イケてる航空総合研究所

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アメリカ人とマスクについて熱く語り改めて気が付いた日本とアメリカの決定的な違い。

初めは気を遣っていた

先日アメリカからやってきたご一行様のお世話をする機会を得まして、かなり濃密に話を聞くことができたので、ここに報告したいと思います。

まず日本にやってきたアメリカ人、ビシっと全員マスクをしていました。これは予想通りでしたね。

10月にフラっと一人で京都に行った際、外国人がほぼ全員マスクをしているのを見て、「自国でノーマスクでも彼らは日本のやり方に合わせる」というのがわかっていたので、今回のアメリカ人が全員マスク姿で登場することは容易に想像できました。

アメリカ人は何故か日本のマスクルールをよく知っているんですよ。どこで聞いたのかわかりませんが、「屋外では外す」、「屋内では着ける」というルールをよく理解していました。

一応僕にも「外では外してもいいんだよね?」と聞いてきたので、「もちろん外していいですよ」と言うと、外に出た瞬間にパッと外すんですよ。何かとても潔いというか、日本人とは感覚が違うなと感じました。

正確な政府のガイドラインでは「外でほとんど会話しない場合は外してもよい」という条件付きなんですが、外国人にはそこまで周知されていないみたいで、「外では無条件に外してもよい」というのが日本のルールだと認識しているみたいでした。それで全然OKですけどね。

ちなみに今年の7月、アメリカに行った際、彼らは一律にマスクをしていなかったので、「日本にいるとみんなマスクをしているからプレッシャーを感じるでしょう。だけど本当は日本では着用義務はなくて、あくまでも推奨なんですよ。」とジャブを打ってみたところ、「いや、僕は日本のルールに合わせるよ(I will follow the rule in Japan)」、「我々も時々オフィスでもマスクしている」など、日本人にえらく気を遣った発言が返ってくるんですよね。日本人の考え方を下手に尊重してくれているんだと何だかとても残念な気持ちになりました。

このまま彼らは従順に日本のルールに従うんだろうな、、、と非常に悲しかったです。元々、日本人のマスクを外せるのは外国人観光客しかない、と妙に期待していたところがありますからね。そんな夢は見事に打ち砕かれたのでした。

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郷に入れば郷に従え

その後、色々な場面に出くわしまして、彼らは僕に「今はマスク取っていいのか?」とか聞いてくるわけですよ。まぁ僕はいつでも「OK」と答えるんですけど、マスクの話題になる度に僕も彼らに対して色々と話題を振ってみるんです。

「マスクって効果があるかも知れないけど(might be effective)、それはある一面であって、悪い影響もたくさんある。例えば子供たちは学校生活の中でずっとマスクをさせられている(force to wear a mask)から、表情(whole face)が見えなくてコミュニケーションが難しくなったりする。互いに笑顔が見えないのは問題だよね。」などなど。

その話は外でしていたんですが、マスクをしていた一人がサッと外しました。僕の気持ちが伝わったんでしょうかね?いや、「日本人はマスクが大好きなんだろう」と思って日本人に気を遣ってマスクしていたのに、いきなりマスク反対発言をするから、何となく困惑させてしまったような気もします。ま、そこは日本の微妙な空気感を感じ取ってもらえたということでヨシとしましょうか。

彼らともだいぶ打ち解けてきまして、結構本音が出てきました。最初は気を遣っていた感じなんですけど、こんな言い回し知ってるか?と。

When in Rome, do as the Romans do.
(ローマに行ったらローマ人の如く振舞え)

「もちろん知ってる。日本人はまさにそれ。」と僕は答えました。やはり彼らも「郷に入れば郷に従え」と思ってマスクをしているんでしょうね。そして次に、「オレ達、マスクなんかホントはしたくないんだよ。だってアメリカではしてないもん。」なんてついに本音が出ちゃったわけです。

