イケてる航空総合研究所

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沖縄県平和祈念資料館で見た自虐的歴史観。アメリカ兵はいい人だったのか。

沖縄戦を語る観光エリア

お盆に行ってきた1泊2日の沖縄旅行、そして10月に行ってきた日帰り旅行、それぞれで、ひめゆり平和祈念資料館と沖縄県平和祈念資料館に行ってきました。2つの資料館は目と鼻の先で。那覇空港からも30分以内で来られますので非常に便利です。このエリアは沖縄戦の激戦区でしたので、2つの資料館があるのは頷けます。


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(ひめゆり平和祈念資料館と沖縄県平和祈念資料館の位置関係)

両方の資料館を巡って感じたのは

  • プロパガンダの恐ろしさ
  • 自虐的な歴史観の気持ち悪さ

の2つでした。1つ目のプロパガンダの恐ろしさについては先回記事でお送りした通りでした以下の記事をご覧下さい。

flyfromrjgg.hatenablog.com

今回はもう一つの「自虐的な歴史観の気持ち悪さ」についてお伝えしようと思います。

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体験談で平和を訴えるひめゆり

まずはお盆に行ったひめゆり平和祈念資料館からですが、同資料館はひめゆり学徒隊といういわゆる女学生たちが野戦病院に動員されたときに体験した戦争の現実を伝える施設でして、彼女らの体験に基づく物語を中心に展開されています。


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(ひめゆり平和祈念資料館入口)

戦争のむごさ、悲惨さが直接的に伝わってきます。恐怖、悲劇、必死、茫然、諦め、そんな言葉では語り切れないような体験談が溢れています。そういう意味でとても感情に訴える資料館です。生き残ったひめゆり学徒隊のおばあちゃんの体験談ビデオは必見で、戦争を現場で体験した者しか語れない非常に意義深い内容になっています。


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(野戦病院となりひめゆり学徒隊が医療に従事していたガマ)

ひめゆりに行くと、「戦争はやってはいけない」というメッセージがダイレクトに伝わってきます。あまりに悲惨過ぎるからです。子供も大人も、資料館を出た時にはとても悲痛な気持ちで溢れているでしょう。目線は常に、若くして戦争を目の当たりにした女学生ですから。

でもそれ以上ない。

ホント戦争って、むごいな、悲惨だな、って感覚しか残らない。(もちろんその感情が大事なんですよ。)

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自虐的歴史観が露わになる

一方の沖縄県平和祈念資料館では持った感想は、ひめゆりとは違いました。


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(館内入口)

展示の序盤に、沖縄戦のビデオが放映されている場所があります。そこ流されている映像に米軍の攻撃風景はたくさん出てくるんですが、日本人とアメリカ兵の「生身の人間」が出てくるシーンではアメリカ兵は「とても優しい人達」という印象なんですよね。豪に隠れていた民間人、特に女性や子供の手を引いて助け出すようなシーンが度々出てきます。(ひめゆりでも同じような映像があったと思います。)

その傍らで、新聞記事が掲示されているんですが、アメリカ兵に居場所を知られると焦った日本兵が鳴き声を上げる子供を次々に殺していったとか、そういう話がたくさん語られています。

なにこの自虐的な歴史観

と思わざるを得ませんでした。

アメリカ兵が無差別に殺している日本人の方が圧倒的に多いはずなんですが、映像からはどう見てもアメリカ兵が悪人には見えない。むしろアメリカ兵は罪のない日本人を助ける英雄のように描写されているんです。そこに違和感を抱かずにはいられませんでした。

本当はアメリカ兵が日本人を虐殺する映像とかもあるはずなんですよ。でもそんな描写は一切ない。(米軍から提供を受けているものだからあっても出てくるはずがないか…。)

「アメリカに気を遣い過ぎている日本」という構図が露わになっているのを感じました。沖縄には米軍基地がありますし、米軍は北朝鮮、中国に対する抑止力にもなっているでしょうから仕方がないことなのかも知れませんが、それにしても「鬼畜米軍」という描写は少なく、「恐怖で気が狂った日本兵」という描写が多かったと思います。

素直に展示を信じるのは危うい

と思わされました。もちろん戦争は味方すら敵になるという悲劇はよく伝わってきますが…。

(ひめゆりでも同じような印象を受ける部分はありましたが、沖縄県平和祈念資料館の方がその印象が強かったです。ひめゆりでも米軍には随分配慮していると思います。)

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反・反米はいつ刷り込まれたのか

日本人って米軍にメタメタにされたのに米国に憧れるようなところもあって面白いなぁと感じています。あれだけ沖縄でやられておいて、原爆でたくさん殺されて、「優しい米国人、狂った日本人という描写」は日本人としてどうなんですかね?知らなきゃそれでいいんですけど悔しくないんでしょうか?

僕らはアメリカに気を遣い過ぎていて、「米国人は日本を平和にしてくれた」という価値観を擦り込まれているようにしか思えないんですよね。いつからか知りませんが、戦後からそんな教育をされているような気さえします。資料館で見た映像にそんな価値観がモロに現れている気がしました。

僕自身、戦争の資料館に行っても米国に恨みのようなものを感じないので、どこかでそういう刷り込みをされているんでしょうね。それがわからないのが怖いとも思いました。

また、日本はアジアの国々にも「昔悪いことしましたスミマセン」みたいなところあるじゃないですか。でもアメリカには「謝罪しろ」とは言わない。非常に自虐的な歴史観を持つ国なんじゃないかと思います。中国では子供たちが半日教育を受けているという事実を考えると、日本人は本当にお人好しですよね。

もちろん米軍に反対する動きはあるにはあるんでしょうけど、沖縄でローカルにそのような動きがあったとしても、日本全体として反米の動きにはなったことがない。これも一つの政府のプロパガンダなんだろうなと思って見ています。

資料館での自虐的な描写を見て「日本人ってダサいな」とも思えてきました。気を遣うことはいいですけど、気を遣い過ぎて損をしている気すらします。中国、韓国、北朝鮮にはナメられまくりな感じがします。

これ以上日本人の批判をすると、自分でも滅入ってくるのでやめときますが、僕らは資料館で見たような自虐的な歴史観をどこかで擦り込まれている。「それだけは気を付けないといけない」と思いました。

コロナ禍でも露呈しているように、テレビやネットの情報を鵜呑みにするのではなく、「待てよ?」と一瞬立ち止まって考える力。特に批判的に見る力、疑う力が求められているような気がしています。特にマスコミは結論ありきで攻めてくるので注意が必要です。政治だって間違いなくそうです。

戦争よりも怖いのは、「無意識のうちにされる価値観の刷り込み」なのかも知れませんね。

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