イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

空港周辺が全部アミューズメントパーク!丸一日楽しめる成田空港のススメ

成田周辺で一日楽しめる

今回は10連休となった2019年のGWに行った成田旅行記をお送りします。旅程は2泊3日。1日目は夕方に成田に着いたのみで終了、3日目は東京方面へ出掛ける予定でした。成田で活動できる唯一の日2日目は成田空港周辺へ撮影の旅に出掛けました。

泊まったホテルはANAクラウンプラザホテル。ホテルの窓から飛行機が見えるんですが、窓越しに飛行機を眺めているとウズウズしてくるんですよ。息子たちももっと近くで飛行機を見たい様子で、とりあえず近くの撮影スポットに行ってみることにしました。

朝方はRWY16を使用。早朝の時間帯は機体サイズに関わらずA滑走路(Aラン/16R)に降りてくる飛行機が多かったんですが、8時、9時になると出発機がAランを使い始めるので、4発機以外はB滑走路(Bラン/16L)に降りてくる機体が多くなりました。

というわけでBランへの着陸機を見るため「東雲の丘」に向かいました。

十余三 東雲(とよみ しののめ)の丘

この地名、まともに読める人、少ないですよね。「東風」=「こち」「東雲」=「しののめ」は漢字テストでよく見掛ける問題かと思いますが、「十余三」なんて、ちょうど息子が割り算をやっているのもあって、「じゅうあまりさん」って読んじゃいました。「十余三」は「とよみ」と読みます。


f:id:flyfromrjgg:20190619151011p:plain

RWY16Lエンドの西側にあります。


f:id:flyfromrjgg:20190504162332j:plain

ここ、とても素敵な名前が付いている割には物騒な感じ。柵で囲われている牢獄みたいなところなんですよ。成田空港はそういう物騒なところが多いですよね。「反対派」なんてまだいるのかよくわかりませんが、昔は成田周辺で写真を撮っているだけで職務質問されたそうですから、そりゃあどこもかしこも高い柵で囲われますよね。


f:id:flyfromrjgg:20190504162335j:plain

春秋航空改めスプリングジャパンの737が飛びます。この時間はRWY16。短い方のBランは主に着陸用に使用しますが、ターミナルが近いLCCは出発でもBランを使うことが多いようです。(僕、成田の運用にはあまり詳しくありません。)


f:id:flyfromrjgg:20190504162338j:plain

アエロフロートのトリプルセブン300が降りてきました。トリプルセブンの300でもBランで降りるんですね。Bランに降りないのは747とA380だけです。「2,500mの滑走路に降りるのはさぞかし緊張するだろうに」と思っ見ていました。


f:id:flyfromrjgg:20190504162343j:plain

韓国LCCのJINAIR。この場所、微妙にフェンスに被るんですよ。もう少し土を盛ってくれたら完全に見えるんですけどね。痒いところに手が届かない東雲の丘です。


f:id:flyfromrjgg:20190504162346j:plain

しかも電線も多くて困ります。本当はRWY16L側に撮影ポイントが整備されていることだけでも喜ぶべきことなのかも知れませんが、何となく不満が残る東雲の丘なのでした。

ちなみにここの唯一の良いところはフェンスにレンズを通すための穴が空いていること。それは良かったです。

スポンサードリンク


10時になったら航空科学博物館へ

東雲の丘で30分くらい過ごしたらもうすぐ10時。航空科学博物館がオープンする時間です。というわけで、滑走路の反対側RW34Lエンドへ向かいました。4,000mもあるAラン、そしてAランを突き出して横に伸びるBランを通り過ぎて行かなければいけないので、16側から34側に移動するのにも軽く20分くらい掛かってしまいました。


f:id:flyfromrjgg:20190504162350j:plain

着きました、博物館の入口。8月1日にリニューアルオープンした博物館ですが、この時は一部改修中でした。なので最新の情報ではありませんのでご了承下さい。


f:id:flyfromrjgg:20190504162352j:plain

ここ、ピークシーズンには駐車場不足が起きます。僕が着いたのが10時15分くらいだったんですが、そんな時間でも駐車場残りわずか。帰る時にはこんな風に渋滞しており、車を停めるのも一苦労なんです。


f:id:flyfromrjgg:20190504162356j:plain

入口には令和元年の看板が!僕が行ったのは5月2日。令和になってから2日目なので、図らずもここで「令和」になったことを全身で感じたのでした。

展示内容は古いです

この博物館、かなり古くて、なんだか「令和」でも「平成」でもなく「昭和」の匂いがしちゃいます。リニューアル前だったのでなおさらですね。


f:id:flyfromrjgg:20190504162359j:plain

というわけでこれは747に使用されていたJT-9Dエンジン。プラットアンドホイットニー(P&W)社製のエンジンです。当時としてはハイバイパスなエンジンで、これまで4発ならば707やDC-8の大きさが限界だったところに、747の大きさでも4発で飛べるようになりました。