それでもほとんどの場面でマスクを着けていましたけれど…。やはり日本のマスク着用の同調圧力は相当強いようです。さすがの外国人でも簡単には外せないようですね。

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日本人は周りが全て

話は飛んで、アメリカ人達とお店でご飯を食べた時の話ですが、レストランに入って席に着いた瞬間、アメリカ人が「もうマスクは外していいか?」と僕に聞いてきました。「いいすよー」と言ったら周りの日本人は全員も合わせて全員が外すわけですよ。

日本人って何なんでしょうね?いつまでマスクするつもりだったんでしょうね?ご飯が運ばれてくるギリギリまでマスクしているつもりだったんでしょうか?外国人が外すのを見て「お?もういいのか?」とゾロゾロと外し始める日本人。何とも滑稽な光景でした。

周りが着けていれば着ける。周りが外せば外す。

日本人のマスクはただそれだけの話です。マスクは感染症対策でも何でもありません。最近、「冬や花粉症の時期は毎日着けてました」とか「もう慣れたので苦になりません」とか「濃厚接触者になりたくないから着けてます」とかマスクの言い訳をする人を見かけるんですけど、それらの言い訳はマスクを外せない自分を何となく正当化しているだけで、結局、日本人のマスクは「周りの人の行動が全て」なんですよ。

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アメリカ人の行動指針

アメリカ人とマスクについて語り合ってみて、決定的な違いだと感じたのは、アメリカ人は自分の基準で判断をしていることです。

彼らの一人が言っていました。

僕は自分の道徳のコンパス(moral compass)に従って行動している。自分の道徳心が北を指せば北に行くし、南を指せば南に行く。

と。何と素晴らしい言葉なんでしょうか。彼はアメリカでは決して「社会からの圧力(social pressure)」には合わせないらしいです(アメリカにはsocial pressureはあまりないと言ってました)。ただ、さすがに日本の同調圧力には「郷に入れば郷に従え」で屈してしまうみたいですが、それでも屋内はしないといけない(と聞いている)からビシっとマスクをする。しかし屋外はしなくてもいいから、自分の意志でビシっと外す。これがダラダラと周りを見ながらマスクをし続ける日本人と大きく違うところなんですよね。

その道徳のコンパスなんですが、僕は、

日本では自分のコンパスが北を指しても、社会の圧力が西に向かえば西に行かざるを得ない時がある。

と説明しました。まさにそれが日本のマスク問題を如実に表していると思います。と同時に、彼はその言葉で日本のマスクについてとてもよく理解してくれたと思います。

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日米の決定的な違いに気付いた

この道徳のコンパスの話を聞いて僕が感じたのは、やはり日本の場合は自分の意志では何もできないということです。日本人は自分の判断軸を持っていません。自分の判断軸を持っていても社会がそれを許さなければ黙殺されるだけですよね。

色々な社会問題でも日本人は「自分はこう考える」ではなく「『こう考えろ』とマスコミが指定する価値観に合わせる」だけです。

それ以外の考え方は排除され、ネットで叩かれて仕舞いです。いくら多様性を重視しようと言われてもそんなの絵空事。結局マスコミから単一な価値観を押し付けられるだけだと感じています。みんな日本は自由だと思っているかも知れませんが、思想の自由などないに等しいんですよ。僕のブログもこの通り有害指定ですから…。

マスクを終わらせるためには、マスコミが「マスクの自由を認める」と言い切って、社会の考え方をそちらに持って行くしかありません。随分と緩くなったとは言え、日本社会で未だにマスク着用は正義になっていますので、簡単にはいかないでしょう。

アメリカ人と話して、自分の考え方を理解してもらえ、日本社会にもある一定の理解をしてもらえたのは非常に良かったですが、一つ日本とアメリカの決定的な違いに気が付いて、日本のマスク社会の行く末を悲観せざるを得なくなってしまったのは残念でした。

まだまだマスク社会は続くでしょうね…。

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