イケてる航空総合研究所

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株価バブルに似ている最近のワクチン狂騒曲。皆が同じ方向を向いたときリスクは無視される。

株価が上がる理由とは

今日はちょっと真面目に語りたい…。

景気が悪いと感じるのに株価は堅調。近頃は足踏みしている国もあるので一概には言えないが、コロナが始まった直後はドンと下がったものの、その後は各国の金融緩和の影響もあって上昇基調が続いている。

ここで一度考えたいことがある。株価が上がる理由は一体何かと言うことだ。外国為替レートやビットコインの価格なども同じ。そういった金融商品の値段は何故上がるのか(または下がるのか)。

新聞やニュースではちゃんと上がる理由が解説されて、上がる初期段階ではその理由は正しいことが多いけれど、段々と市場が熱を帯びてきて、一切の専門知識のない庶民が株などの資産を買う段になってくると、買われる理由は、

みんなが買うから

ということになってくる。みんなが買うから値段が上がり、値段が上がるからますますたくさんの人が買う。「上がる理由」は「上がるから」という原因と結果が一致する妙な現象が起きるのだ。投資経験がある人ならば、この感覚についてよくわかってもらえると思う。

かくして皆が皆同じ方向を向いた時に起こるのがいわゆる「バブル」である。リスクがあるのにそれを軽視する、さらにはリスクを無視してしまうのがバブルの怖いところだ。みんなが買うから大丈夫だろう、上がる一方で下がる気がしない。皆がそう思うことにより誰も上昇を疑わなくなる。

少し前のビットコインがそうだった。有名人が発言しただけで、まるで一大国家のお墨付きを得たかのように上昇が止まらなくなった。はて、そのビットコインは今どうだろう?

そして順風満帆に見えた市場の中で、誰かが上昇に疑念を抱いたとき、バブルは一気に弾ける。皆が売るから下がる、下がるから売り遅れまいと売る。売れば下がる、下がれば売る。この繰り返しで落ちるところまで落ちる。


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リスクを無視して全員で一方向に走った結果、そこに崖があることに気付かずに全員で落ちて行くのがバブル崩壊だ。人類がこれまで何度も何度も繰り返してきた悲劇である。

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コロナ騒動とワクチン狂騒曲

ここでコロナに目を向けてみたい。

最初の頃は新型コロナウィルスは本当に怖いのか、という議論がなされていたように思うが、近ごろそんな異論は一切聞かなくなった。とにかくマスクをしましょう、外出は自粛しましょう。感染防止が全てにおいて優先。コロナ死から人々を救うためなら、何でも正当化される世の中になった。皆が同じ方向を向いている。

ワクチンなんてもっと酷いと感じる。とにかく「打て打て」の大号令。この期に及んで打たないヤツは非国民のような扱いすら感じる。

1回目の接種が終わったばかりの老人にインタビューして「これでやっと孫に会える」、「友達と飲みに行きたい」という喜びの声を放送するNHK。「ワクチンを打てば自由になれる」という雰囲気を醸造し、一切の異論をはさまなくなった。

「あの~、打ったばかりならまだ抗体できてないんですけど」、「2回目がまだ残ってるんですけど」、「ワクチン打っても感染するんですけど」なんてツッコミを入れたくなるが、人々をワクチンに誘導するためには、理屈よりも感情に訴えるのが効果的なのだろう。科学的思考を無視して感情的な報道が目立つようになってきた。

「今打ったのは生理食塩水でした」と言っても、「いやワクチンだ」と反論されそうだ。抗体ができていないのに、1回目の接種を終えた瞬間に外出する気になれるのなら、まさに病は気からである。このコロナ禍は、いかに人間が恐怖に支配されているかがよくわかる社会現象である。

重症化するのを避けるためのワクチン接種だったはずが、今や若年層にまで対象が広げられて、僕の頭の中は疑問符でいっぱいになっている。「はて、若者は重症化したり死んだりするんだったっけ?」と。

ワクチンを打った大学生が「これで実家の祖母に会えます」なんて言っているのを聞いて驚いた。そういうことじゃないだろうと。もちろん打たないよりはマシだろうが、ワクチンを打ったって感染するときはするし、相手に感染させることもある。むしろ祖母がワクチンを打つ方が効果的だろう。

こんな風に、皆がワクチンを打てばコロナが終わると思い、ワクチンだけが救世主だと考え、元々のワクチンの目的も、その仕組みも、リスクも忘れてワクチン接種に向かっているのが今の世界だと思う。老若男女問わず、人々が一斉に同じ方向を向いていることは確かだ。

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今の空気では打ちたくない

僕も近頃、それなりにワクチンの勉強をしていて、「打ってもいいかな?」と思い始めている。今後ワクチンパスポートなるものがないと海外旅行には行けなさそうだし、ワクチンを打てばマスクを外してもいいという国があるくらいだし、そういうメリットを考えると僕だってワクチン接種には前向きだ。

しかし、この世界の異様なムードを見ると、打つ気が失せる。「まるでバブル崩壊前夜の熱狂じゃないか」と思ってしまうからだ。経済とワクチンは違うと言えば違うが、皆がリスクを無視して同じ方向を向いているという点で根底の心理は同じに思える。


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厚労省のポスターには「メリットがリスクより大きい」と書いてあるが、そもそも40代、50代以下の人にとってはメリットなどないだろう。重症化率も死亡率も元々低いのだから。一方でリスクについてどれだけの人が理解しているか。

ワクチンの短期的なリスクは既に実証済なので非常に小さいと思っているが、長期的リスクについては未知数だと思っている。誰も語ってくれないのがむしろ怖いと感じるところだ。自分で調べてもなかなか情報が出てこない。

メッセンジャーRNAタイプのワクチンが理論上は安全だと言われても、通常のプロセスを逸脱して緊急承認されたワクチンである。本当に2年後、5年後、10年後大丈夫なのか。リスクがないと本当に言えるのか。人々がワクチンに群がれば群がるほど、そして反対意見が全く出てこなくなればなるほど、僕は本当に大丈夫か?という気持ちが強くなる。

飛行機で例えれば、737MAXは世界の空の安全の権威であるFAA(連邦航空局)が承認したにも関わらず、2回の墜落事故を起こし乗客300人以上が死亡している。早く売りたいがためのBoeingとFAAのズブズブな関係が明らかになり、結果的にBoeingもFAAも信頼の失墜を招いた。

後から関係者が次々に「こうなることはわかっていた」、「危険なことは認識していた」という趣旨のことを語り始めている。そんな情報は就航前には一切聞かれなかった話だ。ワクチンの緊急承認もこの二の舞にならなければいい。

仮にリスクがないとしても今の世の中の空気を考えると、僕は今この瞬間にワクチンを打つ気にはなれない。皆が同じ方向を向いた時が一番怖い。何度も言うが、何か大きなリスクを無視していると思うからだ。ワクチンを打つならもう少し騒動が落ち着いてからでもいいと思う。

冷静に考えて欲しい。アナタがもしコロナに罹ったら死ぬのか。いち早くワクチンを打たないと命が危険にさらされるのか。両方とも「否」だと思うのなら、一歩引いて眺めてみた方がいい。

何年か経って取り越し苦労だったと思えることを願うばかりだ。

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