米国行きに必要な手続き
まだまだ海外旅行に行きにくい今、今回は米国行きの海外渡航に必要な手続きについてノウハウを紹介したいと思います。僕がこの前経験した米国行きの出来事を余すところなく紹介しましょう。なお、本記事は2022年7月中旬頃の情報です。情報はすぐに古くなりますのでお気を付け下さい。(すぐに古くなることを祈ります。)なお、米国行きに限定するのは、国によって入国条件が異なるからです。とは言うものの、帰国時の手続きはどこの国からでも同じなので、そこは参考になるかと思います。
そろそろ5類へという議論がなされているので、こんな無意味な半鎖国政策ももうそろそろ終わりを迎えると思いまが、歴史的にも嘲笑に値するコロナ水際対策の最終形はこんな風だったという記録としても面白いかな?と思い書きます。
パスポート残存期間は大丈夫?
久々にパスポートを使うので、パスポートの有効期限がちゃんと残っていることを確認しましょう。また、米国行きの場合は米国出国時点で6カ月の残存期間が必要ですので、その辺りも再度チェックしておきましょう。ESTAには要注意
米国行きの面倒なところはESTAというアメリカ上陸料を政府に献上する仕組みがあること。ESTAはかつて14ドルでしたが、今は21ドルになっています。コロナ前から1.5倍値上がりしています。また、法外な手数料を取る偽サイト(とまでいかない)ところもありますし、本当の偽サイト(本当の偽サイトって何だ?)もありますので注意をお願いします。支払うのは21ドルのみです。それ以外の料金を取られたら偽サイトです。スポンサードリンク
ワクチン接種は2回でOK
米国は日本よりもうんとコロナ緩和が進んでいますが、ワクチン証明が必要です。ファイザーもモデルナも米国製だからでしょうかね?ワクチン証明の必須要件にfully vaccinatedと書かれているんですが、フルワクチンって一体何回打ったことを指すんだろう?と疑問に思っていました。当然3回は必要だろうと思いきや、実は2回でいいんです。効果の持続性は関係なく、とにかく2回打っていればOK。その適当さがアメリカらしいですね。
僕は海外渡航に備えるために2回打ちましたが、あまりに胡散臭くて効果の薄いワクチンなので3回目を打ちませんでした。だから2回だけでも米国へ渡航できるのはとても有難い話です。もうこれ以上ワクチンなんて打ちたくないですから。
それで、米国に行く際には自分の住む自治体でワクチン接種証明書をもらわないといけません。取得方法は自治体によって違うので、お住まいの自治体のHPで調べて頂きたいのですが、僕の住む名古屋市ではどうしたかというと、窓口での申請は受け付けておらず、しかも電子申請だとFelica付きのスマホしか対応しておらず、結局、紙の申請書を書いて郵送するという原始的な方法で申請をしました。返信用の封筒まで用意しないといけないのにはちょっと腹立たしい思いがしましたが、郵送後1週間以内に届いたのは優秀だと思いました。
このワクチン証明は結構忘れがちなので、なるべく早めにもらっておくことをおススメします。名古屋市は早かったですが、自治体によって何日掛かるかわかりませんので…。
ちなみにワクチン証明は米国入国時に見せるものではありません。日本出国時に航空会社のチェックインカウンターで見せるものです。米国行きの飛行機に乗るためのパスポートみたいなものなので、現地に到着した後、検疫では見せません。
宣誓書への署名
あと一つ、空港で何やらサインをさせられました。英語の紙を渡され、「こちらにチェックをしてサインして下さい」と言われ、よく読む時間もなくサインしました。どうやらワクチン陰性証明に関する情報開示の宣誓書だったようです。一瞬「そんなもの聞いていない」と焦りましたが、サインするだけなのですぐに終わります。ご安心下さい。米国行きに陰性証明は不要
かつては米国に行く際には24時間前PCR検査が必要でした。が、今は不要です。2022年6月12日の入国からその条件はなくなりました。以前は空港でPCR検査を受けて陰性を証明してから出国する必要がありましたが、それがなくなったのは非常に大きいですね。PCR検査は費用面でも負担が大きいですし、何よりも出発当日に手間が掛かるのが嫌じゃないですか?まだ米国ではワクチン証明が残っていますが、いち早く陰性証明をなくしてくれたのは有難いことです。スポンサードリンク
帰国前に必要なこと
