人々の反応に着目
ついに判決が出ましたね。もう解説不要かと思いますが、ピーチ・ノーマスク緊急着陸事件の判決です。懲役2年執行猶予4年の有罪。非常に残念です。
裁判の判決の詳細は知りませんが、僕が判決の詳細如何に問わず残念だと思うのはこの裁判に対する人々の反応です。
(ピーチ機@新千歳空港)
その前に一応言っておくと…。
この裁判はピーチのノーマスク事件についてではなく、館山の飲食店での暴行の寄与が大きいとの指摘がありますが、マスコミでの報道や当人の主張がノーマスクに主眼を置いているため、人々に与える印象としては「ノーマスクで途中降機させられた裁判」であり、それを受けた人々の反応について書きます。
様々な報道を読むと、ピーチの客室乗務員への暴行に関する供述は信頼性に乏しいと言われていますし、ノーマスクと緊急着陸との因果関係についても触れられていないようです。従ってマスコミの印象操作が大きいですが、人々の反応はまるでノーマスクで暴れたことが有罪であるかのようなので、その反応に着目したいと思います。
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ノーマスクのイメージ悪化
この裁判の判決は、マスクに対する問題意識や深い考えを持たない人達に、「ノーマスクは悪であり、ノーマスクは迷惑な存在であり、ノーマスクは事件を起こす悪いヤツである」というイメージを与えてしまったと思います。元々ノーマスクのイメージはそんなものだったかも知れませんが、この有罪判決を受け、ますますノーマスクに対するイメージが悪くなったのではないでしょうか?有罪となってしまった以上、ノーマスクを擁護する声があまり聞かれなくなってしまったことも残念です。また、判決が「有罪」なので彼を叩く側は絶対的な正義を得てしまいました。ノーマスクを非難するのは絶対的に正しいことになってしまったのです。一方で彼を擁護しようものなら、自信に満ち溢れた正義の言葉で罵倒されてしまうでことでしょう。
さすがに、
ノーマスク=罪人
とまでは行かないかも知れませんが、一部の自らの考えを持たない人たちにそんなイメージを与えてしまったのではないかと思います。大半の人々は自分で考えて判断することなどできず、最も単純な構図でしか世界を見ることができないので、大半の人は「あ、やっぱりノーマスクの人は悪いんだ」と思い込んでしまいます。それがとても残念です。
この裁判から受けるのは「マスクは正義、ノーマスクは罪」という単純な構図で、これによってマスク圧が強くなることも予想されます。加えてノーマスクでいることに対して自ら罪悪感を抱き、マスクを外すことを諦めてしまう人が出そうなのがとても残念です。
とにかくこの裁判はノーマスクのイメージを悪くしてしまいました。
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「ルールはルール」の強化
次に僕が残念だと思うのは、今や「マスクは同調圧力でしているだけ」、「マスクは任意」、「できればマスクを外したい」という人が多いのにも関わらず、「ルールは守ろう」という反応をする人が多いことです。日本人が大好きな、ルールはルール
ってヤツですね。
ヤフコメの反応を見て下さい。この「ルールはルール理論」を展開している人の多いこと。「マスクなどどうでもいいけど、ルールは守るべき」と考える人が非常に多いことが気付きます。そんなコメントを読んで本当にガッカリしてしまいました。
未だ意味もなく根拠もないルールを守ることですら正しいと思う人がたくさんいることが非常に残念です。奥野氏は当初、意味のないルールを押し付けることに対して疑問を抱き、それを抗議したに過ぎません。しかし、当時は今よりもコロナに対してヒステリックな空気だったのか、乗客が注意した言葉にカッとなった末にこうなってしまったわけです。(注意した乗客も乗客で、なぜ他人のマスクにまで口を出せるのか、一体何の権利があるのかと僕は言いたいです。)
そのルールが正しいかどうか、意味があるかどうかを一切考えようとせず、「ルールはルール」理論で深く考えようとしない日本国民にはとても残念な思いがします。ルールって意味がなくても守らないといけないんですかね?意味がなくても守らない人は罪なんですかね?未だに「マスクはしてもしなくてもいいと思うが、ルールはルールだからするべき」と言っている人の心理が理解できません。
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飛行機のマスクは終わらない
そんなルールはルール理論での飛行機の中でのマスク強制っていつ終わるんですかね?マスコミは「マスクを着けないやつが暴れて有罪」という印象操作をし、それを受けた国民は「ルールはルールだ」と言ってマスクを正当化する。これで日本のマスクは終われるんですかね?僕は全然終わる気がしません。むしろみんなマスク社会を続けたいようにも思います。
僕はずっとこのブログで、マスクを外すのは「誰の指示でもなく自分自身の意志だ」と言い続けてきましたが、ここ最近、日本人にマスクを外そうという意志が全く感じられないんですよね?やっぱりみんなマスクをした方が安心だよね?それがマナーだよね?これからもマスクでいいよね?みたいな…。もう一生着け続けるつもりなのかな?なんてことも思えてきています。
それでも世の中は変わってきていて、マスク着用のルールがあってもマスクを無理強いされることは少なくなってきたように思います。ただ、飛行機の中は別ですよね…。そこだけがクリアできない大きな壁です。
この裁判の判決が、飛行機の中のマスク強制をやめられなくなる方向に向かっているような気もしています。ここでやめたら「え?結局要らないなら裁判の判決は何?」となるからです。(有罪の要因はノーマスクではないですが、世の中に与えている印象がそうなので)
これからほとぼりが冷めるまで、日本の航空会社というか、それを牛耳っている定期航空協会のメンツにかけてもマスクをやめられなくなってしまったような気がします。そういう意味で本当に誰も得しない裁判だったなと、航空会社ですら彼を有罪にしてしまったことで、マスクをやめるきっかけをなくしてしまったように感じています。
今後どう航空会社のマスクを終わらせていくのか。僕には未来が全く見通せなくなってしまいました…。
ほんと、どうしたらいいんですかね?
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