新型コロナ騒動振り返りのため
新型コロナウィルスの感染が世界に広がりつつある今、記録として日々、航空・旅行業界で何が起こったかをメモとして記録しておこうと思い記事を一本立てました。後から「そうそうあの時そうだった」と振り返るために。というわけで、新型コロナ騒動が収まるまで、可能な限り毎日書いていきたいと思います。箇条書きで、大きなニュースを簡単にまとめます。航空・旅行業界のニュースではなくても、重要な政治・経済イベントも併記します。この記録はきっと皆の財産になる、そう信じて。
(欠航が相次ぐ中国便。2月下旬セントレアにて。)
2020年3月23日の週
今週は先週と一転、株価が急反発した週でした。世界では感染が爆発的に拡大、感染の中心は世界経済の中止であるアメリカに移動しています。そんな状況とは裏腹に株価が急騰する様子は、個人的には異常な違和感を感じました。ドル円の上昇が下落に転じてきたことから、ドルの逼迫感は薄れ、つまり市場は落ち着きを取り戻してきたという空気を感じますが、ボラティリティは依然高いままですので、このまま上昇に転じるのか、再び下落に転じるのかは全く読めません。感覚的にはこれから景気がどんどん悪化すると思われますので、2番底を付けに行く展開だと思っています。航空業界に目を移すと、特に国際線では日本からどこに飛んでいるのか把握ができず、もう興味すら失っている自分がいます。しかし羽田空港のT2がオープンした話を聞いて、「本当はすごく盛り上がる時期だった」と言うことを思い出しました。本来なら僕も初便に乗ってどこかに行っていたかも知れません。そんな興味すら失わせるコロナウィルスってホント怖いと思います。
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2020年3月29日(日)
- 東京で51年ぶりの桜満開後の降雪
- 航空業界、夏スケジュール開始
- 羽田新ルート運用開始、羽田T2国際線開業
- イタリア、死者1万人超える
- スペイン、不要不急の労働禁止
2020年3月28日(土)
- 東京都、連日の一日の感染者数最大
- 首都圏の外出自粛
- デルタ航空、成田空港から最後の離陸、アトランタ、シアトルの2便
2020年3月27日(金)
- 日経平均、724.83円上昇、終値19,389.43円
- ドル円、一時107円後半へ下落
- 米10年債利回り、0.7%台まで下落
- 国内感染者、初の1日100人超え
- 世界のコロナ感染者数、米が最多に
- トヨタ、1兆円の融資枠を要請
- ANA、1千億円調達検討
- 中部国際空港、国際線が夏スケジュールからゼロに
- NYダウ、915.39ドル安の21,636.78ドル
2020年3月26日(木)
- 日経平均、882.03円下落、終値18,664.60円、都の外出自粛に警戒感
- ドル円109円台に下落
- 東京都隣接の県が相次いで外出自粛を要請
- NYダウ、1,351.62ドル高の22,552.17ドル、3日連騰
- 米失業者数、過去最多の330万人
2020年3月25日(水)
- 日経平均、1,454.28円上昇、終値19,546.68円、26年ぶり上げ幅、3日連騰
- ドル円、以前ドル需要強い、110円台に下落すると111円台に買い戻される動き
- アジア株、全面高
- 米、経済対策費220兆円で合意
- 外務省、全世界対象に渡航自粛要請、危険情報レベル2
- 東京都、週末の外出自粛を要請
- 志村けん、コロナ陽性、重度の肺炎(だいじょぶだじゃないらしい)
- NYダウ、500ドル近くの上昇、21,200.55ドル、序盤は下落局面も
2020年3月24日(火)
- 日経平均、1,204.57円上昇、終値18,092.35円、米合意への楽観
- 東京オリンピックの延期が決定
- NYダウ、2,000ドルを超える上昇、20704.98ドル、過去最大の上げ幅
- インド、21日間の外出禁止令
2020年3月23日(月)
- 日経平均、開始前先物で急落も、334.95円高の16,887.78円