それでは次に日本に帰国するときに必要なことをお伝えします。国別に異なるがほとんど同じ
まずはまとめの表を示します。日本への帰国時には相手国の感染状況に応じて、検疫のやり方が異なります。青色の国(ほとんどの主要国)からの入国では、入国後の隔離とワクチン証明が不要になりだいぶ条件が緩和されました。ただし、何故か72時間以内のPCR陰性証明が必要です。これを書いている今は入国条件はそれだけです。
上の絵は以下のHPから取ったもので、こちら↓のページがわかりやすいです。色別の国の名前とかも書いていあります。
とにかく面倒なPCR検査
それではこれが本当に厄介です。そしてスリリングです。何故なら、もし陽性にでもなろうものなら帰国できないからです。僕の知っている限りでは陽性で帰国できなくなった人はいませんが、色々な記事を読むと、陽性になり隔離期間を海外で過ごしたとしてもなかなか陰性にならず、帰国するための特別なレターを日本大使館でもらって帰ってこないといけないようです。PCRは増幅検査なので、感染力がなくてもウィルスが少しでも残っていれば陽性が出てしまいますからね。
さて、このPCR検査は予約するところから面倒です。まずどこで検査を受けたらいいのかわかりません。空港でできる場合がほとんどですが、出発時刻によってはオープンしていないところもありますし、即座に結果が出るとは限りませんので、当日に検査してそのまま飛行機に乗れるパターンは、夕方か夜発の場合に限られるでしょう。
また、当日検査のリスクはInvalid(無効)という結果が出ることです。そうすると30分で検査結果が出るような「爆速PCR検査サービス」がない限り、その日のフライトは絶望的になります。もちろん2回分の費用も掛かりますしね。(Invalidのケースは陽性くらいに稀だと思いますが…。)
従って、PCR検査は前日までに済ませておくのが無難となります。僕は自分の活動範囲に最も近い日本領事館推奨のクリニックでPCR検査を受けました。米国だと各地に領事館があるので、「米国都市名+PCR検査」と検索すると領事館のHPがすぐにヒットします。そこから最も行きやすい場所を探すわけです。僕の場合は、Webで簡単に予約できました。もちろん予約からメールのやり取り、当日の検査まで全部英語ですので英語が苦手な人は厳しいと思います。
料金は2~3万円が相場でしょう。ハワイなどで日本人が日本語で対応してくれるようなところはもっと高いと思いますが、僕がやったところは日本円換算で約3万円でした。
受けるタイミングが難しい
これが仕事をしていると面倒なんですよね。ミーティングのスケジュールの合間を縫って検査をすることになるんですが、たまたま検査を入れた日に重要なミーティングを設定されて、絶対に遅れられない状況になるわけですよ。「検査場所に着くのに迷わないかな?」とか、「時間通りにできるのか?」とか、「Web入力の不備があって時間が掛からないかな?」とか色んな不安がよぎって、検査が終わるまでかなり緊張していたのを覚えています。なので、かなり時間に余裕をもって行きました。ちゃんと定刻で始まり、検査自体も数分で終わったので全てが取り越し苦労でしたが、それでも何が起こるかわかりませんので、それなりに時間に余裕を持って行った方がよいでしょう。もちろん検査後の予定にも余裕を持たせることをおススメします。PCR検査のせいで、現地での貴重な半日を棒に振ってしまうことだってあるわけです。
そして結果を待つわけですが、結果がメールで来るのがまたドキドキなんですよね。もちろんNegative(陰性)でしたが、「ここでPositive(陽性)が出たらどうしよう」とむちゃくちゃ緊張しました。現地でもマスクを着けて過ごせばいいとか言っている人もいますが、そんなもの無力ですからね。日本の今の状況を見れば、マスクに効果がないのは一目瞭然です。しかもアメリカで常時マスクをしていたらバカ丸出しですからね。
検査する前までも緊張するし、結果が出るまでも緊張するし、全くいいことがないPCR検査なわけです。ちなみに、知っている人で、帰国前に受けたPCR検査は陰性だったものの、帰国直後に熱が出てコロナ陽性になった人がいます。無事に帰国できて良かったとは思いますが、どれだけ現地での72時間前PCR検査に意味があるのか僕にはわかりません。
たくさんあるPCR検査
