イケてる航空総合研究所

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韓国語と日本語はとても近い言語だ【韓国のココイチでハングルを読んだらとても楽しかった話】

ロッテモールのココイチで

僕、何となく韓国語が読めます。単に読めるだけで意味は全然分からないんですが、韓国語は母音と子音の組み合わせでできているので、パーツを覚えてしまえば読めてしまうんですよね。ローマ字みたいな感じです。

勉強したのはうんと昔ということで、随分と忘れてしまっているんですが、読める単語を頼りに、「あ、このパーツはオと発音するんだったな」と思い出しながら読んでいます。一つの文字を読むのにも結構な時間が掛かります。まるでローマ字を習いたての小学生のように。

英語に比べて著しく低い韓国語の能力なんですが、それでも読めると楽しくなります。そして韓国語は想像力を豊かにすると意味が分かってくるんですよ。読み方がわかり、そして意味を推測できるというだけで、韓国語は非常に日本語に近い言語なんだなぁと思えてきます。(漢字は中国から朝鮮半島を経て日本に来ているので、日本語が韓国語に近いと言うべきかも知れません。)

今回は金浦空港隣接のロッテモールで目にしたココイチの看板やメニューを題材に、一体僕はどうやって未知なる韓国語の理解をしているのか、自分で自分の頭の中を分析してみました。韓国語超初心者の僕ですが、韓国語の面白さをわかって頂ければ嬉しいです。

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韓国でも世界ナンバーワン

日本ではカレー業界を完全に牛耳っているCoCo壱番屋。最近は世界展開の勢いが著しく、カレーの本場インドへも進出を始めたというのだから驚きです。


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そんなロッテモールにもココイチがありました。反日運動のさなかなのに結構混んでいました。

さて、メニューの一覧がお店の前に掲げてあるわけですけれども、「セゲNo.1カレジョンムンジョム」と読めます。これ「世界No.1カレー専門店」と言う意味ですね、きっと。実は韓国語って、少し読めれば知っている単語を頼りにここまで想像できっちゃうんですよ。

北朝鮮との国境にある「パンムンジョム(板門店)」を知っていれば、「ムンジョム」は「門店」かな?といきなりわかってしまうんですよ。一応ダメ押しとして「拉致問題」は「ラプチムンジェ」だからムンは「問(=門)」かな?と。やはり「ムンジョム」で「門店」ですね。ここまでわかれば「ジョン」は「専」じゃないかと想像がつくわけです。

といった感じで、知っている韓国語を総動員すれば、知らない言葉でも意味がわかっちゃうわけです。で、わかったらGoogle翻訳で「専門店」と入れてみると、


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見事「전문점(ジョンムンジョム)」と出てきます。当たったー!って感じで楽しいですね。

最初の「セゲ」は、No.1の前だから「世界」しかないでしょ。という感じです。そういう直感もアリなんですが、ちゃんと日本語から推測することもできます。

僕が知っている「世」の付く単語は、A350初便搭乗の時に航空券を買った韓国の「世一(セイル)旅行社」。「世」は日本語も韓国語も「セ」と読むんです。


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また、「(界)カイ」は「ゲ/ケ」に化けるんですね。この「アイ」→「エ」の変化は日本語(江戸言葉)の語尾の変化と同じです。「うまい」が「うめー」、「あかい」→「あけー」という感じで…。そう考えると日本語の「セカイ」が韓国語の「セゲ」になるのは、日本語の語尾変化のシステムを見ているような気さえしてきます。

と言う直感と理論の両方のアプローチから、「セゲNo.1カレジョンムンジョム」=「世界No.1カレー専門店」と解読できるわけです。

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ソゲハムニダはどういう意味か

「ジョンムンジョム」=「専門店」という先ほどの問題は比較的簡単でしたが、次はもう少し時間が掛かりました。


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メニューは日本とほぼ同じでしょうか?そして「ココイチバンヤ ウィ BEST MENU ルル ソゲハムニダ」と書いてあります。

ソゲハムニダ???これがなかなか曲者でした。でも「ハムニダ」が付いているということは誰もが知っている韓国語の挨拶「カムサハムニダ」=「ありがとう(感謝します)」と同じ形。「ハムニダ」は名詞について「~する」と動詞化するための表現だということが想像できますので、きっと同じパターンだと思えるてくるわけです。(正確には違うかも知れません。)

メニューとは何するものか。見るもの、頼むもの、それはお客視点なわけです。お店側の視点に立つと、メニューは見てもらうもの、「紹介する」ものなわけですよ。

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想像力を豊かにして、もしかしたら紹介ハムニダかな?と。ショウカイ→ショーケー→ソゲみたいな感じです。これは「世界(セカイ)」→「セゲ」に変化したパターンと全く同じですよね。「アイ」は「エ」に変わるんです。

そしてGoogle翻訳で当てに行きます。紹介を韓国語に直してみると、


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と大当たり!

先ほどの韓国語は「メニューを紹介します」って意味だ!なんてわかっちゃうところが韓国語のいいところなんです。

さて、メニューをじっくり見て見ると、あまり日本と変わらないメニューな気がしますが、どうでしょうか?唐揚げは카라아게、ロースカツは로스까스。結局、日本語のままハングルになっているところが面白いです。

日本語でもキムチはキムチ、カルビはカルビじゃないですか。元々韓国語も日本語も外来語はそのまま表現するのが基本です。Ice Creamは日本語でもアイスクリーム、韓国語でもアイスクリームです。そんな仕組みも良く似ています。

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やはり隣国なんだと

地理的に近いところは言語的にも近いというのが韓国に行くとよくわかります。読めさえすれば、何となく意味が想像できてしまうのが韓国語。何となくドイツ人やフランス人がお隣イギリスの英語ができるのも同じ言語系だからという理由で理解できますよね。

最近は過去最高に悪化している日韓関係で、日韓のフライトも減便や撤退が相次ぎ、韓国キャリアはどこも赤字でヒーヒー言っている状況なわけですが、早く関係が良くなって欲しいものです。何かと韓国は経由地としても重要ですし、特に韓国のLCCは全然LCCらしくなく、安い割に座席が広くて利用者としてはとてもありがたいわけです。そんなLCCが次々に撤退していく姿は見たくないですよね。

と言うわけで、単なる韓国にあるココイチの前を通っただけと言うのに、ここまで引っ張りましたが、韓国語を勉強したことがない方に「日本語と韓国語って一緒じゃん!」とか「韓国語って面白い!」とか、そんな親近感を持ってもらえればとても嬉しいです。

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