森の中に佇むホテル
今回お送りするのは新千歳空港近くの森の中に佇む全コテージタイプ(ログハウス)のホテル、ニドム(Nidom)。純粋に大自然を楽しむためのホテルです。2022年、年始の大雪の中、泊まってきましたのでレポートしたいと思います。夏は夏、冬は冬で趣きのあるホテルですが、今回は「冬のニドム」を余すところなく紹介します。新千歳空港からはお迎えの車が無料で利用できます。(時刻表はありますが、定期巡回バスではなく予約が必要。恐らく使用する車の大きさを決めるためだと思います。)
新千歳空港からホテルまでは数キロのはずですが、道が意外と複雑で軽く20分程度かかります。往路は高速道路を1区間だけ使いました。
こちらエントランス。ロビー棟。全コテージタイプなので、ロビー棟は小さな造りです。
玄関を入るとレトロな雰囲気のロビーが迎えてくれました。向かって左がフロントです。
フロント前から。天井は吹き抜けで自然光がたっぷり入ってとても明るいです。
こちら唯一のお店ブティック。お土産屋さんはありませんでした。ホテルのお土産屋さんがあると、時に、定番のお土産を買ってスーツケースに入れて帰れるのでとても重宝するんですけどね…。
暖炉がありましたが火はつけられていませんでした。お客さんが少ないからですかね?
ロビー棟のマップ。1階は基本的にレストラン、2階は会議室、地下1階に温泉とプールがあります。その他特筆すべき施設はありません。
こちら地下1階に下りる階段です。外はお庭になっていますが、雪が積もっていてどうなっているのかよくわかりません。
こちら地下1階にあるプール。冬季は休業しているようです。
こちらは温泉の入り口。温泉はとても狭いです。4人分しか洗い場がなく、浴槽も2つ。4~5人入ったら、「ちょっと他の人が気になるなぁ」という感じですかね?温泉にはあまり期待しない方がよいと思います。
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コテージの中をお見せします
ニドムは全コテージタイプのホテルでプライベート感100%です。一棟貸しなので隣や上の部屋の騒音など気にする必要はありません。僕が泊ったのはここ。フィンランド産の木を使用したログハウスです。重厚感のある造りで本格派な感じですね。フォレストビュー、リバーサイド、レイクサイドと種類がありますが、僕の泊ったのはフォレストビューです。
ここは結構奥の方にありまして、フロントまで歩くと10分くらい。でもちょっと遠い方が歩く楽しみがあってよいですよ。
玄関を入るといきなりリビングではなく、ちゃんと部屋があります(何て言うんだろう?こういう小部屋)。ここで雪を落として入ります。そして中のドアを開けると、、、
螺旋階段が登場。リビングは二階にあるので早速登っていきましょう。このレイアウトは部屋によって構造が違うのかも知れません。なお、螺旋階段は中央で支えているだけの構造なので結構きしみます。グラグラするのでゆっくり登りましょう。
上から見るとこんな感じ。
2階は広々としたリビングルーム、ダイニングルームになっています。窓からたっぷり自然光が入るとても明るいお部屋でした。
向かって左側がリビングルーム。大きめのソファが置いてあり、軽く4人で寛げます。
こちらがダイニングルーム。ご飯はこちらで食べます。
螺旋階段を上ってすぐの場所が左右キッチン、トイレになっています。こちらはキッチン。冷蔵庫は奥に小さいのが置いてあるのが見えますか?電子レンジはありません。
ダイニングルームの横のサイドテーブル。
上には夏用の蚊取り線香と殺虫剤が置いてあります。夏は虫がたくさん入ってくるんでしょうね?虫嫌いな僕には冬の方がありがたいです。
ちょっと古めかしいですが、CDラジカセも置いてあります。
こちらキッチン。シンクの中にゴミが溜まっていて、水を流すと詰まって水が流れないどころか逆流してきてそのゴミでシンクがプールみたいになってしまうのが気になりました。なお、コンロは非力ですのでお湯を沸かせる程度だと思います。
コーヒーはドリップコーヒーが置いてあります。しかし1泊2日は忙しくて飲む暇がありませんでした。
トイレはかなり広いです。
ベッドルームは1階に2つあります。その1。
ベッドルームその2。左右対称になっています。
この部屋、かなり暑いです。エアコンの下に黒い箱が見えると思うんですが、そこから温風が出ます。それがとても強力。布団も結構分厚いので暑いです。(最低気温マイナス10度くらいの夜)
それでどこのホテルに行っても思うんですが空調がコントロールできないことが多いんですよね。暑過ぎるときにどうしていいのかわかりません。仕方なくドアを少し開けて寝たんですが、それでも暑かったです。なかなか温度調整が難しい、それがこういうホテルの弱点ですね。
お風呂は1階にあります。温泉に行ったので使っていませんが、冬はなかなか寒そうですね。
アメニティはこれだけ揃っています。
こちらシャンプーとコンディショナー。(ピンボケしてスミマセン)
薪ストーブもあります。これは「お客様でお点け下さい。「エンターテインメントのひとつです。」と言われます。しかしですね、これが非常に難しくて、全然火が点かないんですよ。木が湿っているのか、焚き付けで火を起こしても黒く焦げるだけで全く火が点きませんでした。
なるほど、「そりゃ『エンターテインメントです』って言うよな」と思っちゃいました。きっとコツとかがあって、しかも木選びとかが要るんだと思います。6つあった焚き付けを全部使いましたが、全く点きませんでした。残念…。