その他、PCR検査を受ける際の注意は日本の指定した検査方式であることや、日本が要求する項目が網羅されていることが求められます。これはクリニックによって違うと思うんですが、恐らく日本領事館が指定する場所では検査方式については問題がありません。それでもたくさん種類があって迷います。まず、結果が出るまでに時間が掛かるやつやすぐに出るやつがあります。これは単に純粋に時間の違いですので、個人個人の時間的な許容度によって選ぶべきでしょう。30分~45分で結果が出るものもありますし、半日掛かるものもあります。もちろん所要時間によって料金が異なります。早いほど高いです。さらにドキュメントも必要です。日本指定フォーマットにするとオプション料金を取るところもありますが、これは日本指定でなくてもよい、すなわち、項目が網羅されていればどんなフォーマットでもよいことを確認していますので、いちいちフォーマット代を払う必要はありません。
少しでも節約するなら、クリニックのデフォルトフォーマットで、日本入国に必要な項目が網羅されているか確認することをおススメします。こういうのはメールで問い合わせるのがよいでしょう。電話では適当に答えられてしまうので避けるべきです。
必要な項目はこちらに載っています。
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MySOSアプリの登録
続いて必要なのはMySOSアプリの登録と陰性証明結果の入力です。このアプリは検疫の手続きを事前に行い、到着後の検疫をスムーズに行うためで、入国前には必ず済ませておかないといけないものです。(必ずではないですが、条件を満たしているのに、SOSアプリの登録を忘れた場合の入国の所要時間については不明です。)個人情報の登録と質問に答えることによって画面が赤→黄→青変化して行き、青になれば何の支障もなく入国ができます。最後のステップでPCR陰性証明の画像を添付すれば、完了です。これを到着の6時間前までにやっておけば、入国前の作業は完了と思えばよいでしょう。結構面倒ですが入国する際の時間節約になると思えば楽勝です。
以下成田空港の到着時の様子ですが、このようにロープが張られており、ぐるぐるぐるぐる行ったり来たりをして検疫を行います。
何故か行った道を戻るという非効率な導線でした。歩く距離は結構あります。
検査場はANAのラウンジで、その手前で流れが一瞬止まりました。
途中こんな風に書類を買いている人がいましたが、何をしているのか不明です。「アプリ未登録だった人かな?」とも思いますが、想像の域を出ません。
特に何をされることもなく、画面が青なら紙を渡されて、何かを聞かれ、紙を渡してひたすらロープの中を歩いて行くだけです。一瞬列に並びその列が止まることはありましたが全般的にスムーズでした。
降機してから到着ロビーに出るまではちょうど30分。ただ、スムーズだということは、それだけ人を掛けている証拠。無駄な人をかけて仰々しいことをいつまでもやっているのが日本らしいですね。
ま、分かりきっていることですが、感染から発症までラグがあるため、この検疫方法では全く意味がありません。本気でやるなら入国者全員に3日間くらいの隔離が妥当でしょうね。それでも米軍基地とかからの入国がありますので全く意味ないですけど…。
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まとめ
ということで、まとめます。米国に行く際に、コロナ前から変わった点は、ズバリ、- 日本出国時にワクチン証明書が必要(接種回数は2回でOK)
- 米国出国72時間以内にPCR検査での陰性証明が必要
これだけです。たくさん書いたのはこの中にも色々な苦労があるということ。特にPCR検査は本当に煩わしいですね。金銭的にも負担ですし時間にも拘束されます。
早く日本も完全開国して欲しいものです。「国民の理解を」とか言ってますけど、感染者数世界一の日本が何を寝ぼけたこと言っているんでしょうね?日本に持ち込まれることより、日本が他国へ持ち込むことを心配しないといけません。バカらしくてやってられませんね。
いつまでこんな風に大真面目な顔してコロナ茶番劇をやっているのか。
日本人として世界の恥です。
というわけで、皆さまに置かれましても、海外に行く際にはこの面倒な手順を踏んで無事に陰性証明を獲得して帰ってきて下さいませ。
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