夜のセントレアへ
大韓航空A380に乗るための弾丸旅行はまず台北へ。そしてその後、A380で仁川へ飛び、韓国には入国せずに名古屋へ帰ります。ちょうど中部、台北、仁川で三角形を描くように飛ぶわけです。超一流のビジネスマンは普通の平日に2日も休んで旅行に行くのは滅多にできないんですよね。しかも子供がいるとなれば土日に1人で遊びに行くなんてなかなか許されたものではありません。なので平日に1日だけ休んで何とか弾丸旅行に行くしかないんです。ただ、1日だけの休みと言っても、休日前の夜は既に移動できる状態にあるので、うま~く休日前夜を活用してやることで、1泊2日という比較的余裕のある?旅程が組めるわけなんです。
そんなわけで、仕事が終わり20時過ぎにセントレアに着きました。僕が狙ったのは深夜22時30分発のジェットスタージャパンの台北行きでした。すごくいい時間に出発してくれる便です。
出発2時間前に到着したらすごい列。こんな行列には並んでいられません。チェックイン締切時刻の21時45分近くには空くだろうという予測の下、「後からにしよう」と一旦列を離れました。
そしてスカイデッキへ。冬はスカイデッキのイルミネーションがきれいですね。寒かったですが幻想的な雰囲気にしばしうっとりしてしまいました。
僕の乗るジェットスターは向こうの方にいます。タラップがつけられています。バスでのボーディングになりそうです。
スカイデッキにいると凍えそうなので、スタバでコーヒーを買いチェックイン締め切り時刻付近までぬくぬくと過ごしました。
締切間際にチェックインするのがコツ
「もう空いたかな?」と21時30分過ぎに再びチェックインカウンターに行ったらこの様子。だから空港に来てすぐに並ぶ必要はないんですよね。チェックイン締切時刻(ジェットスターは出発45分前)を勘違いさえしなければ、ギリギリまで待ってチェックインするのが賢いやり方だと思います。これはLCCでもフルサービスキャリアでも同じです。座席の指定を済ませていれば慌てて並ぶ必要はありません。
チェックインに必要な書類はパスポート、予約番号がわかるもの(スマホ画面でOK)、復路のE-Ticket控え等の3点でした。僕は片道で取っていたので、復路がどうなっているのかわかりません。それを教えてあげる必要があるようです。
「お待たせして申し訳ありません」って何度も謝られたんですが、なんのことやらサッパリわかりません。僕、今来たばかりで全然並んでいませんし…。
「非常口席って空いてませんか?」と聞いたら、「本日はほぼ満席でして、非常口席でも真中席しか空いていません。」と言われ玉砕。諦めて元々予約していた29Cにしました。この便、3日くらい前まで8,000円で売られていたんです。ガラガラかな?と思っていたのに、ふたを開けてみれば満席。なんで直前まであんなに安かったんだろう?と疑問が残りました。急に満席になったのかも知れません。
これから乗る22時30分発のジェットスター台北行きがセントレア発の最終便なんです。曜日によってはこの後にタイ航空のバンコク行きがありますが、今日はジェットスターが最後です。このジェットスターの台北線は11月はほとんど運航しておらず、12月、1月も数えるくらいしか運航されません。繁忙期に運航するイレギュラーな運航パターンです。なので常時使える便として期待してはいけません。
搭乗待ち行列は崩せる
出国ゲートも空いていました。この時間に出国するのは台北行きの乗客しかいません。深夜便は混雑とは無縁なのでとてもありがたいです。出国したらこの状態。免税品店はもう閉まっちゃってますね。
南の方にあるバスラウンジへと歩きますが、途中も何となく暗いです。何せ僕が乗るのはセントレア発の最終便ですから…。
ボーディングが近くなると皆さんゲート前に並びます。そして行列が行列を呼びます。でもジェットスターは優先搭乗があり、高い座席指定料金を払っている人が優先なんですよ。1列目と非常口席の人達です。その人達を先に通さないといけないので、「テメーら並ぶのやめて席に戻れー」って何度も係員が叫んでいました。
意外にもみんな素直。サーッと散っていくところ、聞き訳がいいです。それでも隙をついて並ぼうとするので、係員のオニイサンは「席についてろー!」か知りませんが、何やら中国語で叫んでいました。
っていうか、バスで機体まで移動する場合、優先搭乗で早くバスに乗った人はむしろ機内に乗るのが遅くなるんですよね。意味がないけどやらなければいけない優先搭乗ってどうなんでしょうね?
