普通席でも快適な席に座りたい
僕がANAの国内線に乗ると、いくら上級クラスが好きとはいえアップグレードポイントがない限り普通席(エコノミークラス)に座ります。そんなときやっぱり狭いのって嫌じゃないですか。そんなとき、- 普通席の一番前の席
- 非常口席
が足元の広い席として快適に過ごせるというのは皆さんご存知かと思います。でも一番前の席はいわゆる上級会員(多頻度顧客)しか指定できませんし、じゃあ非常口席に座ってしまうと、737やA320の場合は翼の上の席となり、今度は窓側でも景色が見えなくて嫌ですよね。
これは機材にもよるんですが、737やA320などのナローボディ機(単通路機)に乗る場合、非常口席でも結構景色が見えて快適なんですよ。
737とはこの機体でして、翼の上に非常口席が2つあります。つまり非常口に位置する2列は足元が広い席になります。
あ、ちなみにこの機体は墜落事故で話題となっている737MAXではありません。737MAXは数ある737シリーズの中でも最新バージョン。この機体は737の中でもひとつ前のバージョンである737NG(Next Generation)といいます。具体的には800型といいます。2019年現在日本の国内線に737MAXはおりません。ご安心ください。
こちら、ANAの737-800のシートマップですが、11列目、12列目が非常口席です。
これから乗るのは名古屋(中部)行き434便。羽田を中心とする幹線には737は入りませんが、地方路線には結構737が入ります。A320も同様です。これからの話はそういったナローボディ機についてのみ成り立つお話として聞いて下さいね。
非常口席のメリット
非常口席というのは、非常脱出時に援助が必要な座席なんですが、そのような非常事態などは滅多に起きないため、一般的な感覚では足元が広い席として認識されています。僕の指定したのは15列目のK。右の窓側です。非常口席はこんな風に足元が広くて快適です。
しかもANAの場合は非常口席に座っても前の座席の下に荷物を入れられるので都合がいいです。JALでは前の座席の下には入れられませんので若干不便ですよね。非常口席のデメリットはANAの方が小さいですね。
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非常口席なのにこんなに景色が撮れる
それではこの非常口席からどれだけ景色が撮れるか検証したいと思います。ナローボディ機の非常口席は翼上にあるため、窓側だけど景色が見られない席として、上記のメリットを差し置いてでも一部の熱烈な窓側ファンからは敬遠される運命にあります。僕も単に「翼上席」とだけ聞くと避けたい気持ちになります。隣にはJ-AIRのエンブラエル170がいました。15Kから主翼やエンジンは大体こんな位置関係ですね。
タキシー開始、こんな風に一切翼に掛らず工事中のターミナルだって撮れちゃいます。
隣の誘導路でFDAが待っています。そこへスタアラ塗装のANAの777が降りてきました。
福岡の待ちを右手に見ながら離陸しました。むしろこの席、エンジンや主翼を入れて写真が撮れていいんじゃないでしょうか?真横を向ければ主翼。少し前を向けば主翼やエンジンを完全にクリアすることが可能です。
ちなみにA320の非常口でも同じくらいの視界が確保されます。
A320に2列ある非常口の後ろ側空の景色です。
ワイドボディの場合
これが737ではなくワイドボディ(または双通路機)の場合どうなるか見てみましょう。777-300の翼上席です(非常口席ではありません)。
787-8の翼上席です(非常口席ではありません)。
翼の幅が大きすぎて、景色を見るのはちょっと苦しいですね。これが窓側の翼上席が嫌われる理由です。
水墨画のような景色に遭遇
福岡を離陸して左旋回した後、国東半島の手前くらいだと思うんですが、こんな景色に出会いました。雲海とまではいかないものの、朝霧がまだ消えずに残っている感じでとても綺麗な景色に出会いました。
水墨画のような景色ですね。
どうです?悪くないですよね?
福岡から名古屋(中部)までは約1時間のフライト、冬場の東向きのフライトは追い風の影響でとても早く着きます。機内では必死にブログを書いていたので、気が付いたらセントレアでした(笑)。
↓こんなくだらない記事です。
午前中の国際線はにぎやかです。フィンエアのA330、タイ・エアアジアXのA330、シンガポール航空の787-10がいます。
というわけで、非常口席と言えどもかなり視界が確保されることがわかりますよね。ほとんどデメリットはありません。737やA320の非常口席は翼上席でも翼の後退角のおかげで前方視界は意外といいんです。
ということを今回は理解して頂けたかと思います。窓の外の景色を楽しみたい方は、翼上席だからと諦めず積極的に非常口席を狙いに行って下さい。
以上、座席指定のちょっとしたコツをお伝えしました!
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