あか牛丼を食べに
熊本2日目は阿蘇観光。とても濃密な日帰り阿蘇観光が始まりますよー。2日目は本当に色んなところを回りました。まだ10時半ですが、とりあえず腹ごしらえに「あか牛丼(あかうしどん)」を食べに行きましょう。こちらがあか牛丼が食べられるという有名店の「いまきん」です。10時半で一人しか並んでいませんが、実は既に中は満席です。むちゃくちゃ人気店なんですよ。
お店の反対側はお土産屋さんになっていまして、ウェイティングリストに名前を書いてこの辺りで暇つぶしをするしかありません。
僕も隣のお土産屋さんの中で待機。待つこと約20分くらいだったでしょうか?やっと空きました。
こちらメニュー。あか牛丼が1,840円です。あか牛関連メニューがもちろん多いですが、うどん系もありますね。
こちらはビールはじめ飲み物のメニューになります。
持ち帰り用として馬刺しも売られています。
まず出てきたのは赤牛の千本すじ。アツアツの鉄板で頂くあか牛はとても柔らかくてジューシー。ちなみに「あか牛」というのは毛が赤い牛のこと。黒毛和牛じゃなくて、阿蘇の山で放牧されている赤茶色の毛が生えた牛のことです。
こちらが有名なあか牛丼。結構お肉が乗っていてびっくりしました。トロトロの卵を絡めて食べましたが、レアな焼き加減が絶妙でした。いわゆる「牛丼」をイメージしていたので、どれだけ高級な牛丼が出てくるんだろうと期待しましたが、出てきたのはいわゆるステーキ丼した。これなら1,840円のでも納得ですね。値上げ値上げでここまで来ているそうですが、まぁこのご時世、この値段でも仕方がないでしょう。
スポンサードリンク
牛乳を飲んで薔薇を見て
続いて向かったのは阿蘇ミルクファクトリー。こんなところに一体何があるのか、というところに到着すると、大そうなお店があるんですよ。むちゃくちゃ空いてましたが、それはそれは外国人観光客を呼び込めそうなお店でした。
お店の中はこんな風になっていて、とてもナウいんです。ここはチーズを売ってるところですね。
それだけではなくお土産もたくさん売っています。
牛乳やヨーグルトをはじめとした乳製品、その他飲み物、デザートを買うことができます。
ASO MILKと称した210円の瓶入り牛乳を買ってみました。
なかなか小さいのに強気な価格。けど、デザイン的にイケてますね。お味の方も見た目に劣らずかなり美味しかったです。
特に買うものもないですし、あまり時間もないので次に行こうかと思いきや、このミルクファクトリー、バラ園を併設しているんですよ。見て行かないわけにはいきません。
こんな風に薔薇のトンネルができていてとても素敵。
赤色の薔薇。
やはり赤い薔薇が基本だと思ってます。こういうのを思い込みと言います。
そしてオレンジ色の薔薇。
黄色の薔薇もあります。
もちろん白薔薇も。
2色の薔薇もありまして、ピンクと白の薔薇なんて綺麗ですよね。
赤い薔薇なんですが、真ん中が少し黄色とか、色んな種類があってとても楽しめました。ミルクファクトリーにあるバラ園はかなりお勧めです。あ、でももう薔薇の季節は過ぎちゃいましたか?