ちなみにバスは前のドアしか空きませんでした。なので、一番前に立っていた人から乗れます。僕は比較的前の方に立っていたので、比較的早く乗り込むことができました。
さすがLCCの機内
バスボーディングのいい所は機体全景が写せるところですよね。バスを降りて飛行機を撮影。でもタラップのせいであまり機体が見えません。
仕方がないので後ろの方をパチリ。
もう一人撮っている人がいるのわかりますか?みんなバスを降りると撮りたくなるんですよね。でもジェットスターじゃインスタ映えは狙えませんね…。そう言えばバスに乗っていたオバちゃんたちがジェットスターを見るなり「なんか戦闘機みたいだねぇ」なんて言ってました。色が銀だから戦闘機のグレーに見えたんでしょう。「結構当たってるな」と思いながら、素人の発想の柔軟さに少し驚きました。
はい、こちらがシート最前列。このように右側はバルクヘッド(壁)がありますが、左側は壁がなくツーツーです。なので足元の広さが無限大です。指定するには2,120円が必要ですが、足元無限大は魅力的ですね。
非常口席は同じく2,120円の料金で乗れます。どうせ運賃自体が安いので2,000円くらい払ってもいい気になります。
僕の座席は実質指定できる一番後ろの29C。やはり狭いです。
休憩用に一番後ろの列を空けている
ドアクローズ完了。しかし一番後ろの座席(30列目)が丸々空いていたので、「変わっていいですか?」とクルーに聞いたら、「クルーの休憩スペースとして使用しますのでご遠慮ください」と。何だと~!
なんてことは言ってませんが、何となくそんな気分になりました。「クルーが休憩だなんてふざけてる!」ってこの時は思ったんです。
そして座席にはすぐにひもが掛けられました。感じ悪るっ!って思いました。
ってこのことをTwitterでつぶやいたら色々と反響がありまして、自分の経験やら聞いた話やらを教えてくれた人がいました。これには2説ありまして、「急病人が出た際に寝られるようにしておくため」という説と、「クルーはそのまま折り返すので、勤務時間の都合上休憩が必要」という説。
この便では後者の方が今回のシチュエーションに合っていると感じました。この便はすぐに折り返しの中部行きとなりますので、ショーアップからブリーフィングまで含めるとクルーの勤務時間は10時間くらいになってしまうわけです。クルーだって休憩が必要ですよね。はじめは「クルーが休憩だなんてあり得ない」と思いましたが、労働時間の都合上、乗務中に休憩をするのはやむを得ないことなんです。
確かにクルーにも休憩は必要だと思いますよ。特に深夜の便は辛いと思います。でもね、何となく日本人の感覚として、クルーが一番いい席を使って休んでるって思うと腹が立っちゃうんですよね。
でも納得いく理由を教えてもらえてよかったです。Twitterで返信をくれた方、ありがとうございました。
離陸前には照明が落とされて、暗くなってしまいました。巡航中はもっと暗い状態が続きます。
機内販売メニュー
さてここで話題を変えて。LCCでは有料の機内販売がお楽しみの一つですよね。表紙を見るとすごく美味しそうに写っているので食べたくなります。
代表的なミールは豆腐ステーキとカレー。ともに900円です。量にもよりますがこれがLCCの機内食の相場です。
こちらは軽食。ランチパックのチキンカツが400円!カレーパン450円。ちょっと高めの設定です。
冷たい飲み物、例えばアイスコーヒーとかコーラとかお茶とかは250円。温かい飲み物は200円です。
ビール、酎ハイは500円、ワインは600円ですね。おつまみセットは700円。カップヌードル350円ですかぁ…。ちょっと高いですね。でも機内販売の途中でクルーが後ろに来て、「しょうゆラーメン下さい」なんて言っていたので、誰か買う人がいたみたいです。確かにちょっと小腹が空いたら買っちゃいたくもなります。
