イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

下地島空港は想像以上にリゾートだった。空港北側に広がるエメラルドグリーンの海も美し過ぎた。

下地島空港とは

下地島空港と聞くとまず真っ先に思いつくのがパイロットの操縦訓練。青い海をバックに着陸訓練をする旅客機、ホントそれくらいのイメージしかなくて、航空マニアとしては「訓練以外で下地島に他に何があるのか」という印象を持っていました。

転機は2019年、下地島空港に新しい旅客ターミナルビルができ、ジェットスタージャパンの旅客定期便が就航しました。大昔、南西航空の時代に定期便があったようですが、1994年に撤退。それ以来、定期便はありませんでした。しかしジェットスタージャパンの就航で、再び下地島は民間開放されたわけです。

当初の路線は成田からの便、そして関空からも飛び始め、国際線として香港エクスプレスも乗り入れました。しかし、そこへ直撃したのがコロナでした。新しいターミナルに初乗り入れを果たしたジェットスタージャパンは冬スケジュールから運休(年末年始のみ運航)、国際線を飛ばしていた香港エクスプレスも事実上の撤退をしてしまいました。

ということで再び全撤退…。かと思われた下地島へ新たに乗り入れたのがスカイマークだったわけです。一気に羽田、神戸、那覇からの直行便を開設。できたばかりの下地島空港ターミナルはスカイマークによって存亡の危機から逃れたのでした。

というのが2020年10月25日までの下地島空港の物語です。

空港の概念を変えた空港

そんな下地島空港は宮古島と橋で繋がっているため、みやこ下地島空港という名前が付いています。


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後ろに見える屋根が空港らしからぬ雰囲気を漂わせていますね。

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なんとなく琉球風にも見える屋根が、ターミナルビルに入る前からワクワクさせてくれます。


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ターミナルビルを含め周辺はこんな風にコンパクトな作りになっています。レンタカー用駐車場が一番便利なところにあるという点に「ここは離島のリゾート空港なんだなぁ」という思いを強くします。


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こちらが入口です。


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こちらスカイマークのチェックインカウンター。便の隙間で誰もいませんが、この開放感はすごいです。こんな空港は近年見たことありません。


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ややガランとした感は否めませんが、奥から見ても開放的ですね。

空港というものは、四角い箱の中に無機質なカウンターが配置されている閉じた空間である。

という僕らの常識が単なる先入観であったということを思い知らされます。

三角形の屋根を持ち木目調で吹き抜け

が空港でも全然いいわけです。下地島に行って、いかに僕らの脳は固定概念に支配されているかがよくわかりました。下地島は空港の概念を根本から変えた空港だと感じました。

海外にはこんな空港もあるかと思いますが、日本ではありませんよね。

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お土産屋さん大紹介

それでは下地島空港の探検と行きましょう。まず、目に付くのがチェックインカウンターの隣にはお土産屋さん。大きくはありませんが、ぐるっと回ってみると色々と売っています。


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お土産屋さん全体。


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下地島空港にスカイマークが就航したことを記念するお土産が目に入りますね。


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SHIは下地島空港の3レターコード。


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RWY17/35とか普通の人にはどうでもいい、というか既に意味が分からないかと思いますが、航空マニアにとってはRWY17とは聖地を意味します。と言いつつ、今回の訪問では行っていませんが(恥)。


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「このバナナケーキ気になるなぁ」と思いましたが、どうせ保安検査場内にも売っているだろうと思ったら売っておらず撃沈。買うならここでお願いします。(美味しいかどうかは知りません。)


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塩のおかき、マンゴーランドグシャー、しっとりバーなどなど。


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紅芋系のお菓子などなど。まもるくんのお菓子も売っています。

宮古島まもる君(みやこじままもるくん)は、沖縄県の宮古島警察署管内にあたる宮古列島の道路などに設置されている警察官型人形の愛称である。宮古まもる君(みやこまもるくん)と呼ばれることもある。(Wikipediaより)

確かに宮古島を走るとまもるくんが突然道に立っていてビビりました。(僕は知らなかった。)


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この宮古島ソーダも気になりますねぇ。


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お土産屋さんの一角にはカフェもあります。


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カフェのメニューです。いわゆるサブウェイみたいなサンドイッチがイチオシのようです。


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こちらのテーブルで食べます。半分屋外でとても気持ちがいいです。

保安検査場を通るとまた別世界

この空港には見どころが3つあると僕は思っています)。まず、チェックインゾーン、そして保安検査場を抜けたところ、そして搭乗待合ロビーです。


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再び地図。1つ目のチェックインゾーンは見ましたので、これから保安検査場を抜けたいと思います。


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出発ボードには神戸、那覇、羽田と全ての行先が表示されています。那覇便は1日2便あります。


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こちらが保安検査場を抜けた正面の風景ですが、左右を見るとこれまた素晴らしい景色が広がっているんですよ。


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プールのような水辺が左右に。こちらが向かって左側です。


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こちらが向かって右側。


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プールの中にもソファーがあってリゾート気分を楽しめます。ちょっと暑そうですけど…。

という保安検査場を抜けたところにある「水のある風景」が下地島空港の2つ目の見どころです。

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まるで高級ホテルのロビーみたい

水辺を左右に見ながら正面の建物に入ると、今度はホテルのロビーのような空間が広がります。


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こんな風に広くて風通しのよいところで、真ん中はバーカウンターになっています。


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バーは閉まっていましたが、こんなメニューになっています。(人が多くないと開かない?)


