乗る前から散々なユナイテッド
やってきました福岡空港。中部＝グアムの直行便で行くはずが、突然のフライトキャンセルに見舞われ、往路は福岡経由、復路は成田経由で行くことになりました。ということでマイナスからのスタートとなったユナイテッド航空のグアム行き、先に言っておきますが結構酷いもんですよー。
まずはカウンターにて。
チェックインで散々待たされた挙句、「荷物が増えるから免税品は買わないで下さい」と一言。カウンターのお姉さんはアジア系で日本語が苦手な様子。英語で言われるもんだから、最初何を言われているのか全く意味がわからず、「オーバーヘッドの棚が埋まるからか？」と聞いてやっと意味がわかりました。
UAのスタッフではなく、委託されているSwissportの係員だと思われますが、そんなことを言われるのは初めだったので、びっくりしちゃいました。別に免税品なんて買いませんけど、そんな「免税品を買うな」だなんて…。まぁ機材が737なので言わんとすることは分かりますけれど、そんな言い方をされたのは初めてだったので驚きました。
ユナイテッド航空は福岡空港でラウンジの契約をしておらず、スターアライアンスゴールドでもラウンジに入れなかったのは一つ前の福岡空港の記事で紹介したばかりですが、チェックインの件に続き、マイナス評価が拡大してしまいました。
しかもこの便、1時間も遅れて到着したのに新しい出発時刻の案内は一切なし。「いつ搭乗が始まるんだろう？もうすぐだよな？」と思っていたら突然ボーディング始まり、焦ってバスゲートに行く羽目に。乗る前からユナイテッドは「ダメだこりゃ」と終わっていました。
いや、別に遅れてもいいんですよ。いつまで待てばよいかが分かればいいんです。スケジュールが見えないのが一番イラつくんですよ。だから遅れが発生していたら、いつまで待てばいいのかをハッキリさせて欲しいです。
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テンション上がらぬオンボロ737
突然の搭乗開始アナウンスに驚きながら機内へ。
地上から乗り込むのにテンション低め。きっと酷いフライトが待っているんだろうなぁと搭乗前から意気消沈してました。
そして酷い離陸待ちの行列。これはユナイテッドというよりも福岡空港の問題なので、ここで書くべきことではないかも知れませんが、飛ぶ前からイライラ度マックスになってしまいました。
国際線なのに737というのがやはりイケてないです。国際線に乗るならワイドボディが断然いいですよね。天井が高いだけでエコノミークラスで過ごすストレスが全然違います。737の低い天井は閉塞感があって嫌です。
ひじ掛けのコントローラは固定式で反応が激悪。しかもモニターは日本語メニューなしで、もちろん日本語プログラムもなし。オンボロ737はこれだから困ります。
さらにTVプログラムはオンデマンドではなくエンドレステープ式。プログラムを選んでも初めから見ることはできません。再生されているやつを途中から見るしかありませんでした。なので途中でトイレに行くと、映画館で見るのと同様にその部分だけは見逃がしてしまうんです。
あと、機内の日本語アナウンスはなし。聞き取りにくいコックピットからのアナウンスを必死に聞いて理解しようとしていました。日本路線なのに日本語なしでいいんでしょうかね？
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機内食は意外とマシだった
国際線のお楽しみは機内食。
機内食カートがやってきました。うちの子供たちも初めての機内食にウキウキです。
僕はチキンをチョイス。もう一つは確かうどんだったような…。よく覚えていません。味は意外と良かったです。「ユナイテッドの機内食は食べられるもんじゃない」と事前にだいぶ脅していたので、子供たちは「え？まぁまぁ美味しいじゃん」と。人間マイナス評価から始めると少しのことで喜べるんですね。
ということでその他機内での楽しいことは一切なく、グアムに到着するのでした。3時間半のフライトでしたが、何だかひどく疲れました。
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帰りは成田行き
帰りのフライトも中部への直行便がなくなったので成田経由になってしまいました。
成田行きUA196便で一旦成田に飛んでから中部行きに乗り換えます。
新塗装の737－800です。ユナイテッドはまだまだ旧塗装の機体と新塗装の機体が入り混じっています。
なお、アメリカ国籍の737－800はウィングレットの形状からMAXと見間違えやすいのですが、以下記事に区別の仕方を書いておきました。この機体はエンジン後ろにギザギザがないのでMAXではないことが分かります。
いざ搭乗、3時間半の我慢が始まります。
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なんと一度降ろされる！