ちなみに僕は何も買っていません。とりあえずこのレグは消化レグ。ひたすら耐えるのみとしました。
ジェットスターグッズのラインナップは結構充実。モデルプレーンのオニイサンの写真はどう考えても日本人のセンスじゃないです。
続いてもう一つの冊子の紹介です。
こちらはチケットの割引販売のブックレットになります。
セントレアから金城ふ頭経由あおなみ線で名古屋までのチケットが1,200円。リニア鉄道館に割引で入場できるそうですが、普通に言ったらいくらかが書いてないのが不親切ですね。目的地がピンポイントで金城ふ頭にあるレゴランドやリニア鉄道館ならお得だと思います。
こちらは関空の南海の切符です。これは300円オフと書いてありますので、魅力的なんじゃないでしょうか?
と、機内では色んなものが売られているわけです。
到着までは「黙って寝ろ」状態
機内販売、免税店販売が終わったら機内は真っ暗に…。黙って寝ろ命令です。僕は抵抗して読書灯をずっとつけていました(笑)。
深夜のフライトとあって、機内はかなり暗めの設定です。到着時刻は台湾時間の1時、日本時間の2時ですからね。そりゃ、皆さん寝ますって。でもここで寝てしまったら到着してから寝られなくなると思ったので、僕はひたすらPCでブログのネタを書いてました。(その後、ほぼ徹夜することになるなど、この時は思いもよりませんでした。)
テレビもねー、なんにもねー、どこ飛んでいるかもわからねー。USBのジャックとかコンセントもないからスマホやPCを充電することもできなくて、台北までの3時間半をただただ耐えるだけの苦しいフライトでした。足が組みたくても組めないし、伸ばしたくても伸ばせないし、足がひーひー言ってましたね。
最後列席にリベンジ
さて、到着前になるとクルーの動きが急に慌ただしくなりました。「後ろの座席使ってもよい?」と聞いたら、「どうぞー」と言ってくれたので見事最後列をゲットしました。この事情を知っておけば、これからは座席指定を一番後ろの通路側にしておいて、クルーの休憩が終わったらサッと席を代わることが可能ですね。たとえ着陸前の30分でも隣のいない3人掛けを1人で占領できるメリットは大きいです。
綺麗な夜景です。
台北が近付いてきました。もうすでに日付が変わっています。日本時間は既に深夜1時を回っています。いやー眠いフライトでしたが頑張って耐えました。
そして桃園に到着。隣にもジェットスターがいました。
もしかしたら次もあるかも?
率直な感想を述べますと、まずこんな深夜便なのに満席であることに驚きました。ジェットスターの中部=台北線、不定期でしか飛んでいないせいなのかよくわかりませんが、非常に混雑しているんです。最初はガラガラだと予想していて、1列丸ごと占領できるかな?と思っていたんですが、そんなの全然甘かったです。通路側を取るのが精一杯でした。そしてやはりLCCの深夜便はきつかったです。3時間半のフライトはさすがに堪えますね。1~2時間ならば全然平気ですが、3時間を超えると退屈という要素が出てきて、しんどさが増します。なるべくなら乗りたくないなーと思います。
ただ一つメリットとしては仕事帰りに乗れることです。22時30分発という出発時刻は忙しいビジネスマンの味方です。1日有給休暇を取るだけで海外に弾丸旅行で来てしまうんですから、この便を活用しないわけにはいかないでしょう。「しんどいけど、もしかしたら次もあるかな?」と思わせてくれたジェットスターの深夜便、中部=台北線でした。
つづく。
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