2023/3/13からノーマスク解禁
ついにこの日が来ましたね。日本においてノーマスクが許される日が。これまで日本においてマスクは「強制されるけど任意」でした。しかし3/13からは「強制されない任意」に変わりました。自分で言っていて全然意味がわからないですけどそういうことです。もう、誰にも強制されることなく、マスクを外せる日が来たんです。これまでマスク強制の酷かった航空会社でもノーマスクが許されるということで、僕は3/13の日が待ち遠しくてたまりませんでした。3/13は日本にとって、そして航空業界にとってまさにノーマスク記念日でとなったんです。そんなわけで、どうしてもこのノーマスク記念日に飛行機に乗りたくて仕方がなかったので、早速乗ってきました。
今回、僕が目的地に選んだのは松山。
何故松山かというと、とくたびマイルというディスカウントマイル(いつもより少ないマイルで乗れる)で乗れる路線だったから。通常7,500マイルが必要なところ、片道4,500マイルで乗れるんですよ。
そして帰りは松山=伊丹。こちらもディスカウントマイルの対象路線で同じく4,500マイルで乗れるから。松山=中部は夜が遅くてどうしても乗る気になれず、その代わりに伊丹に夕方到着する便があったため、飛行機と新幹線の様子が見られるということで、あえて面倒な旅程を作ってみたというわけです。
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セントレアでは約1割がノーマスク
セントレアに到着。朝のセントレアは劇的な混み方をしていました。もう国内線はコロナ前に戻っていると思われます。
ただこれまでは空港に行くと全員一律マスク姿でウンザリする光景が広がっていたのですが、今日のセントレアは違っていました。なんと、ぐるりと見渡すと必ずノーマスクの人が見つかるんですよ。
- 若い男子グループの全員がノーマスク
- 若いカップルがノーマスク
- 小さな子どもを連れた家族がノーマスク
- サラリーマン風の男性がノーマスク
など結構な人がノーマスクでいたんです!
一方でグループ全員ガッツリマスク、夫婦でも男性がノーマスク、女性がマスク、その逆パターン、家族でもお父さんだけがノーマスク、娘だけがノーマスクとか、本当に色々なパターンが見られました。
パッと見、一割程度がノーマスク
だったと思われます。(もしかしたらもっと高かったかも知れません。)
トイレから出てノーマスクの人が連続で2人入ってきたのには驚きました。ノーマスク解禁の朝、セントレアではそれくらいの勢いを感じました。
これまで、空港では見渡すとノーマスクがすぐに見つかる光景なんてあり得なかったですよね。空港はとにかくマスク圧が強い場所でした。しかし、今日のセントレアは奇跡に近い状態が見られました。これはコロナ後の日本社会からすると驚くべき光景で、今日をきっかけにマスク社会に風穴が空いたと感じました。
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心理的負担が一切なくなった
僕の場合はいつもノーマスクだったので、カウンターでの申請手続きがなくなっただけで大きく変わらないノーマスク搭乗だったんですが、自分以外では搭乗前も機内も以前とはやや違う雰囲気でした。以前はカウンターの前で立っていると、「誰が声掛ける?」「見てないフリしよ」みたいな空気だったのが今日はどこか牧歌的。そしてこちらもいつ声を掛けられるかという心配がなかったのでかなり心理的に楽でした。
今まで自分自身、強気に振舞ってきたものの、だいぶ心理的に負担を感じていたんだなと思いました。今日は本当に気が楽でしたから。ネットではノーマスク申請したのに何度もマスク着用を言われる事例を見てきましたので、毎回どこかで不安だったんですよね。そう考えると今日は本当に楽だったと思います。
搭乗前の「マスクなしだと搭乗を断る」というアナウンスもなく、何事もなかったかのように僕はノーマスクで搭乗できました。機内でも普通に「おはようございます」と言われ、僕も笑顔で対応。「昨日までのピリピリ感は何だったんだろう?」とキツネに摘ままれたような気さえしました。
そしてドアクローズの直後に「定期航空協会の指針により、機内でのマスク着用は乗客、乗務員ともに任意となった」旨の放送が入りました。正直「おー!」という感じでした。マスク強制の歴史は幕を閉じたんですね。
そして離陸後、窓の外を撮っていたら、「今日はあいにくの天気でして、、、何か見えますか?」なんて話し掛けられる始末。今までノーマスクの扱いなんて酷いもので、一番後ろの席にさせられ、用件以外で話し掛けるなんてご法度。とにかく「病原菌は後ろに隔離しておけ」みたいな雰囲気だったので、雑談目的で話し掛けられたのには正直驚いてしまいました。