しばらくして出発すると思いきや、機長からのアナウンスが…。☆●□※△▽とただならぬ雰囲気。最初を聞き逃して全く理解できずにいたら、日本語のアナウンスが入りました。「空調システムにトラブルが…」と。(往路は日本語アナウンスがなかったので、往路じゃなくて良かったと思いました。トラブル時は日本語大事です。)「また遅れるのかー」と渋い顔をしていたら、再度機長からのアナウンスが入りました。「アナザーエアプレイン」、その言葉で、「あ、降りろと言うことか」と分かりました。ということで、乗ってすぐに全員降機です。乗った後にすぐ降ろされるのは人生で初めての体験でした。「そもそもアナザーエアプレインがすぐに準備できるのか？」「成田から中部に乗り継げるんだろうか？」と色々と不安になりながら飛行機を降りました。
こちらアナザーエアプレインです。出発便の一覧を見ると、どうやら夕方どこかへ飛ぶ機体を使うようでした。
しかしここでもまた、往路の福岡空港出発時と同じく、搭乗まで一切の出発時刻の案内はなしでした。カウンターで聞いても「まだ決まっていない」の一点張り。ですけど、正常な飛行機を飛ばすんですから、準備にどれくらい掛かるかくらいはわかるでしょう。まぁそれは日本人の感覚だからでしょうね。ここはグアム、正真正銘アメリカです。「As soon as possibleで飛ばすから別に時間なんて決めなくていいでしょ」という感じなのでしょう。
はい、突然再搭乗が始まりました。実質の１時間遅れでした。もう少し待たされると思っていたので、かなり早いと感じました。だって荷物を全部降ろしてもう一度載せて、機内食を詰め替えて、燃料を入れて、ですよ(同時並行でできますけど)。突然のシップチェンジにもすぐに対応できるユナイテッドの迅速さにはちょっとだけ感心しました。トラブル自体はマイナスですが、その後の対応はプラス評価でしたね。
乗り換えた後は極めて順調に飛行するユナイテッド737－800なのでした。
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やはり機内食は美味しい
子供たちには「今度こそ、グアムで作ったやつから絶対に美味しくないぞ！覚悟しておけ！」と脅しに脅した機内食でしたが、往路と同じくマイナス評価から始めたので、意外とプラスの状態になりました。「え？美味しいじゃん」と。良かったです。
こちらはチキンとポテト。アメリカらしいですね。
そしてもう一品はうどん。圧倒的にチキンが人気でしたが、僕はあえてうどんをオーダーしてみました。揚げ出し豆腐が入っていて意外と美味しい味付けでした。この便の数カ月前に米国発のユナイテッド便に乗って酷い機内食を食べた記憶があったので、グアム発の機内食は随分マシだなと感じました。
子供たちはラウンジでカレーを食べ過ぎたのでパンやお菓子は食べられず。搭乗前にだいぶ脅して「じゃあカレーを食べておく？」となっていたので、当然の結果だったのかも知れません。ユナイテッド航空様、残してすみませんでした。
しかし成田到着が遅れ、中部行きに乗り継げず新幹線移動になった時に備えて、残したパンとおやつを全部カバンの中に詰めておきました。このままだとギリギリ乗り継げそうですが、着陸前に天候が悪化しホールディングを余儀なくされるなど、何が起こるのかわからない飛行機ですので、備えあれば患いなしです。
途中航路は極めて順調。しかしとても退屈な３時間半でした。
キャセイと並走
着陸は時間のかかる北側から。霞ヶ浦から北側を大回りしてＡラン(RWY16R)に滑り込みました。
途中RWY16Lに着陸するキャセイのトリプルセブンと並走。空撮って萌えますね。
結果から言うと、成田での乗り継ぎ時間が40分程度になってしまいましたが、成田＝中部のANA便には上手く乗り継げました。僕らの他にも数名が中部行きに乗り継いでいましたが、中部行きの出発時刻を少し遅らせての対応でした。成田での国内線乗り継ぎは理由なく10分、20分遅れにすることが多い気がしていますが、こういう乗り継ぎ客を救うためにそうしているのかと気が付きました。
なお、成田に到着すると係員が付きっきりで対応してくれました。「そこまでしてくれなくてもちゃんと乗り継げるわい！」なんてことも思ってしまいますが、グアムから乗り継いでくる家族連れなんて「放っておいたら迷って乗れなくなる危ない客」に見えてしまうんでしょうね。しゃーないです。
ユナイテッド総括
いやー、ユナイテッド航空には泣かされました。減便による経由便への変更から始まり、往路も復路も遅れたり、ラウンジが使えなかったり、エンタメがショボかったり、色々と不満はありましたが、意外と機内食が美味しかったり、遅れた後の対応が意外と良かったりして、初めから期待していない分、プラスに感じることもあるんだなと思いました。ですけど、もう一度ユナイテッドに乗ってグアムに行きたいかと問われたら、グアムには行きたいけどユナイテッドは嫌だなと思ってしまいます。ですが、グアムにはユナイテッドかJALしか飛んでいませんし、特に中部からだとユナイテッドしかありません。
次があるのかは分かりませんが、グアムに行くのなら何とかこの苦難を乗り越えるしかないのかなと思います。でもこれを読んだ方なら、きっとマイナス評価からスタートするので、「ユナイテッド、意外と良かった！」という反応になるかも知れませんね。
包み隠さず書いたユナイテッドの搭乗記でしたが、恐らく現実をよく表していると思います。ユナイテッドは大体こんなもんです。はい。
