世界初!2018年1月にオープンした最新ホテル
記事を書いている時点で世界でここにしかない無印良品が経営するホテル、MUJI HOTEL深センに泊まってきました!今回の記事ではMUJIホテルの全てを紹介したいと思います。オープンは2018年1月。泊まった時点(2018年5月)ではできたてホヤホヤのホテルです。深センに引き続き、北京には2018年夏、東京銀座には2019年春のオープンを予定していますので、その予習としてご覧いただければよいと思います。僕は別に無印フリークではありませんが、「せっかく広州に行ったのなら深センまで足を延ばしてMUJIホテルに泊まってみよう」と思い、泊まるに至りました。写真メインでザーッと流して行きたいと思います。
ここが入口です。ここまでの行き方、Googleマップでの場所が間違っている件については以下の記事をご覧下さい。
フロントから客室へ
さぁ中に入ってみましょう。こちらがフロントです。こじんまりとしていますね。木の天然感がお洒落な感じです。
フロント横には木のベンチがあります。すごい無印っぽいです(当たり前か…)。
フロントからエレベータホールを望みます。
エレベータホール。全79室のホテルですが、全体的にこじんまりとした作りですね。向かいは無印のレストラン、MUJI Diner(ムジダイナー)です。
ちなみに日本語は通じません。英語も通じにくいです。でもチェックインくらいなら何とかなります。スタッフは全然愛想がないです。見た目はお洒落な感じですが、ハッキリ言って接客は悪いです。よく泊まる米系チェーンホテルの方がよっぽど優秀だと感じました。まだまだ改善の余地がありますね。
エレベータの中もぬくもりを感じさせるデザイン。
エレベータを降りるとホールが非常に広いのが印象的でした。非常に贅沢に空間を使用しています。何だかテンションが上がっちゃいました。
エレベータフロアを反対側から。
通路は二手に分かれています。写真は僕の部屋じゃない方です。
僕の部屋は409号室。
こちらがフロアマップです。
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部屋タイプは5種類
MUJIホテル深センには5種類のタイプの部屋が用意されています。広さ、部屋数、価格(参考/シーズンによって変動があるかも)は以下の通りです。- Type A 26~28平米 16室 RMB 950
- Type B 32~35平米 26室 RMB1,085
- Type C 38~39平米 21室 RMB1,300
- Type D 42~46平米 12室 RMB1,480
- Type E 51~61平米 04室 RMB2,500
詳しくは以下のHPでご確認下さい。
僕は一番下よりも1つランクの高いType Bを選びました。宿泊時(5/3チェックアウト)のレートで19,077円でした。この約2万円という価格帯は、深圳の他の外資系チェーンホテルで言うと、ヒルトンやJWマリオットくらいに匹敵します。もっと高いホテルもたくさんありますが、深圳では比較的高い部類に入ると思ってよいでしょう。以下の記事で見て行きますが、設備的な面で行くと2万円と言う価格は非常に妥当といった印象を持ちます。
部屋はシンプル、そして木のぬくもりが…
さあType Bとはどんな部屋なんでしょう。素敵です!!!
