーターを頼むにしてもタダの水が出てくるのなら無駄だし、、、とあれこれ悩みますよね?

でもグアムでは安心。今回は基本的にレストランでは無料の水が出てきます。しかもすごい大きさのコップで…。

なので無理にドリンクを注文しなくてもいいです。もし注文するときにタダのお水があるか聞きたいのなら、「フリーウォーターある?」または「サービスウォーターある?」と聞きましょう?ネットで調べるとそんなワードは出てきませんが、現地では今回「フリーウォーター」と「サービスウォーター」という言葉を聞きました。

堂々と「フリーウォーターちょうだい」と言いましょう。と言うか言う前に出てきます。

チップはどうするべきか?

アメリカに行くと困るのがチップ。でもほとんどのグアムのレストランではサービス料をガッツリ10%取られるのでチップは不要というネット記事もあります。しかし、レシートが来ると、サービス料10%が掛かりながらもAdditional Tipsと書かれたレシートが来ます。果たしてそこに何と書くべきなのか、僕は毎度悩みました。

で、出した結論は、、、良いサービスを受けたら標準的な15%になるようにAdditional Tipとして最低5%乗せておけばよいというもの。

本土に住むアメリカ人が以前、普通にサービスを受けたら15%は付けると言っていたので、僕の中ではチップは15%がデフォルト値になっています。なので「サービス料10%があるならAdditional Tips 5%でよい」というのが僕の見解です。

でも「すごく感じが良かったなぁ」と思うレストランでは10%のAdditional Tipsを付けた時もありました。サービス料含めると20%ってすごい奮発したチップですね。 (今度、実際のところどうするべきなのかアメリカ人に聞いておきます。)


「ご満足できなければ喜んでサービス料を抜きますよ」と書いてあるレシートにThank you なんて可愛く書いてあったので、10%のAdditional Tipsを付けてしまう僕なのでした。(まずこのレシートが来て、クレジットカードを挟んで持って行ってもらうと、チップを書く欄のある別のレシートが来て、手書きで書いてテーブルに置いておく仕組み。)

おわりに

とにかくグアムは良かったです。最高でした。この夏はハワイが人気だと聞きましたが、グアムの人気が何故出ないのか不思議でなりません。時差がほとんどなくて3時間半で到着するアメリカのビーチリゾートなんですよ?最近ハワイには行っていませんけど、時差の問題やフライト時間の問題から「ハワイを見ずともグアムがいいんじゃないの?」とも思えてきます。(行きたくても便がないと言うのが実情かも知れませんが。)

物価高はマイルド、そして、まだまだ観光客が少なくて快適。それでもってあんな綺麗な遠浅のホワイトサンドビーチがあるんです。グアムを選ばない理由がないくらいです。

もしかしてグアムはハワイの格下だと思っていませんか?いや、本当にそう思っているのなら、どうぞハワイに行って下さい。ハワイに行ったという事実だけが欲しいならそれでよいです。

ただ単に同じアメリカで海外リゾートを楽しみたいのであるなら、僕は断然グアムをお勧めしますよ。観光客が増えないうちに是非とも行ってみて下さい。

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