f:id:flyfromrjgg:20190504162403j:plain

747の輪切りも置いてあります。こう見ると747って本当に大きいですよね。


f:id:flyfromrjgg:20190504162406j:plain

キャビンのモックアップもあり、ビジネスクラスやファーストクラスの座席に座ることができます。博物館では座れない展示だけのシートが多い中、これは気前がいいですね。


f:id:flyfromrjgg:20190504162410j:plain

こちらは747のコックピット。本当はこれの前方に舵面が動く747のモデルがあり、操縦桿を動かすと、舵面がどのように動くかが勉強できる教材的なモノがあったんですが、この時は改修中747はありませんでした。


f:id:flyfromrjgg:20190504162412j:plain

2階に上がると飛行機のミニチュアがあるコーナーがあります。ライトフライヤーを一番手として有名な飛行機が歴史順に並んでいます。


f:id:flyfromrjgg:20190504162415j:plain

TDAのA300なんて懐かしいですよね。TDAのレインボー塗装ってエアバス社の塗装と同じじゃない?と思われる方、その通りです。TDAがエアバスからもらった塗装なんですよ。日本3番手のエアラインだった東亜国内航空がエアバスから機体の塗装を譲り受けるなんて今の時代ではあり得ませんよね。


f:id:flyfromrjgg:20190504162418j:plain

こちらは色んな機体が成田に初めて飛んできたときの写真が展示してあります。チャーリィ古庄氏の写真です。初便マニアとしては心を動かされる展示だったんですが、何せ子供たちがいるのでゆっくり見ることができず残念でした。


f:id:flyfromrjgg:20190504162420j:plain

成田空港の大型ジオラマ。建物名のボタンを押すと光るようになっています。これは成田空港のレイアウトをある程度把握している方が楽しいかも知れませんね。「あのホテル、ここにあるんだ」とかそういうことがピンときます。


f:id:flyfromrjgg:20190504162423j:plain

ちなみにこの博物館、外にはホンモノの747の機首(セクション41)が置いてあるんですけれども、こちらも改修中で見られませんでした。

スポンサードリンク


混雑覚悟の館内レストラン

歴史的な10連休となった2019年のGW。かなりの覚悟で行って正解でした。


f:id:flyfromrjgg:20190504162426j:plain

中にはBalloonという名前のレストランがあります。中で食べるかどうか悩んだんですが周辺にレストランはないですし、一旦駐車場から出てしまうと戻ってきたときに大渋滞になると思い、中で食べることを決心しました。


f:id:flyfromrjgg:20190504162429j:plain

ちょうど12時に名前を書きに行ったら16組待ち。呼ばれたのは13時過ぎでした。1時間以上も待ったわけですが、実はそれほど苦痛じゃありませんでした。何故ならこのレストランの上の階が展望台だからです。そこでひたすら飛行機を見ていたんです。

という意味では、混雑していても長時間並ぶ必要がなく、上の階で楽しんで待てるため、混雑は全く気になりませんでした。


f:id:flyfromrjgg:20190504162432j:plain

ちなみにお子様カレー(お子様ランチ)は飛行機のプレートで。ちょっと少ないですので大食いの息子様をお持ちの方は不満が噴出しますのでご注意下さい。


f:id:flyfromrjgg:20190504162435j:plain

僕は機内食風のカルボナーラ。これで1,200円ですよ。いいね(値)!って感じですね。

地上を見るより空を見よ

この博物館は多少の地上展示があります。


f:id:flyfromrjgg:20190619145850j:plain

目玉はYS-11の試作一号機(JA8611)なんですが、ウチの子たちの心に響くこともなく、「何あれ?」とも聞かれることもなく、まるでYS-11など存在しないように過ぎて行きました。子供たちとは生きる時代が違うことがよくわかりました(涙)。ニュースでときどき出てくるMRJ(スペースジェット)の方がよっぽど気になるようです。


f:id:flyfromrjgg:20190504162437j:plain

地上展示の全景です。一部コックピットに入れる機体もあります。

ちょっとかわいそうな地上展示を見るよりもここは空を見上げた方がいいと思います。


f:id:flyfromrjgg:20190504162441j:plain

これは一番上の展望室からの眺めなんですが、成田空港のRWY34Lエンドから空港を一望できます。ANAのA380がいますが、この日は飛んでくれませんでした。


f:id:flyfromrjgg:20190504162444j:plain

この時の使用滑走路はRWY16。ANAスターウォーズ号の離陸はこんな感じで見ることができます。「曇天の離陸じゃちょっとな、、、」と思っていたんですが、ウチの息子たちはとにかく離陸する機体全てを必死で追いかけていました。


f:id:flyfromrjgg:20190504162448j:plain

途中で雨が降ってきまして、上空に上がってしまうとつまらないので、水しぶきが出る離陸直後を狙うものの、上の子に一眼レフを取られてしまったので、僕はコンデジのズームで我慢します(泣)。