なんと広いこと。広角レンズの効果もありますが、実際部屋に入ってみて、まず「うわっ広い!」と感じました(普段狭い部屋に泊まっていますので…)。
床は全面フローリング。ツヤはなく自然な感じの板です。劣化してきたら、ちょっと心配ですね。
ソファの端に腰かけてドアの方向を見るとこんな感じ。
基本的に殺風景なんですがそれがMUJIスタイル。ポツンと置かれたイスも何だかお洒落に見えてきますね。
ベッドはダブルベッド。ふかふかした羽毛布団です。この時期(5月)、深圳は既に夏なのでちょっと暑かったです。(部屋の温度がなかなか下がらなかったため、起きたら汗だくでした…。)
テーブルの上にはMUJIのカタログが。商品のカタログではなく、空間デザインの冊子みたいなものでした。隣のファイルはホテルの案内です。
壁には棚が設けられていますが、何も置いていないです。僕はここにカメラを置いておきました。
壁の飾り。
入口には大きな鏡の壁があります。鏡が大きいホテルって大好きです。
そして最後に、窓からは船が見えます。内側向きの部屋にもちゃんとした装飾が施してある点、とてもポイント高いです。
備品、小物類は無印の商品
続いて、部屋に置いてある小物を見て行きましょう。ポットやコーヒーセット。
上の棚にはコーヒーカップが2つ置いてありました。
ドリップコーヒーも無印のもの。
透明のビンはルイボスティー。
ミネラルウォーターも2本常備。
ベッド右側には時計と懐中電灯があります(懐中電灯は実際には下の棚に入っています)。そして奥には電源と照明のボタンが。
ベッド左側にはメモと電話が。そしてボタンはカーテン用と照明。カーテンは手動では開けられず、このボタンを操作して開けることになります。ボタンの上を押すと開き、下を押すと閉まります。
デスクの上には蓋があります。
蓋を開けると、電源2つ、Ethernet端子、USBポート、HDMI端子がありました。とりあえずこれだけ揃っていれば全く不便は感じないでしょう。B級のホテルに泊まると電源が少なくて困ることがありますが、MUJIホテルではそんな心配は要りません。
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シャワールーム大解剖
それではもう一つの部屋、シャワールームに入りましょう。バスタブはなくシャワールームのみ。これだけ部屋が広いんだからバスタブくらい欲しいところです。「ゆっくり湯船に浸かるぞー」と思っていたので、ちょっとだけガッカリしてしまいました。
シンクは丸くてオシャレな感じ。
コップはプラスチック製で使いやすいです。ガラス製だとうっかり落としたら割れちゃいますからね。そしてボディソープ、歯ブラシ立てがあります。
アメニティセットの袋の中には歯ブラシ、シャワーキャップ、バニティーキット(お化粧セット)。これらは持ち帰り可能です。
シンク下には2種類のタオルが2枚ずつ置いてあります。一番左の袋の中はドライヤーです。
コンセントもあって便利。
シャワーは温度ヨシ。水圧は弱めですがとても使いやすいシャワーでした。
やはり3種類揃っているホテルが魅力的ですよね。グレードが下がるにつれてリンスインシャンプ&ボディソープ、マルチ洗浄液1本、となって行くわけですけれども…。
トイレは勝手に蓋が開くヤツです。
もちろんウォシュレット。海外でウォシュレット、増えてますねー。MUJIホテルなら当たり前の感じはしますけれども…。
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その他もろもろ細かいところ
細かいところを見て行きましょう。壁にはCDプレイヤーが掛かっています。でもこれ、ちょっと時代遅れですかね?1時間くらいすると勝手に止まっちゃいますので、急に音がなくなり淋しくなります。
もちろん冷蔵庫も完備。海外のホテルってグレードの高いホテルでも冷蔵庫がないことって結構あります。MUJIホテルではそんな心配は要りません。
もちろん冷蔵庫の中には何も入っていませんので、隣の店舗で飲み物を買って入れましょう。
続いて収納。
ハンガー内にはバスローブが。
セーフティボックスもちゃんと常備。一番上の引き出しにスリッパが入っています。
スリッパは持ち帰り可能です。
これ、要りますよねー。火事のときにかぶって逃げると楽勝で生き延びられるやつです。(中国では必ずと言っていいほどこれが完備されています。)
温度コントロールは0.5度単位で完璧!かと思いきや、温度を下げようと思ってもなかなか下がってくれないんですよ。21度に設定しても23.5度までしか下がらず。とても寝苦しい夜でした。