- 上海市、日本からの渡航者の隔離措置を解除、各国感染状況を考慮
- FRB緊急会合、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の買い入れを無制限に
- ソフトバンクG、ストップ高、4.5兆円の資産売却で自社株買いも
- NYダウ、582.05ドルの下落、終値18,591.93ドル
2020年3月16日の週
今週は欧州や米国で爆発的に感染が広がった週でした。各国、各州が外出禁止令を出し、いよいよ世界中が非常事態になってきたという感があります。エアライン業界も過去に例を見ない運休を強いられ危機的状況かと思われます。株式市場も週初から2週連続のブラックマンデーの様相を呈していました。為替市場ではドル需要の逼迫から全面ドル高。セオリーだったリスク回避の円高は影を潜め、かつてないドル高が進行しています。VIX指数も高止まり、原油価格は継続して下落しており、市場の動揺は収まる気配がありません。
2020年3月22日(日)
- 日本政府、米国からの入国者に対し14日間の待機を要請
- トランプ氏、金正恩に書簡を送付、新型コロナ対策で支援を用意
- エミレーツ、ほとんどの旅客便を運休、貨物便は継続
2020年3月21日(土)
- ハワイ州、3/26から到着時に14日間の隔離を要請、罰則も
- 米経済対策、220兆円に倍増、現金給付や、航空業界支援などが柱
- デルタ、600機の運航を停止
2020年3月20日(金)
- 日本市場は休場
- ドル円、朝方に111円台半ばまで上昇、110円後半で終了
- オリンピック聖火が松島基地に到着
- NYダウ、−913.21ドル安の19173.98ドルで引け
- NY原油、一時19ドル台
2020年3月19日(木)
- 日経平均、−173.72円安の16552.83円で今週の取引終了
- ANA、5,000人の客室乗務員を一時休業
- ANA、6/30までプレミアムポイント2倍、1/1まで遡って積算
- ドル円、一時110円台(ドル需要強い)
- イタリアの死者、中国上回り世界最多に
- 米、国民に全世界への渡航中止を勧告
- カリフォルニア州、外出禁止令
2020年3月18日(水)
- 日経平均、引けにかけ下落284.98円安、3年4ヶ月ぶり17,000円割れ
- スカイマーク、再上場延期、上場する環境にないと判断
- 日本、欧州、イラン、エジプトからの入国者に2週間待機を決定(3/21から4月末まで)
- 豪、全国民を出国禁止に
- 米、カナダとの国境を一時封鎖へ
- 原油価格一時20ドル台、18年ぶりの安値
- ドル円108円へ上昇(米金利は上昇傾向、ドル需要の高まり続く)
2020年3月17日(火)
- 日経平均、一時600円を超える下落、1,000円を超える値幅、9円高で取引終了
- ANA、羽田=ミラノ線、深圳線の就航を延期
- フランス、外出禁止令
- EU、非加盟国からの入域を30日間禁止へ
- NYダウ、一時2万ドル割れも、引けにかけ約1,000ドルの上昇
- VIX指数が一時84台まで上昇、2008年金融危機時に匹敵
- 米、総額1兆ドル規模の景気刺激策(1人1,000ドルの現金給付)を検討
- オーストリア航空が一時的に全便の運航を停止
- トランプ大統領、ボーイングへの経営支援を表明、資金繰り悪化で
2020年3月16日(月)
- 米、緊急利下げ、実質ゼロ金利に(日本時間16日早朝)
- 日銀、ETF購入枠を倍増、年間12兆円規模に
- 日経平均一進一退も、日銀発表を受け400円強の下落(終値17,002.04円)
- ドル円、やや円高方向に(先週末終値108円付近から取引開始後105円後半まで下落)
- NYダウ、一時3,000ドルを超える下落、終値で2779.10安
- G7、緊急電話会議を開催
- ANA、成田=ウラジオストク線開設
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2020年3月9日の週
