同じスタッガードならば
ブログ上では成田にいます。これから北京まで行くんですが、当初、羽田=北京と飛ぼうとしていたところを、成田=大連=北京と飛ぶことに変更しました。羽田=北京の機材は77W(777-300ER)、成田=大連は789(787-9)。実は今やどちらもスタッガードのビジネスクラスが付いているんですよね。
僕が名古屋に住んでいる都合上、羽田=北京線を利用すると新幹線で東京まで行った上に前泊が必要。しかし成田=大連線を利用すれば、同日中に中部→成田→大連→北京とスムーズに乗り継げるんです。
僕は成田=大連を選びました。しかも羽田=北京で取っていた特典航空券をキャンセルしてまでです(3,000マイル取られます)。それは成田=大連に787-9が入るということを知ったから。同じスタッガードに乗れるなら、羽田=北京をキャンセルしてでも、中部=成田=大連と飛んだ方が都合が良かったんですよね。やはり前日夜の羽田入りはしんどいですから…。
短距離なのにスタッガード
というわけで、朝の名古屋(中部)=成田便で成田に着き、その後1時間程の乗り継ぎで大連に向かいます。近距離国際線の成田=大連に787-9が入るなんて贅沢ですね。
こちらがAコンパートメント。堂々のスタッガードです。
なんとNo.2ドアの後ろのBコンパートメントにもビジネスクラスが設定されています。
これが中国線に投入されているんですよ。
すごくないですか?
僕の席はBコンパートメント一番後ろの窓側。ここが一番落ち着きますね。
787は景色の写真が撮りにくい
787って窓が大きくていいんですが、電子式シェードのおかげでガラスに色が付いて景色の写真が上手く撮れないんですよね。離陸時はまだ誤魔化しがききます。
羽田空港を見ながら上昇します。空がモヤモヤしている影響もありますが、上空に行くにつれて誤魔化しが効かなくなるんですよね。窓からの景色が単調な色彩だと弱いみたいです。
富士山キレイですねー。って言いたいところですが、なんとなくいい色が出ません。
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Bコンパートメントは貸し切り
この便、ゴールデンウィークの中日(なかび)である5/1に乗ったとあって、恐らく平時のようなビジネス需要はありません。大連線はビジネスクラスが人気の路線だと思うんですが、この日のビジネスクラスは本当にガラガラでした。というわけで、Aコンパートメントも何だかゆったりしていますね。
Bコンパートメントは僕以外のお客さんがいません。完全貸し切り状態で嬉しい反面、CAさんが来るなら僕への用事しかなく、何となく監視されている感じがありちょっと緊張しました。
隣の席をフラットにしておき、いつでも寝られるように準備しておきましたが、食事の時間にCAさんに戻されてしまいました。
一つ不満を言うならば、その「気遣いのなさ」が残念ですよね。座席が勝手にフラットになるわけがないじゃないですか。僕がフラットにしたに決まっていますよね?ならば何らかの意図があるはずなので、「僕に一言聞いてくれればいいのに」と思います。
確かにそこは僕の座席ではないので文句を言ってはいけませんが、基本的に「空いてる座席は使ったもん勝ち!」なので、やはり「戻してもいいですか?」くらい聞いて欲しかったです。
外資系エアラインではこんなとき「1人で全部(の座席)を使ってもいいよ!」なんて冗談を飛ばしてくるところもあるので、なんだかとっても嬉しくなります。
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機内食の路線格差に少しゲンナリ
一番後ろの席を予約していたので、機内食が売り切れたら困ると思い事前オーダーしておきました。WEBでメニューを見て洋食を選びました。最初、テーブルの出し方がわからず、このままだと「乗り慣れてない感」を出してしまうと思ったので、事前にテーブルを出す練習を3回ほどしておきます。テーブルをスムーズに出せてこそ一流の男です。スタッガードと一口に言ってもテーブルの出し方ってシートによって全然違うんですよね。
飲み物はスプライトしか飲むものがなく…。そしてあられが出てきます。これを食べるとお腹が膨れてしまうので、そっとカバンにしまって非常食として持ち歩くことにします。大連からはエコノミークラスの旅ですので、非常食は大事です。
こちらがメニュー。これを事前に見ておき、何となく洋食の方がいいなぁと思ったのでした。欧米路線では牛肉が出ますが、中国路線となると鶏肉になります。機内食も短距離となると、随分とグレードダウンしちゃうんですよね。
ちなみに復路のエアチャイナの北京=名古屋線では牛テンダーロインステーキが出ましたからね。この路線とほぼ同等の3時間のフライトにも関わらずです。ANAの路線格差があからさまに見えてちょっとゲンナリしちゃいました。
出てきたのはこれ。メインはなんかイメージと違いました。
アペタイザーである小皿の方は、合鴨もマグロも美味しかったです。
デザートはピエールエルメが監修。って言われると美味しく感じちゃうんですけど、二流な言い方をすれば「いちごヨーグルト」。「おいおい、幼稚園児のおやつかよ」って感じですが、まぁそんな味でした。
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余裕の3時間フライト
出発直後から映画を観ていました。見終わってしまったので、ちょっとだけ横になってみました。これがスタッガードの素晴らしいところです。短い時間だけど横になれる。これがどれだけ幸せなことか…。
大連までは時刻表上で3時間5分。北京線よりも所要時間は1時間ほど短いですが結構余裕のあるフライトです。2時間の映画ならば一本は余裕で観られます。
降下が始まったらHUD(ヘッドアップディスプレイ)画面が楽しいです。右側の高度計を見ると徐々に降下して行っているのがよくわかります。
霞む大連にアプローチ
大連の天気は曇り。今にも雨が降りそうな天気でした。遠くの方は低く雲(霧)が立ち込めていますね。
どことなく西洋風な街並みがロシア租界時代を彷彿させます。
こちらは中国風?の街並み。
そしてランディング。初めての大連に到着しました。
中国の空港にはこんな風に空港名の大きな漢字表記があって素敵だと思います。
カラフルな尾翼が並んでいますね。航空会社、全て言えますか?最近中国のエアラインが乱立しているので、僕も全部は言えません。でも分からないヤツは調べました。
右手前から、中国東方航空、成都航空、九行航空(尾翼には9のロゴがある)、桂林航空、中国東方航空、吉祥航空、四川航空、中国南方航空です。ん~難しかったです。
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機材を選んで快適に旅したい
国際線ターミナルの最も端っこに到着。隣には関空からの737-700がいました。どうせ大連に来るなら成田から787のスタッガードで飛んだ方が断然お得だと思います。
今や東南アジア線は当然として、中国線にもスタッガードのフルフラットビジネスクラスが入る時代です。3時間のフライトでもフルフラットの機材が使われるんですよ。この大連線に関してはもしかしたら期間限定かも知れませんが、それでも実際に運航されているんだから、運航されている間は乗らないともったいないですよね。
たとえ短距離国際線であっても、737やA320のナローボディの激狭ビジネスクラスで甘んじるより、787の快適なビジネスクラスで旅行したいです。僕も、大連線にスタッガードが入っているなんて全然知りませんでした。ダイヤを調べていて偶然発見したんですよ(時刻表を見ればすぐわかりますが、ネット検索がメインなので気付きません)。情報収集を怠らず、あらゆる選択肢を考えて旅程を練れば、棚から牡丹餅が出てくるかも知れません。今回はその典型的な例でしたね。
機内食はちょっと力を抜いている感じがあるものの、機材は実に快適。787スタッガードで飛ぶ中国路線は超おススメです。
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