スターウオーズが助けに来た
あまり報道されていませんが、4月10日、ANAがインドのチェンナイから成田への臨時便を運航しました(4月11日成田着)。元々ANAは成田=チェンナイ線を2019年の10月末に開設しましたが、インドの国土封鎖時点から運休していました。しかし、ここへ来て日本人救出のための臨時便運航が叶ったようです。どうやら現地の日本人会が動いていたみたいですね。運航日は4/10、4/12、4/14。初日(4/10)の臨時便を運航したのはなんとスターウォーズの787でした。
これが来たら元気が出る。
そんな機材のチョイスです。
ちなみにANAはチェンナイ線以外のインド線であるデリー、ムンバイにも臨時便を飛ばすみたいです。4月に入りインドへの救出便が続々と運航されている事実から、インドにいる日本人もいきなりの国土封鎖にしびれを切らしている様子がうかがえます。
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片道15万円、マイルも100%加算
「ANA チェンナイ 臨時便」で検索をすると臨時便を案内するPDFが見つかりました。こちらそのPDFファイルの一部です。4/6発行。4/10の便は4/7に予約を開始して4/8の昼に既に締め切り。「こんな急なアナウンス間に合わなくな?」と思ったんですが、別のページに「ご希望のみなさま全員が搭乗できる座席数を用意しておりますので、ご安心ください。」と書かれているため、こういう臨時便はかなり細かい事前調整があった上で運航されるんだというのを改めて実感させられます。
運賃は、ビジネスクラスが日本円に換算して片道23万円+TAX。エコノミークラスが約15万円+TAXになっています。マイルも100%貯まります。武漢のチャーター便の時もそうでしたが、普通運賃をベースにしているものと思われます。
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国内線接続便は利用不可
今回の記事のメインはこれで終わりなんですが、一応気になるところを見ておくと、どうやら帰国便利用者は国内線を利用できない旨が記載されています。インドは比較的感染者が少ない国だと思うんですが、今や日本に海外から来る便はかなり厳しい規制が敷かれていることを物語っています。
東京の人はいいですが、地方の人はどうするんでしょうね?家族・身内に迎えに来てもらうか、成田でレンタカーを借りて帰るかのどちらかになるんでしょうか?しかし聞くところによると、帰国後の14日の自宅隔離が要請されているようで、家族に迎えに来てもらったらその人も一緒に隔離ってなっちゃわないのでしょうか?となると成田からはレンタカーを借りるしかないことになります。
国内航空会社の役割とは
ということで速報的に事実だけをお伝えしましたが、こんな危機の時に頼りになるのがやはりANAやJALですよね。JALもベンガル―ルへの臨時便を運航するようですが、異国の地で身動きが動けなくなったときに助けてくれるのは現地の航空会社ではなく日本の航空会社なのです。かつては戦争や内紛などで邦人救出で使用されることが多く、(昔よりは)平和になった現代ではまさか邦人救出のための臨時便が運航されることはないと思っていましたが、こんな形で運航されることになるとは…。
国内航空会社というものは単なる空の交通手段ではなく、海外に住む邦人の命綱的な役割を果たしていることを忘れてはいけないと思った一件でした。最後に頼れるのはANAやJALなどの日本の翼なのです。
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