今週は相場が大きく動いた週でした。週初の原油安をきっかけとして相場が大崩れ。世界中で株は売られ、受け皿となるべき債券や金まで売られる展開になりました。為替も週初は一気にドル安が進んだかと思いきや、ドル需要(ドルの現金化)が高まり、月曜日に101円台を付けたドル円は週末には108円台を付けるというジェットコースターのような相場となりました。NYダウは史上最大の下落と史上最大の上昇を記録。下落のきっかけとなったのはアメリカの欧州からの渡航禁止令でした。しかしそこはアメリカ、翌日に5.4兆円の資金供給を発表し一気に株価が戻したのが印象に残りました。市場のボラティリティ(変動の大きさ)を表すVIX指数はリーマンショック並に跳ね上がり、人々がパニックになった1週間として後世に残されるに違いありません。
以下に個別の案件はあまり書いていませんが、欧州でのコロナ感染拡大を受け、航空各社が相次いで輸送能力の削減を発表し、航空業界にも激震が走った1週間でした。このままどうなるのか不安だけが募ります。
2020年3月15日(日)
- ドイツが国境封鎖を発表(3/16から)
2020年3月14日(土)
- 米、欧州からの入国制限に英、アイルランドも追加(3/16より)
- 羽田空港、国際線旅客ターミナルビルが第3旅客ターミナルビルに名称変更
- 米国運輸省、JALとハワイアンとの独占禁止法適用除外を不許可
- OAG、米の欧州渡航制限、全国際線の10.9%に影響と発表
2020年3月13日(金)
- 日経平均、一時17,000円割れ
- ANA、3/20~31の国内線、追加減便
- JAL、3/20~28の国内線、追加減便発表、羽田=札幌は最大5割減
- ANA、中国/香港/台湾への貨物便の臨時便、復便、増便、大型化を発表
- WHO、欧州がパンデミックの中心地と発表
- 米、緊急事態宣言、最大500億ドル(約5.4兆円)の支援を表明
- 米ダウ、1985ドル高(史上最大の上昇)
- ドル高継続、ドル円108円で引け(資金確保のためドル需要の高まりとの観測)
- デルタ航空、欧州大陸向け全便を運休
2020年3月12日(木)
- ANA、3/12~3/19国内線、追加減便
- 中国、新型コロナ「流行ピークすぎたが、流入する感染者が問題」
- 米、英除く欧州(シェンゲン協定加盟国)からの入国を30日間禁止と発表(3/13より)
- NYダウ、2352ドル安、過去最大の下げ幅、下落率はブラックマンデーに次ぐ大きさ
- 欧ECB、金利据え置きも量的緩和を拡大、「意欲的かつ協調的な政策必要」とラガルド総裁
2020年3月11日(水)
- ANA、3/12~3/19国内線、追加減便
- JAL、入社式を延期、オンライン開催に
- TDL、4月上旬まで開園を延期
- 春の選抜高校野球、中止を発表
- WHO、パンデミックを宣言
- 日経平均続落、NYダウ急落再来(過去2番目の下げ)
2020年3月10日(火)
- 新幹線、3月の利用客半減(前年同月比)
- 日経平均小幅上昇、NYダウは大幅上昇
- JAL、3/12~3/19国内線、追加減便
- 各社相次ぎA380の運航を一時停止(ルフトハンザ、カンタス、大韓航空など)
- イタリア全土で移動制限
2020年3月9日(月)
- 上海ディズニーリゾート、一部稼働再開
- 中国の新規感染者40人増、湖北省以外ゼロ、沈静化の兆し
- 原油先物、一時27ドル台、30%を超す下げ
- 日経平均2万円割れ、1年2ヶ月ぶり
- ドル円101円台、3年4ヶ月ぶり
- NYダウ、2,013ドル下落、一時サーキットブレーカー発動
2020年3月2日の週
今週は大きく渡航制限が加わった週でした。「もしかしたらアメリカに入国できなくなるかも」と一瞬ヒヤヒヤしましたが、それはなんとか回避。しかし、中韓から日本へは14日以内の隔離が必要となったことで、事実上の渡航禁止となり、大変な事態になった印象です。また、国内エアラインは減便に次ぐ減便、4/5まで変更・払戻手数料を無料にするなど、日本の中ですら航空需要の減少に拍車が掛からなくなってきました。イースター航空は買収され、Flybeは倒産(コロナ騒動より前から危なかった)、これから航空会社の倒産のニュースが増えるでしょうね。そんな中、ひっそりと成田=カトマンズにネパール航空が就航しました。真っ暗な航空業界に一筋の光が差したニュースでした。
