イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

故障したANA便のパイロットが代替機に同乗。マスクを強制する人たちがそんな態度でいいのかよ。

パイロットから場違いな発言

前回の記事でお送りしたANA便大幅遅延の話、随分と長い記事になってしまいましたが、まだ話し足りません。パイロット達の言動や機内でのアナウンスが気になりました。今回はそのことを書きたいと思います。


(女満別空港に着陸したANAの737-800)

新しい出発時刻が近付き間もなく新千歳から代替機が飛んでくる頃、僕らが保安検査場内に戻ると、後ろからパイロット達が歩いてきました。そして僕らの座るベンチの真後ろに座りました。パイロットが何故ここに?

そう、故障して飛べなくなった機体の乗員です。代替機の操縦は新千歳から来るパイロットに任せ、自分達は乗客として中部に帰るんですよ。元々自分で操縦して中部に帰る予定だったからです。

それで真後ろに座ってくるもんだから2人の会話が聞こえてくるんですよね。何やら楽しそうに話をしていました。しかし、コパイ(副操縦士)から「それ今言うべき?」という内容の発言があって僕はゲンナリしちゃいました。何やらトラブルの話をしている中で、そのコパイ、

(トラブルがあって)
もう僕頭働きませんよー。

なんて楽しそうに言っているわけですよ。

よくも乗客の前でそんなこと言えますねぇ。

って思っちゃいました。たかが一言なんですが、4時間も待たされている身からしたら正直「ムカっ」ときました

いや、あなた達が疲れているのはわかります。一生懸命対処してくれたんでしょう。けど、こっちも散々待たされて疲れているんですよ。遅れた直接原因のANAの乗務員が客の前で「疲れてる」アピールですか?なかなか勇気ある発言です。

僕は、そこに座ってるくらいならオマエらが手伝って来いよとか思っちゃいました。目の前で地上係員がてんやわんやでやってるじゃないですか、と。まぁANAのような大企業になると、セクショナリズムがはっきりしているので乗務を終えたパイロットが地上業務を手伝うなんて現実的に有り得ないと思いますが…。

その後も2名のパイロット達は当該機の不具合について熱く議論を交わしていました。しかも機長がコパイ(副操縦士)に偉そうに語っているわけですよ。会話の中には「もしかして、故障はパイロットのせい?」(そんなはずはないと思いますが)と思わせるような発言もあってビックリしました。「あの時、こうすべきだった。伝えるべきだった。」と後悔のようなものをコパイが語っていたんですよね。

まさか故障はパイロットのせいじゃないとは思いますが、そういう内部的な話は客の前ですべきでないと思います。パイロットたるもの、飛行機のシステムや不具合に興味があるのはわかります。でも、不具合の話を客に聞こえるようにするのはいかがなものかと。

仕事から解放されていても制服を着ていればパイロットに見えるんですよ。肩線がなくても肩線を入れるシャツを着ていて、黒ズボンを履いていて、パイロットの四角いカバンを持っていれば「不具合機の乗員だな」なんてことは一目瞭然なんですよ。

きっと「自分たちの身分などわかりはしない」と思って話しているんでしょうけど、さっきからFlight Radar見ながら子供と「おー来たぞ、今3,000フィートだ」とか言ってるのが聞こえないんですかね?

それで、、、敢えて詳細は書きませんが、

不具合の詳細は会話の内容からわかっちゃいました。

個人的には大変ためになりました。正直、最初の発言には腹が立ちましたが、情報をもらえたのは有難かったです。なかなか不具合の詳細なんて直接パイロットの口から聞けませんからね。

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プロ意識に欠けるパイロット達

ということで話を戻して、パイロット達がいかに乗客目線を持っていないかがわかっちゃいましたね。皆が待ちくたびれている中、「オレたちも疲れた」というニュアンスの発言をするくらいなんですから。また、社内情報とも取れる不具合の話を堂々としているんですから。

もちろんオフの時の発言は自由です。何を話してくれても構いません。でも、誰もいないところでして欲しいです。そんなに熱く語りたければ隅っこに行って喋っていればいいんですよ。乗客の真後ろで話す内容ではないと思います。

自分たちは仕事が終わったからこの件とはもう関係がない。そんな態度が見え見えでもありました。いや、確かにそうです。アナタ達の仕事は終わった。だからどんなことを話してもいい。でも、やはり不具合機の乗員という目で見てしまうので、発言の内容には気を遣った方がいいと思います。

パイロットの全員が全員こうじゃないと思うんですが、僕の乗った737のパイロット達はこんなプロ意識に欠ける人達でした。まぁ「誰しも完璧じゃないからしゃーないか」と今は思えますが、その時は何だかとても腹立たしい思いがしました。

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寝ているときに放送入れる?