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何だか大人の雰囲気が漂っている感じも。


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こちらは保安検査場内にある唯一のカフェ。


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琉球っぽいメニューが揃っていますね。


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売店、カフェ周辺はレストランみたいになってます。



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こちらはダイニング風。


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こちらはまるでエアラインの上級ラウンジのような雰囲気。でもここは単なる搭乗待合室なんですよ。


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様々な乗客のニーズに対応できるようパソコンブースだってあります。


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僕もお仕事しました。非常にはかどります。

いやはや。ホントここ、高級リゾートホテルのロビーか、オープンエアの洒落たレストランにしか見えないですよね。


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小さなお土産屋さんもあります。


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ここにもまもるくんのお土産がたくさん売っていました。


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この時点で14時半。お腹がぐーぐーだったのでマンゴーカレーを食べました。パイナップルカレーみたいにパイナップルが入っているかと思いきや、マンゴーは入っていませんでした。


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カフェでご飯を食べたら300円の割引券をGET。この300円はデカいです!早速お土産を買っちゃいました。


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このリゾート風の建物ですが、完全にホテル風かと思いきや、一応空港ですのでちゃんと飛行機も見えるんです。


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ただガラスがガラスなのでこの通り、普通に撮るとあまり上手に撮れません。

最後に。


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国際線は閉鎖中でした。

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搭乗もリゾート感抜群

正確には今まで見てきた場所は搭乗待合室ではなく、制限区域内のといった方がいいかも知れません。大型空港の最近の例で言えば、伊丹空港にできたフードコートみたいな感じですかね?


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本当の搭乗待合室はこちら。さっきまでのところと違う雰囲気ですね。下地島空港の保安検査場内は色んなパターンのインテリアになっています。単調ではないので飽きません。


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搭乗ゲートは2つあり、増便にも十分に対応できるようになっています。


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那覇行きの搭乗が始まりました。


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搭乗ゲートを通過してもすぐにエプロン(駐機場)にならないところがポイント。こんな風に木々の中を歩いて行きます。リゾート感満点でしょ。


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エプロンから搭乗するのは最高です。ちなみに滑走路に対してターミナルビルが東側にあるため、午後は完全に逆光になります。


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堂々たるスカイマークの737-800です。

青い海を右手にRWY35を離陸

下地島空港の楽しみはターミナルビルだけではありません。離着陸時にも素晴らしい景色が楽しめます。特に北側がすごいんですよ。

飛行機は向かい風で離着陸するため、着陸時に北側から降りるためには南風が必須。逆に離陸時に北側へ上がるためには北風が必須になります。専門的に言うと着陸時はRWY17、離陸時はRWY35である必要があります。

というわけで、今回の下地島は離着陸共に北風でしたので、離陸時だけ美しい海を楽しむことができました。


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RWY35ラインナップ。窓が汚れすぎていて曇ってしまうのはご容赦。


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いざ離陸!


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ターミナルビルを見ながら上昇していきます。


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うわぉ!エメラルドグリーンの海が眼下に広がります。


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ほんと綺麗ですね。


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エメラルドグリーンの海と外側の海の境界線は非常にはっきりしています。


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最後は右旋回をするので、今上がってきた滑走路が良く見えます。だいぶ霞んじゃってますが…。

南から北に上がる場合、すなわちRWY35からの離陸は圧倒的に右側が有利だということです。


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見えているのは宮古島。橋で繋がっているのは池間島という小さな島です。

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レンタカーに注意

ひとつ、ここで下地島空港で注意しないといけないことを書きます。

それはOTSレンタカーが圧倒的人気で、ピーク時にはかなりの待ち時間になることです。初日、那覇便が到着、神戸便が到着と立て続けに2便到着すると、OTSレンタカーの待ち行列がすごいことになっていました。

実は僕、羽田便が到着する前に車を借りてしまえるかな?と一旦列に並んだんですが、あまりにも列の掃けが悪かったので、一旦抜けて撮影に行ったんです。こりゃピーク時は1時間以上掛かるなと感じました。

もちろんOTSレンタカー側も初日の混雑を知ったため対策を打ってくるとは思いますが、繁忙期にOTSレンタカーを借りるとき、しかも空港についてすぐに借りたい場合は、荷物を預けずに機内前方に座るとか、そんな工夫が必要かも知れません。

OTSが他社よりも断然安いのが混雑の原因かと思いますので、さほど料金が変わらなければトヨタやオリックスで借りるのも手かも知れません。


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これ、東京便到着直前の様子です。


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ちなみに借りたのは日産ノート。返却時の給油についてはいつも面倒なのでそのまま返してキロ数で清算もらう人ですが、下地島では満タン返しが必須です。レシートが給油証明になりますので、なくさないようにしましょう。

ターミナル付近の撮影スポット

さて、ターミナル付近に撮影スポットがあるかどうかですが、微妙なところが一ヵ所あります。ターミナルから少し南に歩いたところ。一般の駐車場がある辺りです。


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この微妙な鉄格子越しに撮るしかありません。


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東京便到着前に消防車が出動するシーンですが、レンズが入りません。でもコンパクトデジカメなら全然行けそうですね。


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ただ、鉄格子の上から上手くやればこれくらいは撮れます。東京便到着時のウォーターサルート。しかし手前のローダーとか非常に邪魔です。

感想

最後に下地島空港に行った感想を…。

この空港、素晴らしいです。

特に保安検査場を抜けた後のリゾート感がすごいです。そして離陸した後に見える北側の海も美し過ぎます。あれだけエメラルドグリーンが綺麗ならばRWY17で着陸もしてみたいものですね。

噂には聞いていましたが、ホントいい空港です。隣には宮古島空港もあり、「このクラスの離島に空港が2つも必要か」という議論があるかも知れませんが、理由を問わず絶対的に必要な空港なんじゃないかと思いました。

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