3階にあるライブラリとジム
チェックインの時に「3階にはライブラリとジムがあります」と教えてもらったので早速行ってみました。3階エレベータ案内にはライブラリとは書いていませんね。
エレベータを降りたところ。シンメトリックに置かれたライトが素敵です。
ライブラリの景観。
ライブラリには木みたいのものが置いてあってお洒落な雰囲気です。
でも誰もいないんですよ。
壁には陶器が。こういうさりげない置物のセンスが無印って感じです。
本は日本語のものもたくさんあります。
建築関係、空間設計関係、美意識を高めるための本が中心です。
ちいさな本もたくさんあります。僕はちょっと興味が湧かなかったのでパスしましたけれども…。
そしてこちらがジムへの入り口。
ジムへはキーをかざさないと入れません。
自転車こぐやつ。
走るやつ。
座って筋肉付けるやつ。
そしてダンベル。
この3階、僕が行った時には誰もいませんでした。平日というのもあるんでしょうけど、宿泊客がまだまだ少ない気がします。朝食のときも、夕食のときも、チェックアウトのときも、ほとんど人を見掛けませんでしたから。
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ライブラリもジムもMUJIホテルの「コンセプト」的な要素が強いですね。使用価値があるんじゃなくて、存在すること自体に価値があるというか、上手に表現できませんがそんな気がします。宝の持ち腐れ的な感じさえしました。
ハード面は最高、ソフト面の充実が必要
泊まってみた感じたことを率直に書きます。まず見た目は非常にいいです。ロビーから部屋からライブラリ、ジムまで内装も備品もとてもお洒落で文句の付けどころがありません。ただ、このホテル、立地が悪いんです。その点では、せっかく集客できるハードを持っているのにもったいない感じを受けました。ソフト面、特に人的な面ではちょっと「心」が足りません。日本のブランドなので日本流に教育されているかと思いきや、それは勝手な僕の妄想でした。下手な三流ホテル並みの接客でした。到着時、フロント前にたむろしている人をかき分けて、フロントのお姉さんに「アイ ハブ ア リザベーション」とパスポートを手渡すと、「はぁ?なに?」みたいな顔をされた時点で僕は、「こりゃダメだな」と思いました。
また朝食のとき、エレベータホールに降ると真正面にフロントが見えるんですけど、フロントのお姉さんは足を組んでスマホ(中国では当たり前の光景です)。僕に気付いたけど無視。「あ、こりゃ完全に中国スタイルだな」とちょっと悲しくなりました。
米系のチェーンホテルではそういう態度は見たことがありません。日本式のサービスを求めているわけではありませんが、一応日本のブランドですから、何となく日本的な接客を期待してしまうものです。もう一つスマホ関連では、自分の階のエレベータホールにもたまたまスタッフがいてスマホに夢中。「おいおい、テメーら態度悪いぞ」とガッカリしてしまいました。
こういうことを書くと、必ず「中国で日本的な接客を求める方が間違っている」というツッコミが入りますので、あえてここで牽制しておきますが、中国でも接客のよいホテルはたくさんありますし、中国のエアラインでも最近はホスピタリティにあふれているので、むしろ「中国で日本的な接客を求めるなという」考えは、僕からすれば「古い」です。
その他、別の記事にしますが、MUJI Diner(レストラン)でご飯を食べた時も、痒いところに手が届かないというか、、、。客が少ないのにも関わらず、コップのお水がなくなっても注ぎに来ないとか、スタッフを呼びたくてキョロキョロするんですけど、ボーっと立ってるだけとか、とにかくサービスが良くないです。
ということで、MUJIホテルは無印の雰囲気を楽しむためのホテル。サービスを一切求めず、空間を楽しむのであればかなりハイレベルなホテルだと思いますよ。日本的なおもてなしを求めたらダメです。さすがにそこは目を瞑らないといけないみたいですね。
ちょっと批判的にもなってしまいましたが、写真の映るものにウソ偽りはありませんので、空間の美しさ、素晴らしさというものは写真を見ればわかってもらえるかと思います。少し弁護をすると、スタッフにはアタリハズレがあるかも知れませんね。皆が皆、接客が悪いとは言い切れません。それは実際、泊まってみて確かめてみて下さい。東京銀座にできる無印のホテルが素晴らしい接客で宿泊客をもてなしてくれることを祈ります。
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