大体14時頃まで博物館で過ごし、RWYが変わらないうちにと思い次に向かいました。

スポンサードリンク


RWY16ならさくらの山へ

成田空港でさくらの山は絶対に外せませんよね。


f:id:flyfromrjgg:20190504162451j:plain

さくらの山は今や空の駅となっており、飛行機が見られるだけのマニア向けスポットから変貌を遂げていました。前回はいつ行ったのか記憶にありませんが、少なくとも10年以上は行っていないので、10年の間に随分と賑やかなところになりましたね。


f:id:flyfromrjgg:20190504162453j:plain

どうやら僕らが行った時間(14時過ぎ)が最も混雑していたらしく臨時駐車場に回されました。臨時駐車場は舗装されていない坂を降りて行くような僻地でした。


f:id:flyfromrjgg:20190504162456j:plain

こんなところ。奥の方は草ボーボーでした。1時間程度滞在しましたが、途中でランウェイが変わったと言うこともあり、帰りにはガラガラになっていました。やはりRWY16使用時には超混雑するというのがさくらの山というものです。


f:id:flyfromrjgg:20190504162459j:plain

空の駅「さくら館」の中の様子。奥に航空マルチタレントチャーリィ古庄氏が手掛けるフライトショップチャーリィズがあります。昔はここ、チャーリィさんのカフェでしたが、人手不足?により閉めざるを得なくなってしまったようです。


f:id:flyfromrjgg:20190504162502j:plain

その他お土産物をたくさん取り揃えています。


f:id:flyfromrjgg:20190504162505j:plain

しかしGWの晴れの日の午後とあってすごい人でした。


f:id:flyfromrjgg:20190504162509j:plain

ANA777が降りてきました。ここ着陸機に非常に近いのでホント感動できますよ。木の間から「ぬ~!」っと着陸機が降りてくる様子は思わず「おーっ!」っと声を上げてしまうくらいです。


f:id:flyfromrjgg:20190504162512j:plain

エアカナダのB6が降ります。午後が順光のため午後が混雑する理由がよくわかります。


f:id:flyfromrjgg:20190504162515j:plain

離陸機に目を向けるとエバー航空の787が行きます。


f:id:flyfromrjgg:20190504162517j:plain

エアアジアのA330が2番手でした。

着陸機に離陸機にここは飛行機好きにとってまさに天国のようなところですね。

しかしすぐにRWYチェンジ。でも数機の着陸機が堪能できましたので十分です。むしろRWYが変わってくれた方が次の予定していたスポットに行くのに好都合でした。ずっとRWY16だと次の「ひこうきの丘」に行けませんからね。

スポンサードリンク


RWY34ならひこうきの丘へ

RWY34に降りる飛行機を撮るならここ。


f:id:flyfromrjgg:20190619151004p:plain

RWY34周辺には「さくらの丘」と「ひこうきの丘」があるんですがより、より南にあるのが「ひこうきの丘」です。どちらを選ぶかは好みです。今回は行ったことのない「ひこうきの丘」に行ってみました。


f:id:flyfromrjgg:20190504162520j:plain

ひこうきの丘はこんなところ。のんびりピクニック気分で飛行機の写真が撮れます。


f:id:flyfromrjgg:20190504162523j:plain

接地点へは少し遠いので、結構高度はあります。


f:id:flyfromrjgg:20190504162526j:plain

真横写真はこんな風にやや仰ぎ気味になります。


f:id:flyfromrjgg:20190504162529j:plain

離陸機にはちょっと遠いですね。エアソウルが行きます。

ナリタ、ヤバイ

成田周辺は旅客機好きなら1日でも2日でも1週間でも楽しめます。使用滑走路の方向(16か34か)に合わせて、16ならばさくらの山、34ならば航空博物館やひこうきの丘など、撮影スポットが整備されているのが成田のいい所ですよね。

一日いたら「もう飛行機いいわ」と言われてしまうかと思いきや、「暗くなるまで飛行機撮りたい」と言われる始末で夕食を食べに行くタイミングを図るのに必死でした。FlightRadar24を見ながらトラフィックが途切れた瞬間を狙って「もう、来ないよ」と誘いで出して車で逃げる。そんな感じで…。

極端に暑い時期、極端に寒い時期を外せばどれだけでも楽しめる成田。飛行機が好きなお子さんがいらっしゃるご家庭は是非とも成田空港に行ってみて下さい。120%楽しめること間違いなしです。ちょっとこの夏休みにはしんどいかも知れませんけど…(汗)。

スポンサードリンク


flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

flyfromrjgg.hatenablog.com

ブログの内容は個人としての発言であり所属する組織・団体とは一切関係がありません。