なお、世界的に株価は継続して下落、為替市場ではリスク回避と米金利低下による円買いが進み、週初108円台だったドル円は105円台を付けています。
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2020年3月8日(日)
- 中・韓からの帰国ラッシュ、3/9からの14日間入国待機を前に
- 伊、ミラノ、べネチア含む北部広域を封鎖、出入り禁止に
- アルゼンチンで1人死亡、 中南米で初の死者
2020年3月7日(土)
- サンフランシスコ沖クルーズ船グランドプリンセス、21人が感染確認
- キャセイ、日本路線全便を運休(路線により3/8または3/13から)
2020年3月6日(金)
- ANA/JAL、国内/国際線航空券の変更・払戻手数料無料期間を延長(4/5搭乗分まで)
- 韓国、日本のビザ免除を停止(前日の入国制限への対抗措置)
- ANA、JAL、3/6~12の国内線、追加減便
- スカイ、エアドゥ、ソラシド、スタフラも変更・払戻手数料無料期間を4/5まで延長
- アシアナ航空、3/9から日本線全便欠航と発表
2020年3月5日(木)
- 日本政府、3/9より中韓からの入国者に2週間の待機を要請(到着地は成田、関空に限定)
- 習近平主席の4月来日延期
- 英LCCフライビー(Flybe)経営破綻
- ANA国内線普通席でのドリンク提供を3/6から中止と発表
2020年3月4日(水)
- インド、対イタリア、イラン、韓国、日本へのビザを無効に
- ANA/JAL、3/6~12の国内線の一部路線(38路線558便)を減便
- 米FRB、0.5%の緊急利下げ(NYダウは続落)
2020年3月3日(火)
- ANA、入社式を延期(3600人規模)
- 中国、北京上海への日本発渡航者を14日間隔離と発表
- チェジュエア、イースター航空を545億ウォンで買収
- トランプ大統領、米国の出入国制限について「日本を注視」と言及
2020年3月2日(月)
- ANA/JAL、国際線航空券の変更・払戻手数料を無料に(3/19搭乗分まで)
- ネパール航空、カトマンズ=成田を開設、週3便
- NYダウ1293ドル(5.1%)高で過去最大の上げ幅
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2020年2月24日の週
2020年3月1日(日)
- スイス航空、関空=チューリッヒ線を開設、式典は中止
- 米NASA、中国の大気汚染レベル低下の人工衛星写真を公開
2020年2月29日(土)
- 米国で初の新型コロナウィルスによる死者を確認(ワシントン州)
- 中国景況感、2月過去最悪の35.7を記録
2020年2月28日(金)
- JAL、成田=ウラジオストク線就航
- 国内航空会社、手数料なしで変更や払い戻し(3/19搭乗分まで)
- ユナイテッド、成田3路線を運休(NRT=LAX、IAH、ORD)と発表(3/8から)
2020年2月27日(木)
- NYダウ1190.95ドル(4.4%)安で過去最大の下げ幅
- ピーチ、11路線を運休、4路線を減便
- エルアル、3/11の成田就航を4/4に延期
- 政府、3/2から小中高の一斉休校を発表
2020年2月26日(水)
- 日本政府、大邱に14日以内の滞在歴がある場合の入国を拒否、中国以外初の拡大
- デマによるトイレットペーパー買い占め騒動が発生(3/8時点でも品薄)
2020年2月25日(火)
- ANA787-10を確定11機、-9を9機(確定5機、OP4機)発注
2020年2月24日(月)
- 日経平均一時1,000円超えの値下がり、約2年ぶりの下げ幅
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