もう一つ気になったパイロットたちの言動があります。それは4時間半の遅延の後、離陸してしばらく経った後の機内放送です。21時半を過ぎた頃の話です。

乗客たちは「やれやれ」と思って寝ていました。うちの子達も疲れ切って寝ていました。そこへ大音量でコックピットから放送が入りました。

「本日は皆さまのご出発が遅れ大変申し訳ございません。、、、使用する飛行機の不具合のため、本機を新千歳から急遽飛ばしてきました、、、4時間半の遅れとなってしまったことをお詫び申し上げます、、、中部国際空港への到着時刻は23時10分頃を予定しています。お急ぎのところ、、、途中、何時何分頃に揺れ、何時何分頃に降下を開始し、、、従いまして機内サービスは、、、」

とまぁ長いこと。ってかそんな情報は今さら不要なんですよ。新千歳から飛ばしてきたことは地上で聞きましたし、4時間半遅れたことも計算すればわかります。そんな情報をあえて言う必要あるんですかね?「オレたち頑張ってる」アピールですかね?僕には火に油を注いでいるだけにしか聞こえませんでした。

遅れたことはもう受け入れざるを得ないので、せめて機内では静かに過ごさせて欲しいんですよ。いつもなら子供はもう寝ている時間なので、少しだけ寝させて欲しい。飛行機から降りたら家まで帰らないといけないので、ここで少し寝ておいて欲しい。そう思っているのに、どうしてあえて寝ている人を起こすような放送を入れるんでしょうか?とても腹立たしかったです。

僕の横の人達もみんなその放送で目が覚めて、伸びをしながら顔をしかめてました。

基本的にパイロットが放送を入れる必要なんてないんです。放送を入れるのはCAだけでいいんです。「狭い機内ですが、ごゆっくりお寛ぎ下さい。」と言うなら、静かに寛がせてくれと思います。

パイロット達は一体何を考えているでしょうかね?乗客の快適性とか、一切考えていないんでしょうね。とても不快な放送でした。

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僕が苛立つ理由

僕自身、パイロットになりたかったような人間で、パイロットの仕事が大変なことは重々承知で、パイロットに対しては基本的にとても好意的な気持ちを持っているんですが、今回ばかりはさすがに苛立ちましたね。

いや、こういう感情が沸き起こるというのは、僕が航空会社に対して相当な嫌悪感を持っているからでしょうね。だから普段なら大目に見られるところが、妙に腹立たしい気持ちになってしまうんだと思います。

いつまでもマスク強制をやめない日本の航空会社、これまで何度機内で注意されたことか。たかがマスクから鼻が出ているだけですよ。鼻を隠さないと隠すまで注意を受けます。定期航空協会のガイドラインが悪いという話もありますが、乗務員個人の裁量で乗客に干渉しないことは十分に可能です。

マスクから鼻が出ているだけのレベルで乗客を注意するくらいなら、マスクをしないと降ろすと脅迫めいたことを言うのなら、僕だって言わせてもらいますよ。乗客が疲れているのに、パイロットが「疲れた」発言をし、不具合の情報を外部に漏らしていた。プロ意識に欠け不安に思ったと。

「ルールはルール」、「他の乗客が不安になる」と言うなら、そっくりそのままその言葉を返してあげます。他の乗客が不安にならないためのマスクを強いるなら、マスクを着けないと出発できないと脅すのなら、自分たちは絶対に乗客を不安や不快な気持ちにさせないで欲しい。それくらいの覚悟でやって欲しいと思います。

言いたいのはそういうことです。マスク着用を巡り強権を発動する人達がその態度でいいのかよってことです。

こんなことで苛立ってしまう自分が正直嫌ですが、今の航空業界はおかしい。日本の航空業界は狂ってる。そんな思いもあって言わせてもらいました。

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