話し掛けられた件に関しては、むかつくというよりも嬉しい気持ちの方が大きかったです。もう今までのことは水に流しましょう。悪いのは会社であってCAではありません(中には変な正義感を持ってしまっている人もいましたが)。またそこで「これまでの酷い扱いを謝って欲しい」なんてことは思いません。晴れて堂々とノーマスクで乗れることを素直に喜びたいと思いました。
という感じで、松山への記念日フライトは過ぎて行きました。
帰りの便は伊丹までの737。こちらも5割くらいの搭乗率だったので乗客はざっと80人程度。その中でノーマスクを4人確認しました。僕が見た中で4人なので少なくとも5%ということになります。それくらいの率ならまずまずじゃないかな?と思いました。
往路のノーマスクは30人中2人。復路のノーマスクは80人中4人(いずれも確認数)なので、機内のノーマスク率は5%~10%ということになります。セントレアのマスク着用率約一割とも大体一致するため、飛行機に関するノーマスク率は5~10%くらいが相場なのでしょう。
まだまだノーマスクは低いですが、昨日までの状況と比べれば劇的な変化ですね。様子見をすると言われていた初日としてはすごく高いノーマスク搭乗率だと思ってます。
このまま雪崩を打ったように、ノーマスクが広がれって欲しいですね。1割から3割くらいに上がると、「もういいんじゃない?」という人が増えて、ダダーっとノーマスクが進んでいく気がします。
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パイロットはかなりノーマスク
もう一つ特筆すべき点は、パイロットのノーマスク率が高いこと。搭乗便のパイロットは2人ともマスク着用でしたが(少なくとも地上では)、朝のセントレアで4名いるパイロットの1名がノーマスクで歩いているのを見掛けました。初日からガンガン飛ばしてるなと驚きました。そして帰りの松山=伊丹では2名中1名のパイロットが地上からノーマスク。まぁこれは想定の範囲内でしたが…。
さらに伊丹に着いて到着口まで向かう時にも、なんと、2人で歩くパイロットの両方がノーマスク歩てくるではありませんか。「おお、日本の航空業界が一気に変わった…」と思わされました。
ただ、やはりお客さんと接する地上係員や客室乗務員は相変わらずの100%マスク着用でした。そこは非常に残念でしたね…。まぁ僕もいきなり接客業がノーマスクになるなんて無理だと思っているので、最初からそこまでは望みません。まずはコックピットから出てこないパイロットからノーマスクをスタートさせれば良いと思います。
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駅はほぼいつもと変わらず
というように、飛行機を降りるまでは良かったんですが、何となく不安になったのは伊丹空港から向かった新大阪駅の様子。朝のセントレアと違って、新大阪にはノーマスクが全然いないんですよね。昨日までと特に変わらない様子に逆に驚いてしまいました。名古屋駅に戻ってきても同じです。新幹線を降りてコンコースを歩くわけですけど、そこで出会ったノーマスクはたったの2名のみ。それじゃ昨日と同じだよと落胆してしまいました。
それでも今日は良いスタートだった
「朝のセントレアの勢いはどこへ行ったんだ?」と思ってしまい、帰ってくる頃には何だかショボンとなっていましたが、それでもノーマスク化への進展が見られて全体的に良い一日だったんじゃないでしょうか?いきなり全員がノーマスクになるなんて初めから思ってはいませんし、自分乗る飛行機にノーマスクが複数人いるというだけですごいことなので、そこは手を叩いて喜びましょう。電車の中より飛行機の中の方がノーマスク率が高いような気がして、妙な感じになっているものの、今日は酷い差別行為を行う航空会社がまともな会社に戻った日として素直に祝杯を上げたいと思ます。
これまで「マスクで揉めるの嫌だなー」と嫌ってきた飛行機でしたが、昔のように「次はどこに行こうかなー」と思える乗り物になりました。いちいち鼻出しマスクを注意されず、そもそもマスクについては何も注意されず、これから再び空の旅が楽しいものになるはずです。
いや、ほんと良かったです。まだまだマスク社会は続くと思いますが、まずは航空業界が正常化し、何の心理的な負担なくノーマスクで乗れるようになったのは非常に大きな一歩です。今日はただそれだけで拍手を送りたいと思います。あと少し、頑張ってこの閉塞的なマスク社会を終わらせて行きましょう。
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