ちなみに薪ストーブがなくても部屋はめちゃくちゃ暖かいです。子供たちは「暑い暑い」と言っていました。外は氷点下なのに…。
到着すると少したってからウェルカムスイーツとドリンク(コーヒー紅茶など)を持ってきてくれました。
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冬のニドムの魅力とは
冬のニドムの魅力はやはり雪。コテージの周りには雪がたくさん積もっていて、雪遊びするには最高の環境です。コテージの2階のバルコニーにはテーブルとチェアが置かれています。夏はきっと快適でしょうね。
反対側にもテーブルセットが置かれています。隣のコテージとの距離も十分にあります。隣は全然気になりません。
こんな大きなコテージが貸し切りです。(年末年始で1泊5~10万円です。)
外にはつららが…。刺さったら死ぬかも知れないです。
コテージ前の道ですが、一面白いのでどこが道なのかわかりませんね。
コテージ前はふかふかの雪が20㎝~30㎝積もっていて、雪遊びするにはちょうどいい雪の量でした。(2021~2022年の年末年始はとても雪が多く、この積雪は多い方かも知れません)
2日目の朝、フロントにいたお姉さんがそりを貸してくれまして、これがまた楽しかったんですよ。隣のコテージに行くまでの道がスロープになっていたので、そこを使ってそり遊びをしました。
翌朝のコテージ前の道。道にもうっすら新雪が積もっていていい感じだったんですが、写真では全く分かりませんね。
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ルームサービスで夕食
ニドムの弱点は食事。コース料理しかないので子連れには少し辛いです。コース料理もフランス料理とか懐石料理とかしかないので、小学校の子供には少しレベルが高いんですよね。食べられるものが限られてしまうんです。なので「食事が心配なんですが…」と事前に電話してみました。そしたら「ルームサービスで天丼や焼うどん、カレーなどをご注文いただけますよ」と言われたので、夕食付きプランを選ばずにルームサービスで食べることにしました。
こちらルームサービスのメニューです。ビーフカレーが2,250円、天丼が2,650円などなど、一人当たり2,000円以上は見ておく必要があるかと思います。
海老天丼。2,650円。
ニドムオリジナルビーフカレー。2,250円。
ここで冬の注意点。冬にルームサービスを注文するときはこれだけは覚悟して下さい。運ばれてくる最中に冷えてしまうことです。普通の業務車で届けてくれますが、特に保温してくれていないんですよね。よくある食材を運ぶトレイのような箱に入れて持ってきてくれるだけです。外は氷点下ですので車で運んでくるとは言え、冷蔵庫に入れて持ってくるようなものなんですよ。特にカレーは冷えが早かったです。部屋に電子レンジがあればよかったんですけどね…。
続いて朝食の紹介。
こちらロビー棟にあるレストラン。朝7時に行ったら一番客でした。窓が大きいので結構寒かったです。
牛乳と青汁。青汁はリンゴジュースベースなので全くクセなしです。
洋食のオードブル。「洋食はオムレツです」と聞いて子供たちは洋食にしましたが、このオードブルはちょっと子供向きじゃありませんでした。
正月三賀日ということもあり、和食はおせち風。子供向けは和食の方が食べ慣れているものが多くてよいと思いました。(うちの子の好みもありますので一概に言えませんが…。)
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総まとめ
ホテル・ニドムに泊ってみて感じたことをまとめます。新千歳空港から近いため、移動時間を無駄にならないのが強みです。1泊2日という短い滞在時間でも十分に楽しめることができます。季節を問わず大自然を満喫したい方には本当にお勧めします。僕は冬に行ったわけですけど、1泊2日ほとんどが雪遊びで過ぎていきました。雪の上を走ったり、雪かきで溜まった雪の山にトンネルを作ったり、そりで遊んだりと、飽きることはありませんでした。「え?もう帰るの?」という感じで子供達は大満足した様子でした。まぁ、たかが雪遊びのために交通費と宿泊費をかけて北海道に行くかって話ですけど…。
またコテージは一切周りが気にならない100%プライベート空間ですので、コテージの内外で思い切り家族や仲間で楽しめるのも大きな魅力です。
ただ、食事はそんなに期待してはいけません。ルームサービスと朝食しか食べていませんが、食事の面では子供連れにはあまり向かないと感じました。ルームサービスは冷めますしね…。食べ盛りの子供達にはやはりバイキングに勝るものはありません。一方、大人向けには夕食のフレンチや和食がありますので、大人は期待しても良いかも知れませんね。
また、温泉は期待していけません。あと部屋の空調や薪ストーブもむちゃくちゃ火を点けるのが難しいです。
本当に短い滞在でしたが、総じて良いホテルだったと思います。やはり子供に聞くのが一番でして、「また行きたい?」と聞いて「行きたい!」と言われたら「良いホテル」だと思います。と言うことでとても「良いホテル」でした。
元々、ニドムに泊まる予定はなく2泊3日の旅程で札幌に行くはずだったのですが、初日の新千歳行きが大雪で欠航。一旦旅程を白紙に戻し、1泊2日の旅程で取り直したのがニドムでした。結果オーライで素晴らしい旅行だったと思います。
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