イケてる航空総合研究所

ビジネスクラス搭乗記、弾丸旅行のノウハウ、マイルの使い方、貯め方、航空事故の真相などなど。

今こそもう一度問い直したい。確率論と集合論で考えるマスク着用の必要性について。

本当にマスクは必要なのか

これから夏になるのでマスクは嫌だなぁと思ってます。何とかならないかなぁと。暑いし邪魔だし臭いし、人の顔はよくわからないし、何もいいことありません。皆さんどうなんですかね?

(皆がしているので)
仕方なくマスクをしている

のか、

(自分が感染する/させるのを心配して)
必要だからマスクをしている

のか。どちらなんでしょう?

ここで少し前の麻生氏の一言。「いつまでマスクすることになっているのか。あんたら、新聞記者ならそれくらい知ってるだろう」と。この発言、結構毛嫌いした人は多いと思うんですが、僕は非常に的を射たものだと思いました。麻生氏はコロナの本質をちゃんと理解してるんですよ。そして「マスク着用の規範はメディアが作り上げている」ということをハッキリ断言したんですよ。実に頼もしいと思いました。それなのに何故メディアや民衆は麻生氏を叩くのか。

先日名駅のスタバで、一人で来ていて一言も話していない客が、コーヒーを飲むときにマスクを外し、飲み終わったらマスクを着けるという動作をしていて無茶苦茶驚いちゃいました。一人客ですよ、しかもその人の座っている席は前と左右に透明シールド付き。何故そこまでする必要があるのか僕には理解できませんでした。

もし自分への感染が怖いなら名駅のスタバなんかには絶対来ないでしょう。ということは、そのマスク着脱の動作は周りへの配慮にしか思えません。けど周りに人なんていないんです。僕はなんで?なんで?なんで?の繰り返し。もう何かに取り付かれているようにしか思えませんでした。

まさかマンボウの影響?

関西地区でマスク会食とやらが推奨されていると聞いていますが、それの影響ですかね?マスクを常に触りながら食事をするのが、どれだけ汚いかわかった上でマスク会食が推奨されているのかどうかは知りませんが、盲目的に「マスクをすればいい」という今の空気、いや、ずっと続くこの空気は何だか思考停止しているようでなかなか受け入れることができません。もう信仰の世界と言うか宗教じみてきていると言うか…。このペンダントをしていれば感染が防げるみたいな…。

街を出歩いていると、マスクをしていない人を見つける方が難しいですよね。日本ではマスク着用率ほぼ100%なのに何故感染が広がるのか。マスクは本当に役立っているのか?マスクしても意味がないんじゃないか?本気でそう思えてくるんですよ。

全ての原因はマスクを外している飲食店なんですかね?それとも家庭?さすがにそうは思えません。

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条件付き確率で考える

ここで「マスクはコロナ感染防止に有効である」という意味を考えてみたいと思います。「有効」とは「自分がコロナに感染している場合に限り、相手がコロナに罹るリスクを減らせる」という意味ですよね。「自分がコロナに感染している場合」という条件に限った確率で、数学的には「条件付き確率」と呼びます。

(一般にマスクは自分への感染防止には役立たず、自分が相手に感染させないために役立つと言われています。)

つまり自分がコロナに感染していればマスクはある程度有効であるけれど、自分がコロナに感染していなければ「有効性」はゼロというか「無意味」です。だってそこにコロナはいないんですから。

「いや、でも、自分がコロナである保証なしい…。」と思う方。まぁその気持ちはわかります。じゃあ日本人がコロナに罹っている確率はどれくらいかと言うと、大体今のコロナ患者は全国で2万5千人ですので、1億2千万人を2万5千で割ると4,800人。つまりまぁ大体5千人に1人くらいの確率です。0.02%ですよ。

集合論ぽく図で表してみましょう。


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こんな感じです。

5,000人集まって2人ずつペアを組んでマスクなしで至近距離で会話したら、残り4,999人のうちの誰か1人だけが感染する(かも知れない)という程度の確率です。さらに残りの4,998人はマスクなしでも絶対に感染しません。

それくらいの確率だと考えると、ほとんどの人はマスクなしで会話してもOKと言うことになります。

何だか本当にマスクが役立っているのか、よくわからなくなってきませんか?ほとんどの人にとって不要なものじゃないかと。5,000人いたらそのうち1人にだけ有効というか、言ってみればそんなレベルなんですよ。

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それでも何故かマスクは絶対に必要だと言われますし、世の中ではたくさんの人がコロナになっていると感じてしまいます。

これも条件付き確率みたいなもので、報道される集合というのは、コロナ患者が発生した集合であって、その集合だけに注目しているものだから、あちこちで発生しているように感じるだけです。その集合の外側にどれだけの非感染者の集合がいることか…。

例えて言えば、火葬場に来て「こんなに毎日人が死んでるのか!」と驚くのと同じであり、病院の救急医療で働いていて「毎日何人も救急患者が運ばれてくる!」と驚くのと一緒です。

火葬場に運ばれるてくる人の中で、その人が死者である確率は100%です。救急医療に運ばれてくる人の中で、その人が救急患者である確率は100%です。見ている集合がそういう集合だから確率が高く感じるだけなんですよね。

毎日通勤電車の中でパタパタと人が死にますか?毎日通勤電車がどこかの駅で停まって救急患者が運ばれますか?ってことなんですよ。どんな集合を見るかで感覚的な数は大きく変わるんです。

という確率的思考って物事を見る上で大事だな?とずーっと思っています。あなたの正面に座っている人がコロナである確率は1%以下、いや、0.1%以下です。実際はもっと低い。

それに気付いていても恐怖の感情によってオーバーライドされているかで冷静に考えられないのかも知れません。それとも麻生氏の言う通り、メディアがマスクをしろと言うから皆我慢してマスクをしているだけなんでしょうか?

いずれにせよ、必要なのは自分で考える力だと思います。決して報道に流されず。

しかーし、かく言う僕も基本的にマスクしてます。僕のマスク着用動機は100%他人の目です。でも、最近、(人が多くても)他人の目が気にならない場所では外してます。徐々にそういう空気になって行けばいいなぁと。無駄な抵抗でしょうけど。

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