JL914便 那覇=羽田
先回記事でも紹介しましたが、今JALが来年までの期間限定で国際線仕様の777-200ERを国内幹線に飛ばしています。何がすごいかと言うと、フルフラットになる国際線ビジネスクラスの座席がクラスJとして利用できるんです。今回はその搭乗記をお送りします。夏空の那覇空港に羽田からJA701Aが到着しました。羽田=那覇線にはこの国際線仕様の777が最も頻繁に入っています。
スポットは23番に入りまして、、、正直ここに入られると、写真が上手く撮れないんですよね。
閑散とした那覇空港JAL側。確実に観光需要は戻ってきていて休日は結構混雑するようですが、平日の、特に金曜午後の本土行きですので、この閑散ぶりは納得できなくもないです。まだまだ欠航便も多いですし。
15時35分発の羽田行きに乗ります。先回も書きましたが、大人気のはずのクラスJに直前まで空席がありました。カウンターで1席空席がある旨アナウンスがあり、一人が1,000円を払ってアップグレードしていました。空席状況によりますが、当日アップグレードも全然狙えるということです。
先回の記事はこちら↓です。
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久々の国際線キャビン
さて、搭乗が始まりました。ビジネスクラス「席」とは言え、ホンモノのビジネスクラスではありませんので、優先搭乗というわけには行きません。ただ、こういう所は差別感があっていいですね。ナンバー1ドアはクラスJ用。ナンバー2ドアは普通席用になっていて、まるで国際線ビジネスクラスのような扱いです。
ちなみに僕の座席はクラスJでも最後列なので、実はナンバー2ドアから入った方が早いんです。それでもナンバー1ドアから乗り込みたくなるのは何故なんでしょう?
ボーディングブリッジ先端には、「僕らの作った木製コックピット」やら、手作りコックピットの宣伝が貼られていました。「ミニレータ」と呼ぶそうです。
ナンバー1ドアから入る時の高揚感を久々に味わいました。そしたらいきなりチーパーに「おかえりなさいませ」と言われ、むっちゃ焦りました。「なんでおれがマニアだとわかる!」と。
恐らくボーディングブリッジの写真を撮っていたからだと思います。「これは修行僧に違いない」と思われたんでしょうね。さすがチーパー、乗客の特性を一瞬で見ぬく能力は一流ですね。でも僕は修行僧ではないんですよ、残念!!!
とは言え、その察知能力には脱帽しました。
こちらが僕の7A。前々日に予約を入れたにも関わらず最後列の窓側が取れたのが奇跡です。窓には遠いですが、やはりソロの最後列窓側ってのはとても落ち着きます。
こちら7Dの通路側席。隣の座席との仕切りはありますが、完全に仕切られない仕様です。
窓側には広いテーブルが。国際線ビジネスクラスでは搭乗するとウェルカムドリンクが振る舞われ、ここにグラスを置いて写真を撮るんですが、さすがにここはクラスJですからそんなこともできないんですよね。
普段はトイレに行きたくなるからと断ることも多いウェルカムドリンクなんですが、この時だけは「ウェルカムドリンクがあったらいいなぁ」なんて贅沢を言いたくなるのでした。
蓋を開けると物入れ。イヤホンを閉まっておきます。
座席のコントロールはこちらから行います。
テーブルは壁からパタンと倒して、30度くらいナナメにするタイプです。
上空でフルフラットにした状態です。
完全にベッドになれば、機内でぐっすり眠れるかと思いきや、クラスJはビジネスクラスではありませんので、枕と毛布がないんですよ。
枕の存在って結構デカいと思いました。枕がないとどうしても落ち着きません。トリプルセブンは大体2.5度くらいのピッチアップ(頭上げ)姿勢で飛ぶので、普通に寝ると何となく頭が下がった感じがするんですよね。枕がないとそれが顕著に感じられて、何だか寝心地がよくありませんでした。
贅沢な…。
足元は広め。メッシュになっているのは空気が通るようにってことですかね?