スポンサードリンク
暴風雨の大観峰
阿蘇に行ってカルデラを眺めないわけには行きませんよね。やっぱり展望台なるところに行きたくなるわけですよ。上からカルデラを眺めて、「おお!これが阿蘇のカルデラか!」と思いたいわけです。ということで大観峰という有名な展望台に向かいました。阿蘇山周辺の外輪山は草原になっていて、大きな木は生えていません。何故あんなに草原状態が続くのかずっと疑問だったんですが、これ、野焼きをして木を生やさないようにしているらしいです。実は初めて知りました。あか牛が食べる牧草を絶やさないようにという一面もあるらしいです。
実は大雨が降ったり小雨になったりの悪天候。駐車場から大観峰までは少し距離があります。
こちらは大観峰までの道からの眺めですが、この時は何とかカルデラの底が見えるくらいの天気でした。小雨のタイミングを見計らって出たんですが、今度は風が強くて死ぬほど寒かったです。
こちらが大観峰の石碑。
写真だとわからないんですが、雲が山肌に沿って上昇してくるのがよくわかるんです。本当に暴風雨という最悪の天気で、「おれはどれだけ日頃の行いが悪いんだ」と反省しました。
大観峰からの景色です。晴れていればここから火口となる阿蘇の街並みやその外周に壁のような外輪山が見えるんですが、この時は少し見えるくらいでした。
いやはや、ここから見える町並み、これ、全部火山の火口なんですよね。そこに植物が生い茂り、やがて町ができて、人々が田畑を作り、火口だとは知らない顔をして暮らしている。僕はそれに驚かざるを得ませんでした。調べるとうん万年の巨大噴火が阿蘇のカルデラを作ったそうです。その歴史を想うとただただ時間スケールの大きさに言葉を失うのでした。
これが阿蘇の典型的な景色ですが、ある所には木が生えていますがてっぺん付近には木が生えていない。だんだん木がなくなるのではなく、突然なくなる感じなんですよね。とても不自然です。これが野焼きをしている証拠です。
さて、暴風雨の大観峰を降りまして続いて向かった先は阿蘇駅。
何ともノスタルジックな雰囲気の阿蘇駅です。
ワンピースを知っている人ならいいんですけど、僕は全く知らず、これが何なのか全く認識できないのでした。
スポンサードリンク
それでも草千里ヶ浜へ
阿蘇山の見どころはまだまだあります。大観峰は外輪山の北側にあるんですけれども、今度は南にある草千里ヶ浜(以降、草千里と記)に向かいます。雨が降っていて視界が極めて悪かったので、草千里はひとまず素通り。Uターンするために暴風雨の阿蘇山上ターミナルに立ち寄りました。
阿蘇山は時々噴火してますので、今はこれ以上上には行けないみたいです。
運良く天候が少し回復したところで草千里へUターン。山の中に突如現れる草原の中に沼?池?があるような風景です。車中からの10秒程度の観光で我慢です。
きっと晴れていたらとてもいい景観なんでしょうね。遠くを見ると牛が放牧されていて何とものどかな景色が広がっていました。
スポンサードリンク
熊本地震の爪痕
最後は空港へと思いきや、阿蘇から空港へ帰るまでの道に、もう一つ見ておかないといけない場所があったんです。2016年の熊本地震、覚えていますか?あの地震で崩れた阿蘇大橋です。そこが記念碑的な場所になっているので連れて行ってもらいました。
崩れた橋が引っかかってまだそのままになっているんですね。
振り返ると崩れた山が。この山の土砂が崩れて橋もろとも壊れてしまいました。こんなに大きな山から土砂が流れてきたらひとたまりもありません。地震のエネルギーの大きさを感じてしまいました。
そしてこれが新しい橋。とても高いところを走っていますね。熊本方面への重要な道路だったはずなので建設が待ち望まれたことでしょう。
阿蘇って素晴らしい
ここまで1日で駆け足で阿蘇を巡ってきたわけですが、やはり地元の友人の助けがあると非常に強いです。自分一人だと移動の時間感覚がなかなか持てないので、飛行機に間に合わなかったらどうしようと何でも前倒し前倒しで進めてしまうので最後の方に時間が余るという事態が発生するんですよ。それが地元民の案内だと真逆になります。「まだ行ける、まだ行ける」となるのでたくさん行ける。今回はあか牛丼の「いまきん」から始まり、ミルクファクトリー、阿蘇の大観峰、阿蘇駅、草千里、阿蘇大橋跡とたくさん巡ってきました。1日(朝9時から15時まで)で回れるボリュームとしては十分過ぎるほどですよね。
ひとつだけ心残りは天気が悪かったこと。晴れていたら大観峰からの素晴らしい景色が見られたことでしょう。草千里だって然り。青空の下、独特の景色が見られたでしょう。ただ、いい方向に考えれば「また来る理由ができた」と言えるかも知れないので、そっちで考えましょう。
とにかく阿蘇は素晴らしかったです。火山の河口に町ができてそこに人が暮らしているのがそもそもすごいんですが、その町を上から眺めたときの大きさに驚くと言うか(ほとんど見えていませんが)、何とも言えない自然のスケールの大きさにただただ自分の小ささを感じるわけですよ。
もう一つ、火山の中に町ができるまでの悠久の時の流れというか、上手く言えないんですが、そういう人間の生きるスケールを超えた壮大な物語に思いを馳せると言葉も出ないんですよね。何と自分の存在の小さくて短いことか。改めて阿蘇を振り返るとそんな思いがするのでした。
時に大雨が降る中、あちこち連れ回ってくれた友人には感謝の想いです。そして日帰りで行ける最大限のコースが僕の回ったコースなんじゃないかと思います。
スポンサードリンク