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窓が遠くても楽しめる
このリバースヘリンボーンタイプのビジネスクラスは、頭が通路側にくるため窓までが遠いです。しかしその特徴を生かしてこんな印象的な写真を撮ることも可能。普通の窓側だと、一席丸ごと占領して、通路側に座らないことにはこんな写真は撮れませんので。
そして一席当たりの占有窓数も2~3窓あるので、こんな切り取り方もできるんですよ。
もちろんレンズを窓に近づければ普通に撮ることもできます。離陸直後の那覇空港が良く見えますね。
こうして見ると那覇市も大都会だということがよくわかります。
そして、これが上級席の見せ場ですね。エンジンと翼を入れたショット。これは上級席でしか撮れない絵だと思います。
機内エンタメも大画面で
ビジネスクラス席の最大の特徴とも言えるのが大画面の液晶。本当に国際線に乗っているみたいです。
プログラムは国内線のものです。これが国際線だったら良かったですが、2時間程度のフライトだと映画を見たら途中で終わってしまうので国内線用プログラムで十分です。
動画de航空教室という番組を見てみました。マニアな人なら全部知っている話ですが、改めて良くできた、そしてわかりやすい解説だなぁと感心して見ていました。
で、結局、最後までルートマップをずっと表示させておくことになるんですよね。
ただ、那覇線は飛行時間が長いですので、向かい風が強い冬なら、映画の1本でも観られるかも知れません。
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またったり過ごすフルフラット
国際線機材のクラスJに乗って気付いたことは、機内食がないのですごく時間があること。食事があると最低でも30分~40分はバタバタとして、2時間のフライトでもゆったり寛げなかったことが多かった気がします。でも、クラスJでは出てくるのは飲み物だけなので、、、むっちゃゆっくり過ごせます。
ビジネスクラスの静かなムードが好きです。
プライベート感抜群ですしね。
久々に寝転んで飛行機の天井を見ました。丸い造りがトリプルセブンや787の特徴ですよね。
そして気が付くと本州の梅雨空の中に。いやはや、ここまで随分とゆっくりできました。もう、ベルトサインがオフになった瞬間から、シートを戻せと言われるまで、ずっとフルフラットでしたから・・・。
機内食がない上級クラスというのは真にシートを楽しめるということなんだ、というのがよくわかりました。
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強い南風を望んだけど
この時間の羽田着の便では、都心を回って降りる新しい着陸方式を体験できるかも知れないと結構楽しみにしていたんですが、、、。この時点でもう諦めました。あ、34Lだと。北からの16だと所要時間も長くなるので期待したんですが、この時間はほとんど風がなかったみたいで、いわゆる王道の北風運用でした。
降下してもなかなか雲を抜けず。
雲を抜けたのは本当に着陸直前でした。
というわけで、特に何の目新しいこともなく、普通に34Lに滑り込んだのでした。
まだまだたくさんの機体が留め置かれてますね。
ワクワクの国際線機材も終わってしまいました。普通席で那覇=羽田なら、「腰が痛いから早く着かんかなぁ」なんて思う所なんですけど、「もっと乗っていたいからゴーアラウンド(着陸やり直し)でもしないかなぁ」なんて思ってしまうのが不思議でした。
国際線気分を味わえた
国際線機材とは言え、ウェルカムドリンクがないとか毛布と枕がないとか、色々と差異は感じるものの、機内食がないおかげで存分にシートを楽しめたという大きなメリットもあり、久々に楽しい飛行機旅ができたと思います。また、色んなシーンで国際線によく乗っていた頃を思い出すんですよね。「フルフラットにした後、靴を脱いで揃えておく」とか、「フルフラットにするとモニターが見られなくなるので、絶妙なリクライニング角度の調整をする」とか、そんな小さなことに少しおセンチな気持ちになったりもしました。
真の国際線ではありませんでしたが、やはり国際線ビジネスクラスはいいもんです。是非是非、期間限定のSky SuiteⅢクラスJの旅を楽しんでみて下さい。
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